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執筆環境を今一度考え直してみた

ここのところnoteのエディタが新しくなったことから、執筆環境が少しずつ改善してきました。

これを機会にもっと大胆に自分のnote記事の執筆環境を変えることが出来るか を色々な著作を読んで思索してみました。

以上を目標に2冊ほど書籍(電子書籍です)を読んでみました。

どちらも著者は同じです。

執筆と編集の技術

書籍のメタ情報を貼り付けておきます。

この著書でのポイントは、ubuntu、Windows、Androidでシームレスな執筆環境を構築する事 でした。
基本的にはエディタで文書を書く。その文書の表記上の推敲などは、ソフトに任せる、と言うスタンスでした。

これには小理屈野郎は完全に当てはまるのでウシシ、と思いながら本を開いてみました。

執筆に関して著者は3段階のステップを想定しています。

  1. アイデアをメモ

  2. メモを並べ替えて構成を考える

  3. 構成を元に原稿を書く

このうちの3.をこの著書では取り上げているようです。
いわゆるガシガシに原稿を書くフェーズ です。
エディタとしてはMicrosoftの Visual Basic studio code をおすすめしておられます。
これはubuntuもWindowsもMacもすべて無料で使うことが出来るエディタ です。
小理屈野郎も試しにubuntuに入れてみたのですが、普段使っている(特にポメラ)ようなプレーンな感じの画面ではなく、色々が事が出来るので、逆に使いこなすまでに時間がかかりそう でした。
SEさんやプログラマの方たちはこれをベースにお仕事をしていらっしゃるのでとっつきやすいかも知れません。
書いた文章については、バージョン管理をGit を使ってしてみたり、できた内容の表記の揺らぎをこれもちょっと特殊なソフトを利用してほぼ自動に近いようにしてみたり、と言うことを紹介されています。

一つ気になったことが日本語入力環境についてです。
著者は日本語入力環境についてはあまり頓着していなさそう です。個人的にはテキスト入力で一番大事なのは日本語入力環境と考えているので、ここまで環境を整えてから、日本語入力環境をさらに構築する、と考えるとちょっとしんどいです。
小理屈野郎の場合は自分の働いている業界の専門用語なども辞書として入れたいので、ubuntuの場合は結構難儀をしました。
Windowsの場合は業界の専門用語を網羅した辞書などが別売りされているのでそれを使ったらいいのですが、ubuntuとWindowsで日本語環境が微妙に違うところが少し気になるところでした。

うーん、確かに出来たら便利だけどステップ数が多いのと安定稼働を得られるまでにかなり時間がかかりそう な気がしました。
上記の環境が簡単に手に入ったとして今の環境で出来ないことと言えば、

  • 精密なバージョン管理

  • 表記の揺らぎの半自動調整

ぐらいでは無いかと思われます。
これであれば、表現の揺らぎについては自分で何度か読み直したらいいし、バージョン管理については「別名保存」で保存しまくったら(ファイル名とタイムスタンプの組み合わせなどで名前を考える必要はあると思いますが)なんとかなるのでは無いかと思ってしまいました。
プログラムと違って小理屈野郎の各文章はファイルサイズで言うと長いものでも10KB程度のものです。これであれば、ここまで重装備にする必要が無いのかも知れません。(小説やちょっとした論文を書くのであればこういうわけにはいかないかも知れませんが)
日本語入力環境についてもポメラはPCで最新機種(もう流通在庫のみになってしまいましたが、後継機種は出るような印象です)を使うことを考えると少し見劣りはしますが、現在利用している限りでは特に気になるような欠点はなさそうです。
業界用語も、登録しきれない(登録できる単語数が2万語程度なので少し足りないと思われます)ですが大きな問題なく入力できていますし、もし入力できない単語があれば、「付箋文機能」を使ってマーキングしておいて、Windowsやubuntuに持ち込んだときにそこだけ入力する と言うことで簡単に乗り切れると思われます。

以上より、読了後もまあ、今の環境でもいいか 、と言うことになりました。

結果としてはたいしたものが出なかったのですが、今回のように他の人がどのような環境で執筆しているかと言うことを知ることは大事 だと思いますし、その中で参考になるようなことも出てくるのでは無いかと思っています。

この著書でちょっと食指が動いたのが、yWriterと言う小説や物語を書くための統合ソフト です。

これについて著者がまとめた電子書籍があると言うことですので、こちらも芋づる式読書で購入し、読んでみました。

yWriterで物語を書こう

こちらの著書についても書籍のメタ情報を貼っておきますね。

こちらのソフトはかなりマニアックなソフト だと感じました。
小説を今までに何作か書いたアマチュア作家を対象にしていると小理屈野郎には思われました。

基本的にはyWriterのインストールおよび操作説明に紙面をかなりとっています。
著書は前バージョンのものを使って説明していますが、新バージョンが出ているようで、もう少し日本語でもうまく動くのではないかと考えられました。

最新バージョンはソフト自身が日本語化もされているのでインストールして非常に軽快に動くだろうけど、ここまでして書かなくてはならない(書きたい)ものは残念ながら小理屈野郎は今の所ない です。

面白かったのは小説のストーリーの31(36)分類、の話でした。

物語を書くときに参考になる(?)のは下記のプロップの31分類やシェイクスピアの36分類かも知れない、と著者は記述しています。

・昔話の形態学;ウラジーミル・プロップ

・民話研究家のウラジーミル・プロップによる「昔話の形態学」
→31個の構造の組み合わせで物語が出来る
31個の要素を書き出しており、それらを組み合わせることによって(いくつでも可能)すべての物語は表現できるというものです。

・プロップによる7つの行動領域(キャラクター分類)

また、プロップはキャラクターも7つに大まかに分類しているようです。

この方は分類するのがすごく好きなのかも知れませんね。

・物語の36分類

シェイクスピアは、あらゆる物語は36の類型で書けると言っている要です。

36種類の理由として挙げられているのがシェイクスピアの作った話の数が36だったから、と言う話が原点らしいです。

上記の2冊を読んだ後に自分の執筆環境を思索してみた

まずは、総論として、著者が一人、本は2冊、ちょっとバランス悪い と考えられます。
他の著者で同じような守備範囲で著書がないか探してみる必要がありそうです。
どちらも執筆を楽にする、と言うスタンスで話を進めているのですが、楽に安定して利用できるまでに時間がかかってしまったりちょっとマニアックすぎて、確かにガイドにはなるけれどそこまで要らない 、という感じでした。

また、翻って考えてみると、今の執筆環境、色々な単純な機能をそれなりに連携して利用しているのですが、これはこれで悪くはないのではないか と思えるようになってきました。

その他の方法

クラウドメインでWindowsマシンを活用している人が、ポメラを使い出した、と言うことで、面白い記事がインターネットでアップされていました。

ここでのポイントは、ポメラでつくったファイルが、Windowsのdropbox上にすぐに再現される と言うところです。
上り(ポメラ→dropbox)と、下り(dropbox→ポメラ)で、行う動作が違う、と言うところが少々引っかかります。また、同期をとるためには上り、下りの動作を繰り返す必要が出てくる と考えました。
そして、こちらも環境を構築するのに結構手間がかかります
利点としては、たくさんのテキストファイルをつくる必要がある人は、これは便利だと思われました。

小理屈野郎の場合は、読書ノートをつくるのと、ノートの記事の執筆が主な目的となっていますので、平均しても1日1個のファイルをつくるかつくらないかです。
これであれば、自分宛にアップロード機能でメールとしてテキストを飛ばした上で、それをコピーアンドペーストで必要なものに貼り付ける、と言う運用で十分 なような気がします。

まとめ

3つほど、執筆環境改善のためのヒントを試してみましたが、残念ながらどれも帯に短したすきに長し、という感じでした。
逆に言うと現在の執筆環境はそれなりに完成していると言うことでもあると考えました。今後も少しでも創作に集中できるような環境を構築すべく、色々なヒントを参考にしていきたいと思いました。
 

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