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#cakesコンテスト2020
000 「酔狂道中記:旅を遊び、旅に学ぶ」目次
054 世紀初めに「世紀末ウィーン」を思う
053 三すくみのジャンケンとコイン投げ
052 ウィーン大学で過ごした楽しい半年間
051 ときに夢は凡人を天才にする
050 自分の尻尾をくわえるヘビの夢
049 夢の変容・鎌倉から室町へ
048 眠りのなかで目覚める夢の力
047 見てみたい芭蕉の夢の枯れ野の風景
046 虚と実のはざまに遊ぶ夢時間
045 寒暖差が誘う睡魔の快楽
044 イタリア
53.世紀初めに「世紀末ウィーン」を思う
写真「ウィーン都心のケルトナー大通」(撮影:筆者)
サバティカルの滞在先にウィーンを選んだことには、ほかにも理由があります。それは高校時代に、社会や経済に関してはマルクス、人間の精神に関してはフロイトの著作を面白がって読んだものでした。
これらのうち、マルクスはプロイセンの人です。が、フロイトはウィーンに長く暮らしました。
そんな彼の精神分析学は、覚醒した意識の下に広大