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外出先での読書および執筆環境について思索する

前回、「本を読めるカフェ」に焦点を当てた著書を読み、書評を記事としてアップしました。

そこで持ち上がってきたのは、自分の外出先での読書や執筆環境はどうなのか? と言う疑問でした。

この問題について今回は思索したいと思います。

外出先の読書および執筆環境を分類する

まずは外出先の読書および執筆環境を分類してみよう と考えました。ここでは「外出先」とは「家より一歩でも外に出たところ」、と定義しますね。

以下にに分けた小見出しに小理屈野郎の場合は収斂されると考えます。

・職場のオフィス

職場のオフィスではありがたいことに一人で一部屋を占有させてもらっています。
広さとしては6畳から8畳ぐらい のスペースです。構造材の柱があるので入り口から見て「凹」を左側に90度回転した形 になっています。
部屋の右奥にはスチールのちょっと大きめのデスク(片袖の引き出し付きです)そして、机の上には小さな本棚が一つ。
入り口から向かって右側に前述の机と腰の高さぐらいのスチールの引き戸付きの書類棚、そして高さ2メートル近い幅の狭い書類棚(棚板は高さ可変です)があります。
向かって左側の構造材の両横にはこれまた高さ2メートル近い本棚が1本ずつ。そして、一番奥には仕事の制服や着てきたコート等を入れる小さなスツールがあります。すべてスチール家具です。現在各棚には本が満載で、定期的に掃除はしているのですが、なかなか空きがありません
こんなことが原因でデジタル読書が始まったのでもあります。
さて、机に座って右側に小さな昇降可能で移動可能な台を置いておいて、そこにノートPC(以前話題にしたubuntu端末)と、その拡張モニタ(27インチ、フルHD仕様)をおいて、執務しています。
机の上はほぼ要らないものを置かないようにしているのですが、各機器の充電用にUSBケーブルが這い回っている ところがちょっとうっとうしいところです。
しかしそれなりに静かなので、落ち着いて仕事や執筆が出来ます。
以前はデジタル耳せんをしていましたが、現在はあまり付けていません。空調の音とか、周りの雑音がいいBGMになっている ような気もします。職場では勤務時間中は電話がかかってくることがあります。そのたびに耳せんを外さなければならないのが面倒くさいというのも一つあります。
おそらく例えば納期が決まっている、締め切りが決まっているような仕事をするときにはデジタル耳せんを付けた方がいいのかも 知れないな、と今思いました。
ここでは基本的には座ることしか出来ません (リクライニングをフリーにすると少し倒れて、本棚の端をオットマン代わりに使うこともかろうじて出来ます)。リラックスしてしまうと睡魔に襲われるので、ちょっと足のだるいとき以外は普通に椅子に腰掛けた状態です。
もちろん飲み物は持ち込むことが出来ます。そしてWi-Fiも完備です。と言う意味では非常に恵まれた環境 では無いかなとも思います。
ここではいつでも自分の思い通りにに色々な機器を使うことが出来ますので、ある意味理想の環境 です。
しかし休みの日もここに来て例えば読書をする、読書ノートやnote記事を執筆する、と言う風には思えません。おそらくゆったりした時間が流れていないのが一番の問題というか課題 なのでは無いかと思います。

・電車の中(通勤電車)

毎週金曜日のせんべろ通勤で電車は利用します。電車は雑音が多いのでデジタル耳せんは必須 です。使用すると一日終わったときの疲れ感が違います。

行きは、朝6時半頃で目が覚めていて、まずは読書で頭を活性化しよう、という感じです。混んでいるのでほぼ座れません。ですのでデジタル読書が一番妥当なところ でしょう。
電車の中での読書は学生時代から結構スキ です。最近少し思うようになったのは、あまりにもKindle端末での読書の没入感が強いので全く車窓の景色などを見ていない ことです。
ちょっと気になっているので、この頃時々は帰りはほろ酔いでもあるので車窓の景色を楽しむ ようにしています。
電車の中では、行き・帰りともにポメラはほぼ使いません 。理由はいくつかあって、その一つは画面を凝視すると電車が揺れるので車酔いみたいになることがあるからです。普段は車酔いしないのですが、おそらく小さな範囲に目をフォーカスさせているからだと思います。もう一つの理由は、ひらくPCバッグを使っていることかも知れません。

形状的に(断面は二等辺三角形になっています)、打ちやすい、と言う方もおられるようですが、小理屈野郎の場合は中身がでこぼこしているのでちょっと打ちにくい です。
(デジタル)読書をする環境としては、非常にいい だろうという結論でした。

以前にもこの鞄のことは記事にしましたので御参考になれば。


・電車の中(新幹線)

せんべろ通勤で新幹線は自由席での移動になり、所要時間はちょうど30分ぐらい です。
朝は、朝食をとりながら、デジタル読書 をしています。デジタル耳せんの効果は特に新幹線が走行しているときに顕著で、外してみると常にちょっと低めのモーター音のようなものが響いていることが分かります。デジタル耳栓をつけるとこれが無いので非常に軽快です。ただし食べているときは口をもぐもぐする音がするのが玉に瑕 です。けど、低めのモーター音よりはマシ、と思われます。
また、コロナ禍になってから座席は対面で使用しないように注意がありますし、基本的には複数人の方たちもあまりいらっしゃらないです。ですので車内は十分に静粛です。
帰りは、せんべろの実践の場 です。お酒を飲みながらおつまみをつまみ、デジタル読書にいそしみます 。ポメラは本を読了したときに、その日時を記録するために出して入力するのと、新しい本を読み出したときにノートをあらかじめつくっておくのにちょっと入力を行うぐらいです。
帰りのパターンはもう一つあります。それは持病の主治医の先生のところにて行き診察にうけるときです。このときはもちろんせんべろして受診するわけには行かず、そして降車駅も一つ向こう になりますのでせんべろ分の費用を指定席の料金に振り分けています。ですので持ち込むとしてもお茶、ミネラルウォーターの類いのみです。
ここのところ新幹線の切符を買うのにEX予約というものを利用していて、ここで予約を入れるとS Work車両 というものが予約できます。

車内の様子のレポをネットで見つけましたのでリンクを貼っておきます。

この車両はビジネス目的で利用することを前提としていて、パソコンのキーを叩くときに気にしないでいいし、何なら電話を座席でかけても(もちろん短時間ですが)かまいません。Wi-Fiも一般車両とは違う少し帯域の広いものを用意してくれています。
新幹線の座席はよく考えられていて、リラックスするにも、ちょっとタイトに仕事をするにしても非常にあんばいのいい座席 が用意されています。ここではほぼ座席は倒さず、机を出しガシガシ読書ノートをつくったりすることも可能 です。45分ぐらいなので、まるまるこの作業に費やすこともありますし、読了した本がない場合は、ちょっと座席をリクライニングさせて、お茶などを飲みながらデジタル読書を行う 場合もあります。
この車両、まだ満員の時は使ったことがなく比較的ゆったりと利用できています。そして、他人のキータッチの音が邪魔になったり、電話の声がうっとうしく感じたことはありません

新幹線はせんべろのあるなしで、結論の様相が変わります。
せんべろありの時はちょっとゆったりデジタル読書、せんべろなしの時はちょっとタイトに執筆活動がいい感じ です。

これ以外の番外編として、自宅直帰の場合で、少し早めに仕事から上がれたときに普段乗っている「のぞみ」ではなく、「ひかり」や「こだま」に乗ってみよう と考えたこともありました。せっかくだからもっとせんべろを楽しもうという事で。この場合、のぞみで30分の行程が1時間から1時間半かかってしまいます 。さすがにこれほど時間がかかれば帰宅時間が遅くなりそうで結局試していません。一度試してみるのも手かも知れないなあとは思っています。

・カフェなど

小理屈野郎は基本的に時間を潰すということはあまりなくって、昔からカフェや喫茶店に長居をするという習慣がありません
勉強を本気でするときもファミレスに行った、と言うことは少しだけしかありません。
ですのでそれらの施設を使い慣れていない 、と言うことが一番の前提になると思います。
子供の幼児教室の待ち時間にファミレスをしばらく使ったことが昔々にありましたが、その時は参考書片手にその講義ノートを万年筆でつくっていたときでした。これはこれでそれなりに集中できるのですが、周りの人の様子によって左右されます。
非常に満足するときと、なんだか気が散りまくりの時との落差が激しかったです。
自宅のごくそばに、まあ、それなりに有名な個人経営のコーヒーショップとチェーン系の少しおしゃれなコーヒー店があります。
個人経営の店は、なんだか店員さんが少し無愛想(そこがいいという考え方もありますが)で、元々使い慣れていない小理屈野郎は少しビクビクしながら2,3回入ったことがあります。なんとなく気が引けてこのときはデジタル読書のみとしました。ポメラでの執筆は行いませんでした。雰囲気が許さないという感じでした。
チェーン系のお店は、広くて、天井は高いし、調度品は少しおしゃれで、ゆっくり本を読むとかだらーっとするのを目的とするような低めのソファの席と大きなテーブルに何人かかけてちょっとした勉強や仕事が出来る席があります。どちらも座ってみたのですが、なんとなく落ち着かなかったです。
おそらく人の出入りがそれなりにあることが一番の原因では無いかと思います。
デジタル読書でもあまり落ち着かない感じでした。ぼーっとするにはいい空間かも知れません。
カフェは読書にも執筆にも落ち着かない環境だ と結論しました。

小理屈野郎に最上な外出先の読書および執筆環境とは

上記のような外出先の読書および執筆環境の小理屈野郎ですが、じゃあ、自分にとって最上な外出先の読書および執筆環境はどんなものだろう ということを考えてみました。

・新幹線の中が結構よさそう

上記からも分かるように新幹線は読む・書くどちらでも柔軟に対応できる ようです。走行しているという意味で騒音が問題になることがありそうですがデジタル耳せんという強い味方がいますのであまり気にする必要はなさそうです。
執筆環境としてみたときに特筆すべきは座席の優秀さ です。グリーン車ではなく普通の座席ですが非常によく考えた上で設計されているな、といつも感心します。読書にもいい感じです。

・カフェは小理屈野郎はあまり向いていないのかも

カフェという環境は、まず小理屈野郎の前提条件として使い慣れていない、と言うのも大きな問題かも知れません。
前回の記事で話題にした「本の読める場所を求めて」でも言及していたように、カフェは当たり外れがあること、そして執筆(勉強)か読書(だらだら)のどちらかに調度品のコンセプトが振られているので、どちらも満たす、と言う環境はなさそう に思えます。
カフェの場合は、どちらの作業をするかによって行き先の候補を何カ所か持っている必要がありそう です。それらの選択肢が出来れば下駄履き圏内にそろえられるか(百歩譲っても電車で2,3駅の所まででしょう)というとなかなか難しいかも知れません。
電車通勤がメインの方の場合は定期を購入していれば途中下車も可能なので色々な選択肢が出てくるかも知れないなと思いました。

結論

結論として、どうやら小理屈野郎の場合は、新幹線が一番いい外出先での読書および執筆環境ではないか と考えました。
長距離で新幹線を使うのはよくあって年1~2回です。長距離の場合は、職場からの旅費の支給は新幹線のぞみの普通指定席までですが、腰痛の悪化が懸念されるため、2時間以上乗る場合は家内が家計からグリーン料金は出してくれますので、ひょっとしたら長距離の新幹線・グリーン車内が最上の執筆環境になるのではないか と考えました。
ふらっと休日に外出したい場合… 理論的には自分の集中して読書執筆したい時間を考えそれを往復で満たすような新幹線、出来れば指定席での電車の往復だけの旅をしてみる、と言うことでしょうか。
まるで内田百間の世界です(笑)。乗り鉄か?と言う話になってしまいました(苦笑)

片道30分・自由席のせんべろ通勤で往復の料金が10000円を少し超えるぐらいです。
ちなみに東京・大阪間片道で自由席で13,870円、指定席(S Work席含む)で14,520円、グリーン車で19,390円です。往復になると目が飛び出そうです。それならちょっとこじゃれたビジネスホテルにでも泊まった方がいいじゃん、と言う価格でもありますね。しかし座席は一級品。ビジネスホテルは椅子がもう一息の所が多いですからね…
一つの抜け道として、移動距離を短くして、「ひかり」「こだま」をうまく使えばこれは実現可能 ですね。指定席にしてもそれほど運賃は上がらないでしょうし。


まとめ

今回は小理屈野郎にとっての外出先における読書および執筆環境を振り返った上で、最上のものを思索してみました。
現在の所最上のものとして考えられるのは新幹線車内でした。
短距離かつ、「ひかり」「こだま」利用で乗車時間を延ばすことで実現の可能性がありと考えました。
このようなことを考えることが出来るようになったのはコロナの蔓延もある程度落ち着いてきたからか?とも考えられました。

引き続き、最上の環境を探していきたいと思います。

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