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乗り鉄医師「半泣き」韓国クセ強すぎ列車【KTX】カオスな乗車記

「旅の移動手段どうでしょう?」的なテーマのリクエストがあったのですが、昨今のえりおちゃん的、テンション上がる移動手段ランキングを、書き出してみたら衝撃的でして、

豪華客船>新幹線>>特急列車>>>徒歩>>自転車>>>…>>飛行機>>……>>バス>>……>>>自家用車・レンタカー>>>………>>>>>タクシー

という結果になりました。

ちなみに、中間点は自転車と飛行機の間(?)ですね。ここから上がテンション上がる、ここから下がテンション下がる、という意味です。

あ、飛行機? テンション下がる乗り物ですww たとえビジネスクラスだったとしても。離陸・着陸時の窮屈感と、地に足ついてない感が好きじゃない。だから私、飛行機にお金を使いたくないので、今年の海外旅行は、全部マイルなのよwww ちなみにポイ活とかは一切せずに貯めてますが、この辺は別記事に書きます。

何が言いたいかって、最近の“えりおちゃん旅”のトレンドは船か新幹線だと言いたいの。日本の新幹線はもちろん大好きだし、この前に書いた「台湾新幹線」(→乗り鉄必見! 台湾新幹線と「お約束」の駅弁)だって、今はもう乗れないヘルシンキ~サンクトペテルブルクの「アレグロ」(→ロシア旅ってどんなん?――旅ブロガー女医がお答えします)だって、ホント楽しかった。

なので、もう30回以上行っている韓国の高速鉄道「KTX」だってホント楽しみにしてたんです。今まで、韓国といえばソウルや釜山ばかりで、他の都市に行ったことがなかったため、未だに乗ったことがなくて、この3月と4月に、やっと乗る機会ができた~!って。

が、

乗ってみてビックリw ちょっとビックリ体験の連続で、しかも私にとって「同列の旅行先」である台湾の新幹線が快適で、それと同じくらいの快適さを予想していただけに「いやちょっと待ってくれww」と焦るようなハプニングのオンパレードで、とにかく衝撃的すぎて、一周回って笑うしかない状態ですので、今回は早速それを書きます。




「改札」というものがない(!)

ネットなり、駅なりで指定席チケットを予約して(ネットは日本語や英語で予約可能です)、こんなふうにして、QRコードつきの電子チケットが発行されるのですよ。

メールか申し込み画面か、どこかは忘れましたが、プリントアウトしなさい、っぽいことが書いてあるのですが、全くその必要なし。

なぜならば、駅に向かうじゃないですか。電光掲示板で、お目当ての列車が何番線発か、まあ、見ますよね。そもそも見ないとどこがホームなんだか、どこ方面のなんの列車なのか、他に表示がないので、見ざるをえないんですよね。電光掲示板の撮影、ってものを思いっきり忘れておりますが。ちなみに、英語と韓国語と交互に表記が変わるシステムですのでご安心ください。

で、その、指定されたホームにつるっと行くだけ。それまでの間、何もなし。

あれっ、間に「関所」がなくね?

これが1つ目の衝撃。トイレにこもったら無賃乗車できるんじゃ!?と、その場で友人にLINEしちゃったんですが、帰国後に韓国語個人レッスンの先生にそれを話したら、「そんなの、高確率でバレるわよ」と言われました。全席指定で、トイレに余分な人がいたら、そりゃそうかw ちなみに、乗車中も、車掌さんぽい人が通りはしたけど、話しかけられることもありませんでした。

さて、そして、ホームでは電車が到着しておりまして、乗車口に行ってビックリよ。


落ちるわww

その日のインスタストーリーより、私の心の叫びと共に、どうぞw

そもそも電車とホームの高さが合っていない。そして、人ひとりすっぽり入りそうな隙間。

よりによって、8泊9日の旅程ですからねw 4年半ぶりにでっかいスーツケース、飛行機でも久々の預け荷物、ですよ。重さ15キロくらい? それでこの段差ww 2回乗り降りしましたけど、怖くて毎回泣きそうでしたわ。何をどうしてこんな乗降口にしたんですか??

あまりに恐ろしかったので、4月のKTX乗車は日帰りにしました。


帰国後にこのことを話した韓国語個人レッスンの先生曰く、

「韓国は日本スタイルの導入はプライドが許さず、ヨーロッパ式の列車を取り入れた結果こうなってしまったのよ~。私も帰国してKTXに乗るときは『なんで日本式の車両にしてくれなかったの!?』って毎回思ってるわ」

とのこと。さらに調べたらKTXはフランスのTGV式という車両なのだそうです。やっぱり日本人でよかった、と思いました。

我らがニッポンが誇る“Bullet Train(新幹線)”様の、走っている時のあのスムーズさ、ありゃあ、唯一無二ですね。


普通席の座席の配置……(泣)

そしてKTX列車内。

1回だけ普通車に乗りました、その様子がこちら。

中心に向かって座席が向かい合っている配置。向きを変えるのは不可能、でございます。

これね、韓国の住民番号か何かがある方は、座席や車両の指定ができるのですが外国人はできないのですw

つまり、進行方向に向いた座席か、逆か、完全にバクチ。確率2分の1で、この日はハズレくじです。

そして見事、中心の席にアサインされてしまったワタクシ。足が伸ばせないじゃないかよww

向かい側には読書にふける韓国人のお上品なオジサマ

このオジサマ、この座席に座ったや否や、「え、これは進行方向なのか、逆なのか……!?」
現地の方でもうろたえるのに、私が知るわけないだろう(泣)「知らんけど?……(泣)」って返すしかなく。(あ、韓国語ですw)

そのうち、満席となり、修学旅行状態に。

これねw 4月にソウルから全州に向かう列車ですけど、「みんなで一緒に全州いくぜ」的な?!

こんなふうに韓国人と向かい合って密着することはあまりないので、いっそ、話しかけてしまおうか、と思いましたが、向かいのオジサマは1人にしてくれと言わんばかりに本読んでるし、横のおねーさんたちは疲れた顔してるしで、話そうにも話せず(泣)。

なのですが、帰国後に韓国語個人レッスンの先生にこの話をしたら「いや、韓国人は話しかけられても平気よ~! 向こうから2倍、3倍になって話を返してくれるわよ!?」と言われ、ああ~、あそこで勇気出しておけばよかったと後悔。ニホンジンとなれば、食いつきハンパないらしい、とも言われ、余計に後悔。旅の恥はかき捨て、って言うじゃないね。こんなとこでかしこまってる場合じゃなかったわ~~。


グリーン車、といっても……

こちら、入り口。

入ってすぐの本棚にあるのは、グリーン車の方向けに、貸し出してる書籍のようでした。

入り口に列車のクルーが立ってお出迎えしてたり、しなかったり。車両によっていたりいなかったり、気まぐれな営業方針のようです。そして相変わらずの段差と隙間ww

お座席、普通車が2列ー2列、グリーン車は2列ー1列の座席配置なのですが、1人席に配置されたためしナシ。

さすがにグリーン車(正式には「特室」ですがもうグリーン車で通しますww)は、
全席進行方向を向いてました。

普通席があのような状態でしたので、比較はできませんが、一応、グリーン車にはレッグレストがあって足は伸ばせます。

しかし、日頃、日本のN700系に乗り慣れてしまっているご身分としては、ですね……うーん……、普通車とグリーン車の中間くらいの感覚かなぁ……。

というのもですね、


で、電源が……(涙)

普通席も特別車両も、窓際に電源があるにはあるんですよ。

電圧弱いし、途中で途切れるしで、スマホ全然充電できないですけどね(泣)

ですがコレ、窓際のみ、しかも2列に1つしかないのwww 普通車も特別車両も!!

ですが、周囲の人を見てたら、通路側から窓へ、そして前後の席からの「越境行為」は可能?!のようで、ワタクシも、後部に座っている軍服姿のおにーちゃんに「これ、使っていいですか?」と言って、使わせていただきました、電源w

あたいのツラじゃなくてw 右後ろの方、見えますかね。

以上、なかなかカオスな乗車体験について、お届けいたしました。コレね、毎回乗るたびに「2度と乗るか!」ってなるんだけど、またちょっと時間が過ぎると、荷物少ない日帰り~1泊旅行とかなら……!?とか思っちゃうような中毒性があります(笑笑)。

まだまだ韓国内で網羅できていないところがたくさんありますし、乗客のみなさんに韓国語で話しかけそびれるなど、まだやり残したことがありますからね。またお世話になることになりそうだ、とは思っています(泣)。


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