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動植物と自然

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自然の中で生物と遊ぶ、自然観察と気づき
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高安犬物語(こうやすいぬものがたり) 幻の犬「高安犬」

柴犬がブームだ。  さらに日本犬ブームでもある。 私が柴犬を飼っていた頃は(2002~2017年)、足の短いダックスフンドやゴールデンリトリバー、ハスキーなどの洋犬がブームだった。  何故ここまで日本犬、特に柴犬が人気なのか?と思う。 それも日本犬を室内犬として飼うなど、あの脱毛を考えると恐怖を感じる。後、日本犬独特の体臭もある。  それでも、あの立ち耳と巻き尾、つり目、それと日本犬の特徴である、あの人にべたつかない性格は一度飼うと虜になる。 出来れば外飼いをして、あのモ

散歩のひと  相模湖ー小仏ー景信山 ハイキング 

 いつもの前書き  外来植物 要注意外来生物  最近の散歩で気になる要注意外来生物達。  一時期大繁殖したセイタカアワダチソウも散歩道の野川(東京三鷹)から消えた。もしかすると、人為的に排除したことも考えたが、この草は自分の毒で自滅したようだ。  一時期、近所かなり繁殖していたナガミヒナゲシを見なくなった。 これも毒を持つ植物、草汁が手につくと腫れる。加えて繁殖力が半端ない。しかし事情はわからないけど、最近減少している。  外来種って一時期勢力を拡大するが、突然消えること

ロン先生の虫眼鏡 ロン先生がいる家

 本の感想だけど前書き  娘1*は中高一貫の女子校へ通っていた。 *我が家の子(息子、長女(娘1)、次女(娘2)全員成人している。  その学校で林間学校があった。場所は清里だ。夜、宿舎のトイレで同級生が騒いでいた。 なんの騒ぎかと思い、娘1がそこへ顔だした。そして騒いでいる原因の足の長い茶色バッタみたいな虫を見てひと言う。 「あれ、カマドウマ」 「かま・・なに?」同級生 「べんじょコオロギ」 「凄い!」となり、それ以来虫博士となった。 今時、東京に住む子供達、特に女の子はカ

サイレント・アース 君は何時蟻をみたかい

蟻の重さ=全人類の人口の重さ 陸地の生態系の生物量の25%が蟻 E.Oウィルソン これも過去形になりつつある。 「サイレント・アース」 昆虫たちの「沈黙の春」という本を買う。 人間がいなくなっても世界は生物的平衡を持った豊かな地球に戻るだけ、昆虫が消えたら、地球環境は崩壊するだろ。 アメリカの生物学者の言葉が、読み始めて直ぐに頭にこびりついてしまった。 正に真理だ。屋根に太陽光発電つけるより、庭に蟻を戻そう。 常々そう思っていた私は、読む速度を落とした。 内容をよく噛み砕い

自然から食料を調達する方法

 鶏(にわとり)  昔の多摩地区では、鶏を飼っている家をよく見かけた。飼っているのは庭の広い農家が多い。犬猫も多くの家で飼っていた。それと鳩小屋を作って伝書バトを飼う家もあった。高い空に鳩の群れが飛んでいる風景、これが多摩地区の普通の風景だった。  鶏(庭鳥)というくらいだから、鶏は農家の広い庭で放し飼いされている。そのほとんどが卵を産む雌鳥だ。雄は1羽程度。この雄は繁殖用だ。  この雄鳥、早朝に「コケコッコー」と鳴く。最近、滅多に聞こえない鳴き声だ。聞いたことのない子供

柴犬コロと行ったスキー                 2007年1月

犬を飼うことの不自由 子持ちの家庭で、犬を飼うと日常に色々と縛りが出てくる。 まず、外出が制限されてくる。 小さい頃は散歩にも付き合っていた子供達、中学生以上、高校生、大学、社会人となると、家にいないことが多い、また自分の人生が忙しい。大きく生活も変わる可能性もある。だから、犬の世話のメインは親となる。これは道義上避けられない。 ここで、問題、今日、妻は高校の同窓会、俺は仕事。子供達はスケジュール不明。 そんな日だけど犬をどうする。 柴犬コロくんは散歩時にしか、オシッコとウ

柴犬の話 天然記念物の犬と過ごした日々

柴犬を飼っていた。2才位まで外飼いをしていたが、毒を盛られて死にそうなり死にそうになった。生き抜いたけど、左前足の点滴の後が悪化して傷が残った。 その後、留守の時と夜中は室内飼いとした。 無駄吠えもなく、近所の人達にも愛想がよかった。また外飼いと言ってもウッドデッキの上だった。 最近は人間の精神構造がわからない。 30年前は外飼いの犬が普通で、夜中の遠吠え、不審者への威嚇。 犬の吠え声は街の音だった。 しかし最近、子供の鳴き声、保育園の園児の声にさえクレームを言う人がいる。

オオクワガタの人工繁殖

オオクワガタの人工繁殖を2002年の夏から3年ほどやったことがある。 夏の思い出だぁ。 始まり この頃、横浜のチベットと言われた開発前の里山近くに住んでいた。 引っ越し時に炭焼きの煙をみて驚いた。それでもかなりの規模で宅地造成されていた。 夏場には朝夕にヒグラシが鳴く、里山全体がヒグラシの合掌となる。 夕暮れ、朝焼けの里山からの「かな、かな、かな」と哀愁に満ちた鳴き声が波のように聞こえてくる。 最高に素敵なセミの合掌だった。 オオクワガタ 息子が小学校3年生、娘1が年長。

山形のアサギマダラ

アサギマダラの話 3話目。 娘1が山形、福島の県境辺りで沢登りをしてきたそうだ。 その時、アプローチの登山道でアサギマダラを見つけたそうだ。 写真を送ってきた。山形だとアサギマダラの北上の北限だ。 珍しい。 沢登りはこんな感じだ。 *子供達(息子、娘1,娘2) アサギマダラ、大きさはアゲハチョウほど、0.5グラムにも満たない蝶。 ふあふあと華麗に飛んでいる姿がいい。 この蝶を見て、私が何故興奮するのか? その理由は、 「春と秋に1000Kmから2000kmもの旅をする。定

夏の八ヶ岳 アサギマダラを見る

夏の八ヶ岳山麓 山麓と言っても広く、山梨北杜市、白州、清里。 長野県小海町 富士見町など広い地域だ。 この地に私は25年間、毎夏に遊びに来ている。 別に故郷でもないのだが、当初は毎年開催されるシマノの大規模なマウンテンバイクレースに参戦するためだった。 子供もいたので、家族サービスもかねて、キャンプをしながらマウンテンバイクレースに参戦した。 泥だらけの自転車をホテルでは整備も出来ない、またアウトドア好きも多く、キャンプをする人達は多かった。 その後、子供達もレースに出るよ

南高尾山稜コース アサギマダラを見る

南高尾山稜コースはアップダウンを小刻みに繰り返し、短いが急登もある。巻き道もあり、距離も18キロはあるので、ここはトレランの練習に持ってこいのコースだ。すれ違う人、50%以上トレランの人達だ。 今回、私と同行したSさんは長時間運動の練習を目的とした。 それと個人的な目的 もしかしたら、海を渡る蝶、アサギマダラに会えるかもしれない。 アサギマダラ、今年行く予定の天草とか八ヶ岳で見れるかもと思っていたが、なんとここ高尾で出会えた。 練習は特に問題もなく終わり、後は高尾山に戻り

海を渡る蝶

謎の蝶 アサギマダラはなぜ海を渡るのか?  栗田昌裕 2013年 時を駆け戻り2008年。 NHKのテレビ番組でドキュメントを観た。 内容は不思議な日本の蝶の話。 海を渡る蝶、アサギマダラ、その生態を個人でフィールド調査して、研究している奇特な人の特集だった。 「海を渡る蝶」 この蝶も、追っている人の情熱も凄いなぁと思いつつ、50代になったばかりの私。 日々の仕事、趣味のトライアスロン、3人の子育てなどで忙し過ぎた。 面白いと思いつつも、アサギマダラへの興味は人生の荒波

自然の中の秘密基地        2020年1月28日

~「子供の世界」と「子供の秘密基地」のない時代となっている。 地元の大きな子供達が小さな子供達へ「秘密の木を伝承する」そんな世界が消えている。 犬と散歩をしていた秘密基地の木。あの中には秘密がある。 2004年2月末の話 グリーンギャラリー(神代植物公園) 近所の神代植物公園の施設の一部、改築後は「生物多様性センター」 この頃はなんて言っていたのだろうか、「グリーンギャラリー」だった。 とにかく中の施設はぼろぼろで、池も荒れ放題。木々の一部以外ほとんど管理もされてなかった。

コロ物語 犬との生活(出会い)

<引っ越し> 2002年4月、結婚してから10年経ちました。その間なんとかお金も貯めました。そして離れていた地元に、ようやく一戸建を購入しました。当然ローンはあります。35年です。(W) 家族は妻と子供3人。久しぶりの地元は変わっていませんでした。 東京でも多摩地区と言われる地域です。区民には田舎呼ばわりされているような所です。反論はないです、実際に田舎ですからね。 例えとして、ハロウィンより、盆踊りで盛り上がる。クリスマスツリーも飾るけど、お正月に門松は必ず飾っている。そ