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ホテルルータを買ってみました 来たるべき出張に備えて環境を整備する

ここのところ新型コロナ感染症で行動制限が出たりなくなったりしていました。しかし基本的には行動制限があったようなものです。
この夏から行動制限がほぼなくなり、自由な行き来が増えてきている ように感じます。
そんな中、年一度の業界の会合が10月初旬に行われる ことになりました。

3年ぶりの出張が決定しました

3年ぶりの出張になるので、どこかな、と思ったらちょうど大阪と東京の間のあたりでの開催になるようです。
会合の開催告知のとともに宿泊先と参加申し込み をしました。
ここ2年ぐらいは、ここまでは話として進んでも開催直前にキャンセルになっていました
今年も申し込み時点ではあまり期待はしていませんでしたが、新型コロナの感染者数が増えても行動制限を再び設けることはなかったし(その影響か、私たち家族はかかってしまいましたが)、このままだと、おそらく開催は間違いない と思われます。
来月早々には新幹線の予約もしよう と思います。今回は前日から開催地に乗り込む必要があります (開催初日のほぼ初っぱなに運営の仕事があります)。開催は土曜日と日曜日の週末です。前の日の金曜日は新幹線での遠距離通勤の日です(別名せんべろ通勤)。

ですので、金曜日の仕事がはねたらそのまま開催地に乗り込もう と思います。新幹線の乗車時間が2時間を超えるので、家内はグリーン料金を家計から出すことは問題なし とのことでした。当たり前なのですが、うちの職場は新幹線・普通車指定席の料金を支給してくれるのです。

せんべろしながら、2時間以上グリーン車、ああ、考えるだけでうっとりします(笑)

旅行での別側面の楽しみ

さて、出張を含む旅行における小理屈野郎の別側面の楽しみは、旅先通信 です。
大学生のとき、1ヶ月から1ヶ月半ぐらい夏休みを利用して海外に語学研修にいっていたのですが、その頃ちょうどパソコン通信を始めた頃で、1ヶ月もNIFTY Serveの会議室の話題に乗れないと、後で取り返すのが大変、ということで、旅先のホテルからもパソコン通信 をしたりしていました。その練習(!?)として、国内ではグレー色の公衆電話でモジュラージャック(アナログとデジタル、両方装備されていました)を使って、駅などでモデム通信(アナログもデジタルもどちらも使っていました) してNIFTY Serveの会議室の内容を取り込んだりしていました。取り込んだ内容は電車の中での格好の読み物として楽しんでいました。

旅先通信から始まった小理屈野郎のノマド通信

旅先通信、といってもその頃はまだ電話回線でモデムを利用して行っていました。
そして日本ではまだ電話線のモジュラージャックが出てすぐの頃でした。電話の回線を含めた設備は今みたいに簡単に個人でもいじれる範囲がある状態ではなく、必ず電電公社(懐かしい)にお願いして、電話を交換したりしている状態 でした。
旅先では、外国ですのでモジュラージャックが普通にあるところもありましたので、電話線を持って行って直接パソコンを電話線につないでモデム通信をしたり、それができない場合は音響カプラ という電話の受話器を使ったモデム通信をしたりしていました。

ホテルの電話を使うと、地域によっては3分ごとに「ビー」とか「ピピッ」というような通知音がなるので、それでモデム通信が途切れてしまったりすることもありました。その通知音をアナログ的にフィルタする小さな機器 を買ったり、結構いろいろ楽しんでいました。

ワイヤレスLAN構築

就職してからはそれほど海外に出かけたり、出先でモデム通信をしたりすることはなくなりましたが、その時期に家の中でLANを組んだりすることが増えてきました。一人一台コンピュータを使うようになりネットワークが身近になってきたのです。
家族でモデムの取り合いをするのも大変なので、実家では私が主導して、家の中でワイヤレスLANを組んでいました。当時、iMacが出て大流行になっているときでiMacのノートバージョン、iBookが出たのでお袋が利用していました。そのときベースステーションを購入し、PCMCIAカードという名刺大の規格の拡張カードを挿すスロットがついていたのでそこにワイヤレスLANのカードを挿して、設定を行っていました。私もWindowsに乗り換えてすぐの頃だったので、いろいろ調べてWindowsでも無線LANを利用していました。当時はパソコンをスリープ状態にして復帰するとうまくネットワークに復帰できないことが多かったので、IPアドレスを自分で振って(普通はDHCPという機能で自動で振ってくれます)管理 をしていました。
当時の回線はISDN だったので、ISDNでネットにつなげるようにできるルータが出だしたところでした。それを購入してそれにベースステーションをぶら下げて運用していました。
一人暮らしを始めたときも、ISDNのルータを購入して、同じような環境を自分で作って遊んでました(笑)。

ADSLとか光ファイバーの導入はここまで環境を整えていたので結構遅く、2000年をだいぶ過ぎてからで、結婚を機に導入した、という感じです。最初から光ファイバーの契約をしました。世の中は進んだな 、と思いました(笑)。
その契約でオプションをつければ無線機能のついたルータも一緒に貸してくれる 、というのがありましたので、それを普通に利用していました。
一般の人がたくさん使うようになったので設定も極簡単になり、説明書を読まなくても(もちろん参考に必ず読みますが)あっという間に設定をできる ような時代になりました。

昨今のFreeWi-Fiの様子

これだけ無線LAN(Wi-Fi)が人口に膾炙してきて、スマートフォンが一般的に使われるようになったので、あっという間に喫茶店とか人がたくさん集まるところにはFreeWi-Fiを常時設営するところが増えてきました。
大震災や災害などのときにも利用できるので現在ではライフラインの一つ(逆に有線の電話より使われていますよね)になってきていますね。ですので、旅先通信で鍛えた技術や勘、そして楽しみは徐々に奪われましたが、どこでもネットにつながる ようになってきました。

出張中のワイヤレスLAN環境

今までも出張や家族の旅行でホテルに装備されている無料のWi-Fiを使わせてもらったことがありますが、夜寝る前などのみんながネットを使っているな、と思われるような時間は、反応が鈍くなる などちょっと不便に感じていることもありました。また、接続台数が多すぎてほぼ止まっている ようなところもありました。
そういう場合はしょうがなく携帯の通信網を使ったりするのですが、後で通信料金に跳ね返る、ということになったりしていました。

ホテルルータを買ってみた

そんな中、10年ほど前に無料のWi-Fiを完備していないホテルでもネットをワイヤレスで使いたいな、と思うことがあって、1週間の長期出張だったので、小さなルータを買っていき、部屋の中のLANポートからケーブルを使ってそのルータに接続し、かなり便利な思いをしたこともありました。
そのとき使ったのが以下の機種です

このルータは使っているときは良いのですが、どうやら常時接続を考えていないもののようで、しばらく使っていない時間(数時間だと思います)があると、必ず調子が悪くなって 使い勝手が悪かったです。現在は、上記のように無料Wi-Fiのスポットが増えているのですが使う人が多いので、自前で部屋のLANポートから前述のポケットルータを使った方が通信速度(スループット)がかなりよい 、とのことなので、久しぶりに小さなルータを買ってみようか、と思いました。
この頃は同じような目的でその様なルータを所望する人が多く、ルータ商品群の一つのジャンルになっており、「トラベルルータ」とか「ホテルルータ」とかいわれている ようです。
今回はいろいろとネットで調べてみた上で、結構機能が高そうなのに、リーズナブル、そしてちょっと楽しめそうなガジェット感満載の商品を見つけました。

今回はこんなホテルルータを購入しました

以下のようなホテルルータ(トラベルルータ)を購入してみました。

同じメーカーの商品(ホテルルータ)の中で最新でも最高機種でもありませんが、動作が安定している ようです。
そして稼働するアンテナがついているので電波をよく飛ばせそう です。
比較する中で最新機種も目を引きました。規格がWi-Fi6と実用段階では最新であり、食指が動きましたが、まだ安定して動いていない、熱暴走をすることがある 、というコメントが結構出ていましたので、Wi-Fi5の規格で安定的に使えていろいろな設定ができかなり楽しそう 、ということでの購入となりました。

このルータの特徴以下の2つがあると思います。

  • インターネット側データ(以下情報源、とします)は、普通のイーサネットケーブルで流れてくるデータ だけではなく、(Free)Wi-FiスマホのUSBテザリング (無線でのテザリングは結構使っている方もいるかもしれませんがUSBでこのルータとスマホをつなぎデータを流してくる方式です)、USBのスティック型の携帯端末 (データ通信専用で、一般販売は日本国内ではほぼないようです)を使えるようです。
    FreeWi-Fiを情報源とすると、このルータがファイヤーウォール(後述します)になり通信内容が漏れにくくなるでしょうし、複数機器を使用する場合は、ルータの設定だけで終了です。
    USBテザリングは、ズバリ隔離自己療養のときに使いたかった な、と思わせる機能でした。スマホのWi-Fiテザリングは結構バッテリを食います 。1日に2回は充電しなければならないぐらい食います。USBテザリングの場合は、データを送信する必要がなく、ある程度USBケーブルに電流が流れているので、スマホのバッテリに負担をかけることも多少ましです。普通のルータでは情報源としてはイーサネットケーブルしか受け付けてくれません から商品の説明ページを見てびっくりしました。

  • VPN(Viretual Private Network;仮想プライベートネットワーク。ネット上のプライバシー保護とハッキング対策のために、通信と位置情報を匿名化して通信する方式)を、ルータでサポートしていることです。
    後述しますが設定をやってみるとこのルータでは非常に簡単 です。設定用のファイル、というのがありますのでそれをダウンロードしてきて、ルータの設定画面にアップロードするだけです。VPN通信のオンオフも設定で本体にある物理スイッチを用いて行うこともできて非常に便利そうでした。

設定だけでもいろいろできそうで、楽しみにしつつアマゾンでポチッとしてみました。

設定

まずは、開梱して設定を行いました。
普通に動くかどうかをイーサネットケーブルを使って確認しましたが、あっという間に設定できました。
設定は、ブラウザを利用してできます。使用言語(もちろん日本語)、ルータ設定画面に入るパスワード、Wi-Fiのアンテナのパスワード(2.4GHzと5GHzの2種類)などをまず整えました。
その後に、動作モードを考えてみました。
動作モードとしてはルータモードAP(アクセスポイント)モード (ブリッジモードといわれることもあるようです)、無線拡張モードWDSモード が実装されています。

  • ルータモード とは、「あなた自身のプライベートネットワークを作ります。ルータはNAT(Network Address Translation;自宅内で使われているネットワークのIPアドレスといわゆるインターネットのIPアドレスであるグローバルIPアドレスの変換機能)、ファイアウォール(不正アクセスをなどから内部のネットワークを守るもの)、DHCPサーバ(自前のネットワークにつないだ機器にIPアドレスを自動で振る機能)として機能します 」とオンラインマニュアルに記載されています。普通のルータの機能 がある、ということですね。

  • APモード とは、「有線ネットワークに接続してワイヤレスネットワークをブロードキャストします 」と同様にマニュアルに記載されています。アンテナ機能だけを使う 、ということですね。

  • 無線拡張モード とは「既存のワイヤレスネットワークのWi-Fiカバレッジを拡張します 」と同様にマニュアルにかいてあり、いわゆるWi-Fiエクステンダー、というやつでしょう。APモードの無線版 、というところでしょうか。

  • WDSモード とは、「無線拡張モードと同様に、メインルータがWDSをサポートしている場合は、WDSを選択して下さい」と同様にマニュアルにかけかれています。WDSという言葉には初めて遭遇しましたので、検索をしてみると、無線LANのアクセスポイント同士を無線で接続費、相互に通信する機能で、一つの無線のネットワークを複数のAPで運用して広い範囲をカバーしたり、離れた有線LAN同士を接続することができる 」、とのことでした。かなりざっくりとした言い方ですが(設定の難易度は別として)メッシュWi-Fiの子機としても使える 、ということでしょうか。 

以上より、小理屈野郎が使う可能性があるのは、無線ルータモードかAPモード だと判断しました。
今回は外出先での利用ですので、ホテルの構内であろうが、ネット環境の上では「外」と考えるべき です。ファイヤーウォール機能を使っておくべきだと考えます。ですので、無線ルータモードで利用する ことにしました。
今後外出先でのFreeWi-Fiスポットを使うときにも利用したい なと思っています(ルータの設定だけをすれば手持ちの利用したい端末は今までに設定をしているので切り替えだけで十分になり手間が省けます)。ですのでこちらはネット環境としては「もっと外」というイメージ を受けるので、VPNを設定する ことにしました。
まずは無料のVPNを利用 することにしました。それなりに信頼に値すると思われるVPNサーバをまとめているホームページがあり、そこから設定ファイルを落としてくることができます。方式としては一番一般的なOpneVPNという方式を使うこととし、いくつかのファイルを読み込ませ実際に稼働させ、通信できることを確認しました。
VPNのオンオフはいちいち設定画面に入るのも面倒くさいので、筐体についているスイッチを利用する設定 にしました。(デフォルトでは機能しないようになっています)
VPNを張って(設定して)通信すると、通信速度がかなり落ちます ので、FreeWi-Fiスポットを使うときだけ利用しよう と思っています。

これで設定は終わりです。設定画面がちょっと癖があって 慣れるまでに時間がかかりましたが、小一時間で設定終了 です。

使い勝手

現在職場の無線LANルータ(APモードで利用中)を止めて、ホテルルータを利用 していますが、普通に使えてます。
自宅でも利用してみましたが、非常に快調です。
本体は少し熱を持ちますが、放熱はしっかりできているようで熱暴走はない です
数日間実戦投入して、来たるべき出張に備えようと思っています。

まとめ

今回、来たるべき出張のためにホテルルータを購入しました。
その経緯を小理屈野郎のネットの経験も含めて記事にしました。
購入した機器の具体的な設定方法について、少し詳しめに解説を行いました。
設定を終えてから実際に使ってみた短期の使用感を報告しました。
これからも普段からホテルルータを持ち歩いて安全にFreeWi-Fiを使ってみようと考えています。


なんだか久しぶりの出張で、今回は2連泊になるので少しウキウキしています。
そんな中で、ネットの環境をよくしたいのでいろいろと画策してみました。
出張中には実際に使ってみての感想をアップしてみたいと思います。
ともあれ、出張前に設定でこれだけ遊べたらすごいもんだと思います(笑)

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