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新刊キンドル本『銭湯・温泉と刀狩り:湯浴みにくつろぎ、おだやかに暮らす』を「シリーズ・にっぽんの知恵 ①」として発売しました。

 ついにロシアがウクライナへの侵略戦争を始めてしまいました。戦争はすべて「自衛のため」と言いつつ始められるようです。

 日本でも2022年の春も間近い時期の新聞には「敵基地攻撃能力」の文字が頻出しています。それで「なんだか物騒だなあ」と思って自由民主党の「日本国憲法改正草案」を参照してみました。すると案の定、随所に物騒な文言が見られました。

 こうした時代に、思い出したい「にっぽんの知恵」があります。それを整理して一冊のキンドル本を「シリーズ にっぽんの知恵①」として発売しました。

 表題は『銭湯・温泉と刀狩り――湯浴みにくつろぎ、おだやかに暮らす』です。無論、Kindle Unlimited なら無料でダウンロードできます。お読みいただけると、大喜びです。

 最初の「銭湯・温泉」について、優れた哲学者の鶴見俊輔さん(故人:1922~2015)は、
 「銭湯は、日本の民主主義の原点です」
 と言い放ちました。同時に、ベトナム戦争の際に、米軍から脱走してきた米軍兵士と銭湯とめぐる興味深いエピソードを紹介されました。
 そこに生活文化研究家の熊谷真菜さん(日本コナモン協会代表)に参加してもらって行なった共同討議の成果「銭湯・温泉――快い湯浴みが人の気持ちを変える力」を最初の話題として取り上げました。

 今ひとつの話題は「刀狩り――武器は持っても発動しない民衆」です。これは、文字通り『刀狩り』という岩波新書の著者である歴史学者の藤木久志(故人:1933~2019)さんと、当時は立命館大学名誉教授だった木津川計さんと大阪大学大学院教授だった栗本英世さんに加わってもらって試みた共同討議の成果をまとめたものです。

 お気軽にお読みいただけるよう編集した積もりです。ご覧になってみてください。


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