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ある日突然、社長になった

「社長!ここどうしますか?」
そう声をかけられたのが自分だと気づかず、何回も呼ばれていた。
そう言えば、自分は社長になったのだ。

社長なんて選ばれた人しかなれないと思っていた。


というか、自分の人生で社長になる日がやってくるなんて夢にも思わなかった。
どれくらい遠いかと言えば、自分が宇宙飛行士になるくらいだろうか。
とにかく自分がなるなんて想像が全くできなかった。
自分は専業主婦で、家で料理や掃除を毎日やって家族を丁寧に暮らして行こうと決めたばかりだったのに。
ある日、突然社長になった。

きっかけは、私の何気ない相談から


専業主婦で生きていく、と決めた私は家をピカピカにし、慣れない料理を毎日頑張っていました。
ただ、そんな毎日にも余裕が出てきたので、発信活動をやってみることに。
色んなSNSのアカウントを取得して、いざやってみるのですが、何しろ発信の方向性も決めずに始めたので、まぁ続かないこと。
ただ、昔からパソコン1台で働くことに憧れていた私は、どうしても発信活動を頑張ってみたかったのです。

色々な発信方法がある中で、音声配信を選択


音声発信なら自分の負荷にならずに、続けられそうと思った私は、早速台本を作成。
ところが、自分の自己紹介がなんとなくしっくりこない。
他の発信者さんを真似して、作っているのですがなかなかしっくりこないのです。
そこで、私のことを一番よく知っていて、フリーランスの先輩でもある主人に相談してみることにしました。
当然、なぜ発信をしたいのか、なぜ音声なのかなど様々なことを聞かれます。
その様子はまるでコンサルを受けているかのようでした。

コンサルの末に出てきた結論はまさかの「社長」


なぜ「社長」というワードが出てきたかという経緯をご説明できたらと思います。
主人は現在会社を経営しています。
ただ、主人に大きなヘッドハンティングのお誘いがあり、その会社に正社員して入社することになりました。
もちろん副業として続けていくということもできなくはないのですが、その両立は、家族の時間を犠牲にしなければならず、家族として、息子に寂しい思いはさせたくないという思いから、将来的に畳もうと思っていたところでした。
本来ならすぐに畳みたいところだったのですが、資金の手続き上の問題ですぐに畳むことはできず、まぁ借入金を少しずつ返しながら、徐々に畳もうかという話だったのです。

「社長」と聞いたときの私の本音


ただ、この会社を簡単に畳みたくないな、というのが私の本音でした。
というのも、主人が個人事業主から法人になる手続きはほぼ私が全て行いました。
当時社労士などを雇うお金もなかったので、手続きは自分たちで調べながら、ほぼ自力で直接役所とやり取りしながら作り上げた会社です。
飲食業のアルバイトしかしてこなかった私が、人生でまるで関係のなかった法務局や税務署など、足繁く通った一つの結果でもあるからです。
そんな私を見越した主人から言われたのは
「俺は会社経営に向いていなかった。だけど君が作ってくれた会社だから、やってみたいという気持ちがあるなら、君に譲りたい」
あくまでも、判断は私に委ねられました。
そこで私は迷わず「やってみたい!」と即答。
こうして私は社長になることが決まりました。

未経験ママ社長の始まり


専業主婦として、というのは叶わなくなってしまったけれど、
率直に今の気持ちを書くと「ワクワクしている」というのが本音です。
代表変更などの手続きは、どうしても自分たちではできないところ以外は基本的に自分たちで行うつもりなので、調べること、やることは膨大にあります。
事業内容も、以前のものは主人が持つ資格がないとできないものなので、新しく考えるという作業もあります。
でも、目標があって、やることがある。
それだけで、なんだかやる気になってくるのです。

こうして始まった社会人経験なし、未経験社長の挑戦は、どうなっていくのか。
その苦悩や葛藤を、noteを通じてお伝えできればと思います。

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