高田公理

1968年、京都大学(理学部)を卒業。以後、ヒヨコのセールス、建築現場の下働き、酒場経…

高田公理

1968年、京都大学(理学部)を卒業。以後、ヒヨコのセールス、建築現場の下働き、酒場経営、大学教授などを経て、現在は年金生活者。【興味と関心】旅と観光、風景、食文化、酒と嗜好品、眠りなど。学位は学術博士。

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高田公理|比叡山中腹に、楽しみながら住んでいる、どこにでもいそうな普通の爺さん

             写真:ボクが中腹に住んでいる比叡山・遠望  はじめまして。京都の下町で、普通に生まれ、普通に育ち、普通に暮らしてきた、どこにでもいそうな2021年現在79歳、で、今年の秋には傘寿を迎えることになる、比叡山中腹在住の、ごく普通の爺さんです。 ★仕事……年金生活者 ★性別……男子 ★血液型……B型 ★居住地  京都の東北角、いわゆる表鬼門にそびえる比叡山の中腹、海抜400メートルの山中に住んでいます。  夏は涼しいのですが、冬はしっかり冷え込みます

    •  鴨長明『方丈記』を英語に翻訳したのち、再び日本語に翻訳する――西田幾多郎『絶対矛盾的自己同一』理解のために

      写真:左=鴨長明、右=復元された「方丈」@京都・下鴨神社(Wikipedia)  つい先日、西田幾多郎『絶対矛盾的自己同一』をgoogle翻訳で英語に翻訳したのち、それを再び日本語に翻訳するという実験をしました。それは、難解だとされている西田の論文が、きわめて当たり前のことを言っているに過ぎないという私の考えを改めて捉え直すための手続きのようなものなのです。  で、今回は、余りにも有名な鴨長明『方丈記』の冒頭の部分に、同じ手法を適用して、その結果をnoteに発表しようという

      • 岸田とかいう人の2024年4月におけるアメリカ訪問の際に約束した結果、こんなことが起こらないといいのですが、ねえ。

        写真:スッポンと月(いずれもWikipediaより)   岸田とかいう名の日本の総理=アメリカの植民地・日本の、まあ言うたら「総督」みたいな小物が、アメリカの大統領とボス交をして、  「今後、要請されたら自衛隊を米軍の援軍として出しましょう」  というような、ええかげんな約束をしたようですね。  というわけで、ここらで田中角栄のベトナム戦争時の対応を思い出しておきませんかねえ。

        • 西田幾多郎「絶対矛盾的自己同一」を考える

          図:左=西田幾多郎(Wikipedia)、右=プレジデント社  西田幾多郎の哲学の神髄を意味する概念のひとつに「絶対矛盾的自己同一」というのがあるのだそうだ。あらためて考えてみると、私自身は、  「当たり前のことやろう」  と思ってしまう。  ただ、その意味するところは、日本語として余り簡単に捉えられないような気がする。そこで、その表題を、google翻訳を用いて英語に翻訳すると、  「Absolute contradictory self-identity」  という文字

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        高田公理|比叡山中腹に、楽しみながら住んでいる、どこにでもいそうな普通の爺さん

        •  鴨長明『方丈記』を英語に翻訳したのち、再び日本語に翻訳する――西田幾多郎『絶対矛盾的自己同一』理解のために

        • 岸田とかいう人の2024年4月におけるアメリカ訪問の際に約束した結果、こんなことが起こらないといいのですが、ねえ。

        • 西田幾多郎「絶対矛盾的自己同一」を考える

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          台湾地震5時間後の避難所と能登半島地震2週間後の避難所

          写真:左=『中日新聞』、右=『朝日新聞』  「能登半島地震2週間後の避難所(左の写真)」の写真と「台湾地震5時間後の避難所(右の写真)」の写真を見比べてみました。すごい違いのあることが判明します。  このことから台湾の行政をあずかる政府は、  「国民の安全と福祉を、ちゃんと考えている」  ということでしょう。  それとは正反対に日本の行政をあずかる政府は、  「国民の安全と福祉には、まったく無関心であるらしい」  ということのようです。  はて、どうしたものでしょうかねえ。

          台湾地震5時間後の避難所と能登半島地震2週間後の避難所

          「人を笑わせることを志してきました」と言っている人のおかげで、ぼく自身が「笑ったことは皆無に近い」ようです。で、「たくさんの人が自分の事で笑えなくなり……」とのことですが、今回のことで「大嗤い」している人は少なくないように思えるのですが、ハテ?

          「人を笑わせることを志してきました」と言っている人のおかげで、ぼく自身が「笑ったことは皆無に近い」ようです。で、「たくさんの人が自分の事で笑えなくなり……」とのことですが、今回のことで「大嗤い」している人は少なくないように思えるのですが、ハテ?

          大谷翔平さんの通訳の人の行為の報道ばかりでいいのかな?

          写真:いずれもWikipediaより  2024年3月中旬以降2週間ばかりの新聞やテレビは、  「大谷翔平さんは通訳の人に6億8000万円を盗まれた(らしい)」  というニュースばかりやっているような気がします。で、アメリカでのギャンブルや弁護士事情などをめぐる実に詳細な情報が伝えられていて、ちょっと飽きてきたところです。  ただ、ここで大事なことのひとつは、その真偽は不明なのですが、大谷翔平さんの通訳の人が自ら、  「ギャンブル依存症だった」  と言っていることのように

          大谷翔平さんの通訳の人の行為の報道ばかりでいいのかな?

          大谷翔平さんが通訳の人に盗まれたという金額は450万ドル≒6億8000万円だとのこと。すごい金額です。でも、彼がドジャースと契約した金額の総額は10年で7億ドル≒1050億円。これって1万円の収入の期待できる人が64円80銭円を盗まれたに過ぎない。そういうことになりそうですね。

          大谷翔平さんが通訳の人に盗まれたという金額は450万ドル≒6億8000万円だとのこと。すごい金額です。でも、彼がドジャースと契約した金額の総額は10年で7億ドル≒1050億円。これって1万円の収入の期待できる人が64円80銭円を盗まれたに過ぎない。そういうことになりそうですね。

          さくら咲く噴火の兆し不二の山 酔狂

          さくら咲く噴火の兆し不二の山 酔狂

          大谷翔平さんが受けたという「人工靱帯を用いたトミー・ジョン手術」が「ドーピングにならない理由」を教えてもらえませんか?

          写真:左=大谷翔平、右=トミー・ジョン(いずれもWikipediaより)  野球界における昨今の大谷翔平さんの人気はすごいですね。とくに彼の結婚を契機に、その人気は一層の高まりを見せているようです。  ところで昨年秋、彼は投手の生命線とでもいうべき右手の肘に「トミー・ジョン手術」を受けました。この手術はフランク・ジョーブという整形外科医によって考案され、1974年9月25日に世界で初めてこの手術を受けた投手のトミー・ジョンにちなんでこう呼ばれている「肘の腱や靱帯の損傷・断

          大谷翔平さんが受けたという「人工靱帯を用いたトミー・ジョン手術」が「ドーピングにならない理由」を教えてもらえませんか?

          伊吹文明という自民党の政治家が『保守の旅路』という本を出しました。で、「激動の時代にこそ、保守の理念は輝く」のだそうです。が、彼の重要な主張に「憲法改正に賛成」があります。それって「保守、ではなくて、時代錯誤もはなはだしい革新」ではないですか。政治家の言行不一致は困りますね。

          伊吹文明という自民党の政治家が『保守の旅路』という本を出しました。で、「激動の時代にこそ、保守の理念は輝く」のだそうです。が、彼の重要な主張に「憲法改正に賛成」があります。それって「保守、ではなくて、時代錯誤もはなはだしい革新」ではないですか。政治家の言行不一致は困りますね。

          今朝(3月17日)の朝刊のトップは「北陸新幹線 敦賀へ延伸」で「大阪-金沢間22分短縮」とあった。鉄道ファンの子供なら「乗車時間が短こうなるんやったら当然、運賃は安ぅなるんやろな」と言い出しそうだ。だって彼らの楽しみは「鉄道に乗っている時間」にこそあるのだから。

          今朝(3月17日)の朝刊のトップは「北陸新幹線 敦賀へ延伸」で「大阪-金沢間22分短縮」とあった。鉄道ファンの子供なら「乗車時間が短こうなるんやったら当然、運賃は安ぅなるんやろな」と言い出しそうだ。だって彼らの楽しみは「鉄道に乗っている時間」にこそあるのだから。

          旅先で紛れ込む別世界の面白さ@ベトナムと海南島

          表紙画像は「水上人形劇の舞台」(撮影:筆者)  かれこれ30年余りも昔のことです。中国の海南島が「東洋のハワイ」という謳い文句で世界に向けて打って出たのです。そのころ旅の文化研究所の企画で現地を訪れる機会に恵まれたのでした。  その前後、ベトナムに出けたりもしました。そこでは首都ハノイのホアンキム湖のほとりの劇場で水上人形劇を楽しみました。  これらの旅では「別世界に紛れ込む楽しみ」に気づかされました。そんな旅の記憶を、こんな短文にまとめてみました。ご覧いただければ幸いです

          旅先で紛れ込む別世界の面白さ@ベトナムと海南島

          食を楽しむ時と場所:モンテプルチャーノにて

           かれこれ20年余りも昔のことになるのでしょう。初めてイタリアの旅に出かけました。期間は約1か月。ローマをはじめ、いくつかの都市を訪れました。  そのとき、強い印象が残ったのはベネチアのほか、フィレンツェ、シエナ、アレッツォといったトスカナ地方の諸都市でした。  そんな旅の途中、山上に開けたモンテプルチャーノという小さな街と出合いました。イタリアの有名な映画監督フェデリコ・フェリーニが贔屓にしていた街だということです。  そんな街を訪れた際の記憶を、こんなエッセーにまとめてみ

          食を楽しむ時と場所:モンテプルチャーノにて

          『ヒトはどこからきたのか:サバンナと森の類人猿から』(著:伊谷原一、三砂ちずる)を紹介します。

          写真:同書の表紙、裏表紙=左:伊谷純一郎、右:伊谷原一  ヒトの起源は「森からサバンナへ出て二足歩行を始めたことにある」――フランスの人類学者イブ・コペンス(1934~2022)の学説を定説だと思っていました。が、今年の4月、若い友人の伊谷原一さんは表題の著書で、見事にそれへの反論を展開していたのです。  ただ、その議論を的確に紹介するのが、ぼくには「むつかしいな」と思っていたところ、これまた古い知人の好廣眞一さん(龍谷大学里山学研究センター研究フェロー)が非常に分かりや

          『ヒトはどこからきたのか:サバンナと森の類人猿から』(著:伊谷原一、三砂ちずる)を紹介します。

          来年度の軍事予算は7兆円を超えるという。他方、国立科学博物館の運営は危機的で、クラウドファンディングを始めたところ、1日余りで2万人以上が支援を行い、3億円以上が集まった。こうした資金は本来、国家予算で充当すべきだ。他方、軍事予算こそクラウドファンディングに頼ってはどうか。

          来年度の軍事予算は7兆円を超えるという。他方、国立科学博物館の運営は危機的で、クラウドファンディングを始めたところ、1日余りで2万人以上が支援を行い、3億円以上が集まった。こうした資金は本来、国家予算で充当すべきだ。他方、軍事予算こそクラウドファンディングに頼ってはどうか。