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いざビビンバ発祥の地「全州」へ…ソウルのそれと食べ比べ!

今回ご紹介するのは全羅道(チョルラド)の北半分である全羅北道にある全州(チョンジュ)という街でございます。


今までの渡韓回数は30回近くになりますワタクシ、ソウルや釜山だけでは飽き足らず、今年に入って「韓国国内」のあちらこちらに目移りするようになりました。日本国内47都道府県制覇を果たし、今度は韓国9道制覇!?(道:朝鮮半島における地方区分単位)なんてことを考えていたところ、

ソウル滞在の時は、たまにしか食べない「ビビンバ」、しかも石焼ではなく、金属の器に入った、昔ながらのスタイルのものを、突如として食べたくなっちゃって。


ソウルでユッケビビンバは食べたけど、なんだかうずうず……てか、ビビンバ発祥の地・全州に行っちゃう!?

ということで、早速ご紹介いたします!




全羅道?! どこやねん!?

まずそこから確認いたしましょう~!

こちらです!!

全羅道というと、朝鮮半島の先の方ですが釜山とは逆側!というイメージ。ちなみに釜山があるのが慶尚道(キョンサンド)と言われるエリアで、それぞれ北と南にわかれております。全州があるのが全羅北道、釜山があるのが慶尚南道、ちなみに韓国第3の都市・大邱(テグ)は慶尚北道にあります。

蛇足ですが、韓国映画やドラマでよく「ヤクザ言葉」として出てくる釜山弁。実は大邱も似たようなイントネーションで、ワタクシ、今まで韓国の南の方はみんなこっち系の言葉なのでは?と思っていましたが、慶尚道と全羅道では全然言葉が違うみたい!ということをつい最近知りました。


とにかく、朝鮮半島の南端、といったって、右と左では雰囲気がまた全然違うっぽいということ。釜山や大邱を攻略して朝鮮半島の下のほうを知った気になってたけど、まだ半分だけだったのよ、ってなものです。いやーん、これだけでワクワクしちゃう。


ソウルから日帰り圏内!

最初、全州は半島の先のほうにあるってことで、釜山→大邱と行ったついでに寄っちゃうか!?と思ったのですが、ところがどっこい、全羅道と慶尚道って、行き来手段が、笑っちゃうほど、ないww ソウルから各地に放射状に道が伸びている感じなんです。
これ、九州巡りをするときに熊本から大分に行くのがすごく大変で、福岡からそれぞれに行くほうが便利、っていうのと似てるかも~!


で、ソウルからのルートを調べたらKTXでわずか1時間40分(!)。


というわけで、3月に釜山→ソウルルートで8泊9日した時でなく、その2週間後、ソウルでお花見ステイした時に日帰りで行けるじゃん!?ってことに。


KTX乗車のカオスぶりは『乗り鉄医師「半泣き」韓国クセ強すぎ列車カオスな乗車記』でお伝えしておりますが、スーツケースを持っての乗車は2度とやりたくない(涙)と思っておりましたので、日帰りでいいのなら!と、また鉄道旅に色めき立ったりして。

ですが、行きの特室(グリーン車)が満席で、普通車となり、これまたなかなかカオスでしたことは、先の記事で書いたとおりです(泣)。


念願の全州ユッケビビンバ!

本場に行けば、当然ビビンパ屋さんがあちらこちらにあるのですが、わざわざ遠出してきてハズレは引きたくないので、

・日本のガイドブック(『地球の歩き方』)
・韓国の本屋さんで買った国内旅行ガイドブック
・NEVERマップ(地図アプリ)
・Googleマップ(地図アプリ)

以上4種類の媒体で掲載&各種地図アプリで高評価だったお店を確認して行きました。

まずは

「성미당」(ソンミダン)

にて。混ぜました。食べました~! 全州ユッケビビンバ17,000ウォン。

全州ビビンパって、盛り付けがキレイで「映え」なのですよね~。混ぜるのに罪悪感を覚えてしまうクオリティ。

動画ではわかりにくいですが、石焼ビビンパみたく、器ごと温められていて、「ジュー!」という音とともに出てきたのは、インパクトがありました。韓国はゴハンものでも、器を持ち上げて食べるのはマナー違反。これほど熱々にするのはテーブルに置いて食べる国ならではの演出だなあ!と思いました。

お店の場所はこちら。


ソウルでも味わえます!

ビビンパ発祥の地でビビンバを食べたという事実にすっかり酔ってしまい、大満足しておりましたが、実は全州、コレといった観光地はあまりなく、全州韓屋村、あとはチョコパイが有名な「PNB」くらい。

ユッケビビンバはソウルにも名店がございますし、韓屋村はソウルにもご立派なのがございますし、「PNB」もソウル進出を果たしておりますし、世界遺産があるわけでもなく、なにも日本人観光客の皆が皆に「行ったほうがいいよ!」とまでは、なりません(笑)。

韓国人もそれは同じらしく、韓国語レッスンの先生も、「あそこは1回、日帰りで行けば十分っしょ」くらいなテンション。

なもので、全州につきましては、私のような物好きでもない限り、ぜひ行ったほうがいい!とまでは申し上げられません。

が、そこで終わってはなんなので(笑)、罪滅ぼしに!?ソウルの名店情報も置いておきます。


ミシュランガイドソウルにて、ビブグルマン認定を受けております老舗

「역전회관(駅前会館)」(ヨッチョンフェグァン)

でございます。​​

ちなみにこのお店、どちらかというと看板メニューはこちらの「바싼불고기」(パサッ=汁なしプルコギ)。

なんですが、ワタクシ、プルコギについては“つゆだく派”なので、これよりユッケビビンバ推しです。


お店の場所はこちら。


ちなみにこのエリア一帯は、東京でいうところの丸の内や永田町的なエリアで、旅行者向けのガイドブックではここだけ見事にすっぽり外されているんですけれども(笑)、でも東京と一緒で、舌の肥えたハイクラスキャリア層や芸能人が集結しているので、実は観光客はほとんど来ないけど地元民で満席という、レベルの高い飲食店がゴロゴロとあるんです。私、ソウル1人滞在の時は、このエリアでしか食事してないかもです。


「本場グルメ」ならではの満足感!

そりゃ確かに、ソウルでも同じくらいのクオリティのものが食べられるかもしれない、といっても、わざわざ時間をかけて本場に出向いて、その土地の空気感を味わいながらいただくのは、それはそれで、贅沢~!って、今回の日帰り全州旅で実感しました。


毎年10月あたまにビビンバフェスティバルなんてものがあるそうで、ちょっと気になってます。食欲の赴くままにめぐる韓国、すでにやみつきです。次回以降の記事もお楽しみに!


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