【闘病考】コロちゃん妻「肺がん」になる➁.
0.「今日の記事のポイント」
☆「妻の退院は嬉しかったよと、介護保険制度をフルに活用したよ」
☆「リハビリとデイサービスの日々が続いたよと、妻に定期健診で肺がんがみつかったよ」
☆「コロちゃんと妻は一緒に歩いたよ」
1.「妻の退院は嬉しかったよ」
昨日の記事「コロちゃんの妻肺がんになる➀」では、いきなりの妻のめまいでの入院に、アタフタするコロちゃんの姿をお伝えしました。
そして「3ヶ月間の入院」の後に、ようやく病名が「脳梗塞」と判明しました。
「妻の退院時の病状」は、当初の「めまいと吐き気」の内の「吐き気」は治まってきましたが、結局「めまい」は残りました。
そして「平衡感覚」が戻らないことから、立ち上がることは何とかできても、歩くためには「歩行器」が必要となり、移動には「車椅子」が無ければできなくなりましたね。
それでも、妻の入院中は一日も欠かさず病院通いをしていたコロちゃんは、妻が自宅へ戻ってくることを喜んでいましたよ。
コロちゃんは、妻が自宅へ帰る日のために周到に準備を重ねていたのですよ。それでは、次にそのコロちゃんが行なった「妻の受け入れ準備」を書いてみますね。
2.「介護保険制度をフルに活用したよ」
まずは、「介護保険」の「要介護認定の申請」です。
認定されれば多くの「介護サービス」が受けられます。この時のコロちゃんは「介護保険制度」についてまだ何にも知らなかったのですよ。
コロちゃんは、最初に「病院」の「相談支援センター」の方に連絡を入れて予約を取り、そこで詳しく「介護保険制度」について教えていただいて、「介護保険の要介護認定の申請」を行ないました。
この「要介護認定」は、直ぐには結果がわかりません。
申請の後に「調査員」が「患者本人」に聞き取り調査をしてから判断をしますが、その「認定」は、市町村が設置する「介護認定審査会」で行なわれます。
この「介護認定審査会」は、だいたい月1回行なわれているようですから、「要介護認定」は請求から1ヶ月程度かかるのが普通のようですね。
➀「妻は要介護4と認定されたよ」
妻の場合は、病院に入院中に「介護保険調査員」が訪ねてきて、聞き取り調査をしていましたね。この「介護保険」では、「要介護度」を段階に分けて分類しています。
下記のイラストをご覧ください。内容は下に書き出します。
「厚生労働省 保険給付と要介護状態のイメージ」より
上記のイラストは「厚生労働省」が発表した「要介護度区分」です。大きくは「要支援(薄緑色部分)」と「要介護(紫色部分)」に分かれています。
そして介護度が重い方の「要介護認定」は、1~5の5段階に分かれています。「要介護5」が一番重い「寝たきり状態」ですね。
コロちゃんの妻の最初の「要介護認定」は、「要介護4」でした。
「介護認定」としては重い方ですね。「寝たきり状態一歩手前」という感じでしょうか。
しかし、妻は「退院時」には、歩行器を使えば短時間ならばフラフラしながらも歩けるぐらいにまでリハビリで回復していましたよ。
➁「家をバリアフリーにリフォームしたよ」
その後の妻は、病院を「退院」となっても、身体が元のように戻ってるわけではありません。立つのがやっとの状態です。
それでコロちゃんは、家の中の居住空間に手すりを張りまわし、洗面所やトイレまでの床をバリアフリーにする工事を行ないました。
「介護保険」には「補助金制度」があります。
「補助金」の対象となるリフォーム金額の枠は20万円です。そのうち、所得に応じて7~9割の補助を受けることが出来るので、支給額は最大18万円となっています。
この制度をコロちゃんは利用しました。
コロちゃんちの総工事費は約60万円、そのうちの18万円が補助されました。手続きは多くの方に教えていただきましたね。
コロちゃんが痛感したのは、妻を受け入れる体制を創るためには「交渉事」が欠かせません。
「介護保険の担当者」はもちろん、「家のリフォーム」は工事業者との打ち合わせが必要ですし、その業者も「改築・水道・トイレ」と皆分担が違うのですよ。
この時点のコロちゃんは、それ以前の「大腸がん・悪性リンパ腫」の「抗がん剤の後遺症(全身の痛み・強い倦怠感)」から、すでに回復していましたから、なんとか「交渉事」をこなせました。
しかし、もし数年前に妻が倒れたらと思うとコロちゃんはぞーっとしましたよ。
((´д`)) ブルブル
➂「デイケアとデイサービスの選定と契約をしたよ」
病院を退院すると、リハビリは外部の「デイケアセンター(リハビリ)」に通うようになります。
地域に多くの業者がありますので、患者の病状と条件にあう「デイケアセンター(リハビリ)」を選ばなければなりません。
また、患者が家にいると、ほとんど寝てばかりになってしまうことが考えられますので、簡単なリハビリとレクレーションの場である「デイサービスセンター」も必要かと考えました。
「デイサービスセンター」とは、「入浴、食事等の介護や機能訓練など」を行なってくれる事業者なのです。
これらは「妻」を連れて全て見学して、どこが良いのかを選ばなければなりません。そして「選ぶ」のはコロちゃんと妻だけではありません。
「事業者の方」も「妻の様子」を見て選別しているのですよ。
コロちゃんは「デイサービス業者(入浴、食事等)」の一つから断られて、ムカッとしたことを憶えていますよ。
( ゚д゚)、 ムカッ
コロちゃんは「妻」と車椅子を車に乗せて、「デイケアセンター(リハビリ)」を2ヶ所、「デイサービス(入浴、食事等)」を3ヶ所見て回りました。
そして、その全部といろいろお話しをして、「デイケアセンター(リハビリ)」と「デイサービス(入浴・食事等)」を決めて契約手続きを行いました。
妻はそれぞれに週2回通うように準備を整えました。
このような「介護」は、全て自宅で1人で行なっていると「介護者」の方ももたないのです。「24時間介護」は大変ですからね。
ですから「朝から夕方まで高齢者をあずかってくれてお風呂まで入れてくれる施設」は介護には必須ですね。
コロちゃんの場合は、妻は週に2回「デイケアセンター(リハビリ)」に、もう2回は「デイサービス(入浴・食事等)」に通うことになりました。
これで「長期間の介護」を続けられる体制が整えられましたので、コロちゃんはここでホッとしましたよ。
ε- ( ̄、 ̄A) ホッ
④「介護保険の自己負担額は1割だよ」
コロちゃんの妻は、毎週「デイケアセンター(リハビリ)」に火曜日と金曜日に2回、「デイサービス(入浴、食事等)」には月曜日と土曜日の2回通うことになりまし。。
「介護保険」では、自己負担は「1割負担」ですから、支払いは平均すると毎月2~3万円程度で済みましたね。
毎月のランニング経費となる「介護費」が1割負担となっているのは、全て「介護保険」のおかげです。コロちゃん夫婦はとても助かりましたよ。
この「介護保険の1割負担」には、所得要件があります。
本人の合計所得金額が「160万円以上220万円未満(年金所得で280万円未満)」であれば、「1割負担」です。
(年金所得が280万円〈月23万円〉以上の方はめったにいません)
⑤「高額療養費制度があるよ」
そして、3ヶ月間の入院となった病院入院の「医療費」は、「高額療養費制度」がありますから上限があるんですが、ほかにも「食費」や「管理費(電気代等)」や雑費がかかります。
そうなんですよ。「病院の入院費」は「医療費」+「食費」+「管理費(電気代等)」の合計額となるのですよ。それに「おむつ代」だけでも月1万円以上かかります。
それらの「入院費」は、コロちゃんの妻の場合は「毎月10万円以上」となりましたね。
なお、上記の「医療費」の「高額療養費制度」とは、一定額以上の「医療費」が発生した時に、その「上限額を超えた医療費」が還付される制度です。
そして、その「上限額」は、「前年の所得」によって変わるのです。以下をご覧ください。
◎「高額療養費制度:所得区分」
➀「年収 :1160万円以上」
➁「年収:770~1160万円」
➂「年収 :370~770万円」
➃「年収 :~370万円」
⑤「住民税非課税世帯」
https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf
(出典:厚生労働省 厚生労働省保険局 高額療養費制度を利用される皆さまへより:9月28日利用)
コロちゃんは、この時点ではもう「年金所得」しかありませんでしたから、上記の一番下の「⑤住民税非課税世帯」となっていましたから、「医療費の上限額は2万4600円」でしたよ。
ただコロちゃんは思うのですが、この「高額療養費制度の複雑さ」ですよ。上記の「所得区分」もわかりにくいですが、対象者が70歳以上と以下で「医療費の金額」が違ってくるのですよ。
こんなの絶対に、普通の高齢者にはわかんないよー!
┐(´д`)┌ワカリマセーン
3.「リハビリとデイサービスの日々が続いたよ」
妻は、目まいと歩行の不自由さはあるものの、だんだんと「短時間の炊事」や「歩行」もできるまでに回復してきました。
ワンコとの散歩もゆっくりと歩行器を使いながら、歩けるようになってきました。そして、歩ける距離がだんだんと伸びてきました。
妻は、「リハビリ」には意欲的に行きます。「デイサービス」は、あまり気が乗らない様子の時もありましたが、行かないということはありませんでした。
「デイサービス」には「機械入浴」といって、車椅子に乗ったままお風呂に入れる設備があるのですよ。これは妻も喜んで入っていましたね。
コロちゃんは、以前から通ってた「ジム通い」を再び始めました。
コロちゃんは「太極拳」と「ヨガ」と「エアロビクス」を毎週それぞれ1回ずつの週3回、ずーっと通ってたんですよね。
やっと、いくらかの不安は残りながらも、コロちゃんちの新しい「生活ペース」が生まれてきました。
コロちゃんはこの時には、そんな日々が今後もずーっと続くと思っていたのですよ。
そんな矢先にとんでもないことが分かりました。
4.「妻に定期健診で肺がんがみつかったよ」
そんな平穏無事の日々が戻って来てからわずか3ヶ月後のことです。
新生活にも何とか適応し、それなりに「おふたりさまの生活」を過ごしているコロちゃん夫婦に激震が走りました。
定期健診のレントゲンで影がみつかったのです。「小細胞肺がん」です。
すぐに「CT検査」を行い、コロちゃんがそれまで「大腸がんと悪性リンパ腫の治療」のために、ずーっと通っていた「大学病院」へとおくられました。
この「小細胞肺がん」は、急速に進行する特徴を持っていると後で聞きましたね。
「肺がん」は、1年間に診断される患者数がざっと12万人で死亡者が7万人と、「大腸がん」に次ぐ多さです。
そして「小細胞肺がん」は、「限局・進展」の2つに分類されます。妻の場合は「多臓器転移」が無かったので、この中では軽い方の「限局」に分類されました。
しかし、担当医は「肺に22×40㍉、リンパ節にも60㍉の腫瘍。ステージで言えば3です」と言われましたね。
そして「5年生存率は25%」と、コロちゃんの大腸がんや悪性リンパ腫が70%程度あったのに比べても低いです。
治療は「抗がん剤と放射線治療」と決まりました。
コロちゃんは、言葉もでなかったです。
5.「コロちゃんと妻は一緒に歩いたよ」
長くなりましたので、ここでいったん締めて、続きは明日に書き繋ぎます。最後にちょっと妻とコロちゃんのエピソードを書きますね。
コロちゃんと妻は、もう何度か書きましたが、1970年代の初頭に知り合って一緒に住むようになりました。
彼女は強く激しい性格で、コロちゃんと歩くときに手を繋いだことは「恋人時代」にも「結婚してから」もほとんどありませんでした。
その理由はコロちゃんでもわからないのですが、おそらく「自分以外の人間に頼ること」がイヤだったのだと思われます。
とにかく「負けず嫌い」の女性で、「友人・知人」から馬鹿にされるような言葉を言われたら絶対に許さない性格でしたね。
だから、コロちゃんと手を結んで歩くことは、たとえ亭主と言えども「頼るのはイヤだった」のではないかと推測していますよ。
そのような妻でしたが、歩行器を使わなければ歩けなくなると、「立ちあがる」にも「座る」にもコロちゃんの手を借りなければ出来なくなりました。
コロちゃんは結婚以来50年近く経ってから、初めて堂々と妻と手を握って歩くことが出来るようになりましたよ。
妻はどう考えていたのか、コロちゃんにはわかりませんが、コロちゃんは、この新しい関係もなかなか悪くないと感じていましたよ。
コロちゃんはこの時に「いつまでもこの時間が続くといいなー」と思いましたよ。
( ɵ̷̥̥᷄﹏ɵ̷̥̥᷅ )グチュッ…
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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