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禍話リライト

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禍話リライトだけをまとめました 禍話とは… 猟奇ユニットFEAR飯による禍々しい話を語るインターネットラジオ。「ツイキャス」にて基本的に毎週土曜日23時から1時間ほど配信中。 …
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#怖い話

禍話リライト:予行練習の道

例えば何店舗かあるチェーンのラーメン店に食べに行く時、ドライブがしたいからわざと遠いほう…

こりん
2週間前
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禍話リライト:宿の木の札

「友だちを1人なくしまして……」 こう切り出したA君は以前、友人たちと4人で廃旅館に肝試…

こりん
1か月前
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禍話リライト:であいがある

平成の頃、山田君の中学のクラスでは[おまじないの本]が流行り、その本にやり方が載っていた…

こりん
1か月前
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禍話リライト:おそろい 二題

箪笥の中 現在30代のA君が、大学生の時にあった出来事。 A君は大人数のサークルに所属し…

こりん
2か月前
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禍話リライト:隣の家の木

A君が高校生の時の話。 その日は友達のB君の家に遊びに行っていて、お菓子を食べながらおし…

こりん
3か月前
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禍話リライト:赤い布

北関東の某県に、何故かどんどん人が引っ越してしまうマンションがある。 老朽化があるわけで…

こりん
3か月前
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禍話リライト:無人小屋人形

大学生のA君は、選択科目に美術系の学科があり、課題のために風景画を描くことになった。 電車やバスで行けそうな良いロケーションをGoogle検索で見つけ、あんまり土地勘はないところだったが良さそうだったので日帰りで行ってみることにした。 A君が住んでいるところより俄然田舎で、バスも1時間に1本かろうじてあるかな、というその場所は見渡す一面畑が広がっていて、ちょっと遠くの畑には作業しているおじいさんがぽつんと見えるだけののどかな風景があり、A君はそんな景色が見渡せる道路脇の空

禍話リライト:外の読み上げ

A君が高校生の時、同級生のB君の家は学校のすぐ裏あたりにあった。 「お前いいなーギリまで寝…

こりん
5か月前
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禍話リライト:来ませんように

高校3年のA君は大学推薦が早くに決まって余裕のある日々を過ごしていた。一方幼馴染のB君は今…

こりん
7か月前
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禍話リライト:走るわたし

普段からお酒が好きで結構な量を飲むAさんは、悪酔いこそしないものの酔っ払うこと自体を楽し…

こりん
9か月前
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禍話リライト:おとうさんはおかあさん

高校生のA君は一軒屋の2階に自室があった。 夜、真夜中ではないが遅めの時間。その自室で勉強…

こりん
10か月前
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禍話リライト:はじまりのベル

あまり大人数の集まりには参加しないタイプの、ちょっと引きこもり気味のAさんが大学生の時に…

こりん
1年前
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禍話リライト:山の祭りの面

まだ平成の頃の話。 その地域はとっくに限界集落だった。 話をしてくれたAさんの実家がある…

こりん
1年前
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禍話リライト:間に合わない夢

A君が大学生になってから見始めた夢は、毎回起きた時に絶望的な気持ちになる。いわゆる[希死念慮]というものを抱いてしまう。 夢の内容はというとさほど恐ろしいものではない。 A君は夢の中で、高校に行かなくてはならなかった。 現実のA君は人生で遅刻したことがほぼ無いと言っていいほどきちんと高校に3年間通った。なのに夢の中ではありえない時間に起きてしまいどうがんばっても間に合わなかったり、ある時はギリギリ間に合いそうな時間に起きたとしても生徒手帳が無いとか靴下が見つからないとかで間