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法的な正当事由がないのに「辞めてくれ」さあどうする!?

悪気があってだから知らなくてだか、労働基準法を無視したあれやこれやを色々「やらかしてくる」雇い主。

いちいち「あのな、法律では」って対峙するの、ものすごくハードル高く、泣き寝入りしてしまっているケースがほとんどですよね?

ですが、私はあえて「向かって」みました。
…こうして後に「ネタ」にするためですw


今回お伝えするテーマは「正当な理由がないのに退職勧奨してきた場合」について。


「記事のネタ」のためという大義名分はあるものの、
結果としては「今後フリーランスとして活躍する自分のための経験」となった、
数々の経験を、洗いざらい、書いていきたいと思います。


なお、はじめにお断りしておきますが、
具体的な法的措置についての具体的内容ではなく、
私の身に起こった経験や、法的措置を決意するまでの「マインド」の部分についてのお話となります。






医療機関も例外ではなく

「辞めてほしい」言ってくるんですが大概、法的に正当な理由ではない説w

「病院の経営が悪化してきたので」
「病院の方針と合わないので」
「(3回くらい契約更新してから)契約期間が満了になるので…」

いろんな理由で契約を打ち切られましたけど、
今思い起こすと、法的に正当な理由を提示してきた医療機関、ひとつたりともないんですよね。


一番多いのが、労働基準法の知識に欠けている結果、ブラックな対応になっているだけ、という、「悪気のない」ブラック医療機関。

が、申し訳ございません、
はっきり言ってそのパターンが一番タチ悪いです。


日常生活に置き換えてみてください。悪気があって悪いことしている人と、悪気がないのに相手を傷つけていて、そこに気づいていない人と、どちらの方が扱いにくいですか?イタイですか?


もうね「従業員のことをきちんと思いやっています風」の雇い主が「辞めてほしい」と言ってくる時の対応、ものすごい厄介です。
なんせ、相手は悪いことをしている自覚がない。
自分が職員を辞めさせるのは経営のためであり、医師以外の他のスタッフを守るためでもある、正義だ、とすら思ってますから。
まず、いやそんな情に訴える前に、ちゃんと法律を確認してから言ってもらえます?というところから始まる。

あくまで法律は法律。まずは「私に辞めてもらうにあたって、法律的に正当な理由があるかないか」なのです。私はここに気づくまでが遅すぎました。


「知識不足」「行動不足」が仇に…

今、後悔しているのが、
フリーランスになって定期非常勤のみで回して10年の間で「自分を辞めさせた」「一方的に契約解除してきた」病院・クリニックそれぞれに対して、きちんと訴追しなかったこと。

そこやっておけば合計で1000万円近く、しかも搾り取れたかもしれなかった、って事実にやっと気がついたのが、2〜3年前です。後の祭りでした。


一般に、医師には「弁護士に相談する」という一手間を起こす行動力がないんですよね。
なぜなら「辞めさせられたら生活が困る」感が他業種より少ないから。


正当な理由もなく「辞めろ」といわれた時、検討するのは「次の職場」ではなく、実は「自分を辞めさせる理由」が法的に妥当かどうか、だったりします。
イマドキ初回は無料で相談できる弁護士くらい、うじゃうじゃしています。彼らに状況を話せばなんてことないだけなんです。

が、「行動を起こさない」と、そうした事実すら知ることができない。


今でこそ、あの当時「辞めてください」と言ってきた野郎どもに対して「じゃきっちり有給消化させていただきますので」と言い放てたこと自体が、自分的には「よくやった!」と思うことにしているし、
1000万円そこらのお金は今後事業を圧倒的に成功させて、結果としてその程度のお金なんてすぐ稼げる、まあいい授業料だったわw ってくらいになったるわ、くらいに切り替えてはおります。


労働者を「辞めさせたい」…本来はそんな簡単ではございませんw

数ヶ月〜1年ならまだしも、トラブルなく2〜3年勤め上げた人間というのはよほどの理由がない限り、通常は有給消化と退職金の支給は当たり前として、それプラス月給3ヶ月〜12ヶ月程度の解決金を積むくらいしないと、私とは退職合意には持っていけません笑。


退職させたい従業員じたいに知識がなくても、その人が弁護士に相談でもしたら、そのくらい吹っかけていいよ、と、普通に吹き込まれます。
さらには、かりになんぼ解決金を積まれたところで、辞めたくなければ、「こっちだって将来が不安。辞めたくない」って言っていいんですよ、と。

他業種に比べると医師には「弁護士に相談する」という一手間を起こす行動力が少ないんですよね。ブラック病院が今までまかり通ってきてしまった理由の一つがそれでしょうね。


経営が厳しいので、これ以上は雇えません、これも言われたこともありますけど、経営を理由に人を辞めさせようと思ったら、どういった条件を満たす必要があるか、まあまず把握されていないのがほとんど。なのでこの機会に調べてもみてください、「整理解雇の4要件」。ものすごい厳しいですから。


「ゲスだけど合法に辞めさせる」手段…あるにはありますw

解決金を払いたくないばかりに、社員を退職させるための手段として
「仕事がほとんどない部署への移動を命じる」的な、
ギリギリ合法な嫌がらせをしてくるゲスな雇い主も決して少なくないですよね。
私も解決金を要求したあと、やられました。

具体的には「退職勧奨は撤回するが、勤務中の使用は一切禁止。自分のスマホも見るな」という「ありがたきご指導」? 
「経営が困っているから辞めてほしい」って言ってきたくらいに、外来で閑古鳥がなくなってるクリニックですよ? 
患者が来ていない、暇な時間に何もせず座っていろと?


まあしかし、こうもされると、さすがの弁護士さんにも打つ手はない、とのことで、
「ご指導」を守って勤務を継続するか、
もうここは退職して他の道を探すか、

解決金が取れないのは残念ですが、
お金より時間を大切にする身としては、迷うところではありません。


こういうところは退職後、蓋を開けてみれると
「なんだ、こんなことならもっと早くやめとけば良かった」
と思うケースがほとんどです。


だって、ここまでくると人として、企業として、「底辺の底辺」じゃないですか。

起業家のはしくれとしては大前提として「お金より時間」である中、こうもなってくると、そもそもそんなレベル低いことしてくる経営者に貴重な時間を割きたいのか?一緒の空間で関わっていたいのか??という話になってくるわけですよ。

もうそこまで自分のレベル下げてくるようなアホな経営者、付き合ってられないし、じゃあ、辞めてやるかな、って諦めがつくというものです。

どう考えたって、その後の発展性があるように思えんし、自分はそんなの眼中に入れてる場合でなしに、はるかに追い越していくくらいでないと、てなもんじゃあないですか。

そして、辞めたあと、こうした経緯があった、というのは、例によって文章でお金をもらっている私がメールで「然るべきところ」にはご報告いたすことになるわけですよ。社会的信用低下のリスクとか、どう考えているんでしょうかね。まあもう私の知ったところではないのですけれども。



こうした様々な事実に気づかされたたあとというもの、
私はどんな相手でも、理不尽なことをされた場合、容赦無くぶつかっていくマインドが出来上がりました。

いつでもタダでLINE相談できる弁護士の悪友が2人もおるのに、使わない手はありませんからねw


で、
やってみてわかりました。

物事、「やらなくて後悔」するより「やって後悔」した方がいいですw

フリーランスともなると、いろんな相手とそれぞれに「業務委託契約」を結ぶことになります。

その時その時できちんと対峙しないと、不都合を被るのはもろにこっちなので、もっと面倒臭くなってしまう。
「雇用契約」のもと、雇われている時よりも、はるかにシビアです。

そこで「逃げない」マインドが大事になってきます。

医療機関相手に「予行演習」できたことは、かえって良かったんじゃないか、
今ではそう思うことにしています。



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