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柴犬コロと行ったスキー                 2007年1月

犬を飼うことの不自由
子持ちの家庭で、犬を飼うと日常に色々と縛りが出てくる。
まず、外出が制限されてくる。
小さい頃は散歩にも付き合っていた子供達、中学生以上、高校生、大学、社会人となると、家にいないことが多い、また自分の人生が忙しい。大きく生活も変わる可能性もある。だから、犬の世話のメインは親となる。これは道義上避けられない。

ここで、問題、今日、妻は高校の同窓会、俺は仕事。子供達はスケジュール不明。
そんな日だけど犬をどうする。
柴犬コロくんは散歩時にしか、オシッコとウンコはしない。日本犬はそのように躾られている。だから、我が家では朝夕の2回の散歩は必携となっている。

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一戸建てなら、庭にでも放し飼いにしてればいいと思うけど。ブロック塀で囲んでいる大きな庭がある家は昔の話。
後、犬の吠え声などクレームが多い、昔はそこいら中で、不審者相手に犬が吠えていたけどね。今は直ぐにクレームがくる。近所の小学校の運動会がうるさいとか、とんでもないご時世なので皆さん基本家の中で飼っている。
 
犬との忙しい生活
さてその日の朝、始まりは私、1時間早く起きて、コロの散歩をする。そして出社する。冬場はまだ暗い。
妻は帰りが遅いと言う。二次会も行くのだろう。
「文句はない」
俺は仕事を定時で切り上げ、スイミングクラブにも寄らずに帰宅する。
部屋に入るとオシッコが限界に近いのか、コロが「キャイーン」と泣く。
速攻で着替えて、散歩へ、何時も公園に入ってからするのだが、今日は最初の電柱でしだした。「溜まっていたのね」

近所は公園とか寺とか緑地だらけで、散歩自体は天気がよければ、自然観察とかしながら歩くので、気持ちがいい。この時は犬って、いいなぁと思う。何故なら1人で、自然観察の散歩などを夜中していると、職質を受けたりする。

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そんな柴犬コロのいた時代、子供達がまだ小さい時のレジャーは、車にキャンプ道具とコロも積み込みキャンプしかなかった。海にもコロ連れだった。オシッコ問題で置いていけない。

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私をスキーに連れてって
「お正月にスキーに行きたい」と家族が言う。
「無理だよ」と言いつつ、ネットで検索。犬連れOKのスキー場近くのペンションを見つけた。
可能性が出てきた。私は家族に日程を確認して、ペンションに連絡。なんと新年に予約が取れた。1泊2日、長野のスキー場近くにあるペンション、ケンハウスを予約した。
ウエアは子供3人分と自分達の分を借りたり、買ったりして調達する。
スキーは全部借りる。
「5人+1匹のスキーツアー、お金が飛んでいく」
愛車はスキーに行くために買ったのだが、一度も行ってないステップワゴン2400W 3ナンバーの四駆。
さて、コロだが、スキーを滑っているときはどうしようか、柴犬、日本犬は冬毛になり寒さに強いので、スキー場で駐車中の車の中に置いておき、たまに車に戻って散歩させる。
「よーし、その作戦で行く」

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道中、結構な雪道だったが、狐が何故か車と併走して走ってくる。
「キタキツネだ」と子供達は言って、車を止めてみたが、逃げていった。しかしこれは普通のキツネなんだが、まあいいや。
着いた当日は、吹雪。吹雪でのリフトは寒い。そんな中、日本カモシカを目撃。
「もののけ姫だ、山神様だ」そうだね。冬なのに結構野性動物が多い。

お正月、ケンハウスは常連が多いのか、犬連れがほとんどで、また躾された犬が多く、静かなものだった。
家族で、ゆっくりと過ごす。翌朝は晴天、近くの雪の別荘街でコロの散歩。コロはテニス場の雪の中を走り回っていた。
晴天のスキー場は、暖かく楽しかった。
コロは車の中で待機。「悪かったコロ」



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