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インターネットよだれかけ

ここ最近、気づくとよだれが口から垂れる。

ボー……タラッ……ウワァー!の、繰り返し。

お口ゆるゆるは、老人の始まりか赤子への退化か。どっちかわからないが、そろそろよだれかけが必要なレベルでよだれ垂らしている。

ところで、私はインターネット入り浸りオタクだ。

かれこれ10年くらいインターネットに住んでいる。インターネットで毎日を暮らしている。

最近はハマってるコミュニティがあって、そこで延々と何かを呟き続けている。

他愛もない話を書き込んだり、なんだり……それらをしているうちに私は気づいた。

「あれ、もしかしてインターネットに97%くらい浸かってるの私だけ…?」

ということに。

コミュニティのルームは時たま人がわちゃわちゃするけど、ほぼ毎日他愛もないことばかり書き込んでるのは私だけな気がした。

皆、自分の生活があり、家族があり、私の分からぬ何かがある。

私には何も無い。創作とインターネットくらいしか。

私はインターネットに脳みそをぶちまけるのが趣味だから、思ったこととか病みツイも全部インターネットにする。

でも、それが普通でないということは理屈では分かっていた。

大抵の場合は、親や親しい人に言葉をこぼして聞いてもらうのが世の常であろう。しかし、私は人を信用していない。

愚痴を話したいと思う人がいない。話したところで、馬鹿にされるに決まってるから。私は誰も信じない。どうせこの世は、終わってる。

じゃあ、インターネットが信用に値するか?というと、そうではない。

インターネットって、無法地帯な面がまあまあある。私はそこに目をつけている。

皆どうせ、無法地帯な挙げ句つまらないことには無関心だ。だから、私はつまらないことを言ってつまらない事をする。他人の無関心が「当たり前」なインターネットが好きなのだ。

私がいくらよだれを垂らしていても、インターネットは無関心。よだれかけをつけて踊ったって、よだれかけをつけて歌ったって笑ったって、インターネットは無関心。

自分の創作活動アピに必死だった頃は、そういうインターネットの無関心が辛かったけど、よくよく考えてみると「別にいいか…」って気持ちになってしまった。

私はやっぱり、無関心な雑踏の中でよだれを垂らして怪文書を叫びまくるのが好きなんだよな。そうすることで、何にも縛られていないように感じられるから。

たまに「よだれ垂らして踊ってんのは俺だけッテコト〜!?」とショックを受けることもある。97%インターネットに入り浸りな自分に途方に暮れる。

だが、もうインターネットから離れられないのだから、途方に暮れても仕方ないのだ。

踊れ。踊るしか無い。溶けたアイスクリームのようなふやけた脳みそをぶちまけて、よだれを垂らしながら踊るしか無い。

老婆になっても、それは変わらないだろう。私はインターネットに生き続ける。もしインターネット辞めるってなったらそれは顔が南廣に似た男と出会って結婚した時だよ。

まあ、そんな事はありはしないと思うので。

今日も私は、インターネットでよだれを垂らす。

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