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地方自治体の滞納整理で「思うように進まない」から「成果につなげる」ための一番簡単な方法をお話しします

地方自治体の債権管理について,『明日からできる債権回収』をテーマに,過去の研修原稿をもとにして記事を書いています。
※ヘッダー画像は記事内容とは関係ありません。みんなのフォトギャラリーからお気に入りのものを使わせていただいてます。

どうもこんにちは,まっつんです。


今回は,「滞納整理を行うにあたり」と題して,具体的なノウハウではなくて,その姿勢というかマインドについて書いていこうかと思います。

地方自治体の税務課などの徴収部門では,滞納の解消に向けていろいろ計画を立てたり,それに沿った取り組みを実行したりしていると思いますが,なかなか思うように進まないのが現実ではないでしょうか。

「思うように進まない」から「成果につなげる」ための一番簡単な方法を今日はお話ししたいと思います。

まずはじめに,みなさんの部署の中での目標設定における数値目標を,徴収率100%に設定して,それを全員で目指してください。

というのは,内面の『心構え』なので,現実的には98%〜99%を設定します。
そして,『滞納』とは,どういう状態のことを言うのかを,今一度考えてみてください。

『滞納』とは……

来年度に繰り越した案件をいうのでしょうか?
翌月に督促状が出た案件をいうのでしょうか?
差し押さえをする段階をいうのでしょうか?

いやいや,全然違います。

『滞納』とは,

納期限を過ぎてなお納められていない状態のことを言います。

なぜかというと,地方税(その他の料金も)には,それぞれの税目ごとに『納期限』が設定されていますよね。
その納期限までに納められることが大前提なので,その期限を経過したものは全て,『滞納』と言う状態になるのです。

これは,ちょーーー重要ですので,覚えておいてくださいね。

そして,徴収の目的と書いていますが,滞納整理の目的と言い換えた方がより適正かもしれません。

その目的は……

100%の収納と新規滞納を発生させない。

ことです。

『新規滞納』というのは,これまでに累積しているものではなくて,今年度に新たに発生したものについて,滞納状態を継続させない。

ということです。
言い換えると,新たな累積を防止する。
と認識してください。

新たな滞納が累積しなければ,後は,今ある滞納が減っていくだけになります。
ということは,最終的には100%の達成も可能だということなのです。
実際に100%を達成している所もあります。

こうやって,100%,100%って言っておりますが,それが容易でないことは重々承知しております。
しかし,現状の改善のためにも,担当職員一人一人が,そういう気持ちで取り組めば徴収率(収納額)は必ず上がります。

担当職員個人というか,組織として方向性を共有し,一枚岩となって臨むことが肝心です。
組織のまとめ方は,マネジメントの話になりますので,マネジメントの研修もやっていますので,別の記事でゆっくりご説明したいと思います。
(アップしたらココにリンク貼りますね)


それでは,今日はここまでにしたいと思います。
次回の記事も楽しみにしていてください。


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[引用研修]
令和元年11月29日 
須崎県税事務所管内地方税研究会 徴収事務研修会
『徴収事務について』~徴収率UPのための滞納整理の実務~

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