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学振に落ちたー!

3日前,あるメールが届いた。
「【日本学術振興会】特別研究員の選考結果開示について」
どきりとした。このメールは,10月半ばにでも来ると思っていた。

学振というのは,博士課程の在学者がお給金をもらえるシステムだ。
月20万円の「研究奨励金」なるものが支給され,用途は自由だ。
応募者に対する採用率は20%程度とされていて,
採用されるとエリートとして箔がつく。
博士課程に進学する者はほぼ全員応募するであろう,一大審査なのだ。

緊張しながら,結果を開示すると…
「不採用」の文字。
ただただ,落胆した。

学振に応募するには,10ページほどの申請書を書かなければならない。
自分の研究内容を,いかに平易に,しかし専門性を失わず書けるかの勝負の日々だった。
特に,〆切の直前が海外の学会参加期間と重なっており,ホテルで原稿の修正と学会発表の練習に追われていたのが思い出深い。
(もっと前に書き終えればいい話…。)

図にも工夫を重ね,全体の構成も体系的で,しっかり書けたと思っていた。
まだ自分の学力に完全な自信はない(下記事参照)私にとって,初めての成功体験だった。

成功体験は,結果として失敗に終わった…。
とても,とても悔しい。
結果が出てから3日間,ずっとネガティブな考えが頭に渦巻いている。
同期のあの子は採用されたんだろうな。
私がこの道に進む意味って…やっぱり無謀だったのでは…。

それと同時に,「悔しい」という感情が嬉しくもあった。
大学に入ってから,賢い級友たちの姿に自信をなくし,
「結果を出したい」という気持ちを封じてきた節がある。
そんな私が,再び「どうして結果が出なかったの!?悔しい!!」と心の中で叫んでいる。非常によろしい,健康的だ。

私の研究分野の学生の採用は,40名近くから6名のみであったらしい。
私以外の33人も,悔しさに叫んでいるだろうか。
そう思うと,手を取り頑張りたい気持ちになるような…ならないような…。
ならないな,まだ気持ちが萎えている。
でも,一人じゃないことはわかる。
来年にもチャンスがあるし,
今回の結果は,私の実力以外の影響も大きいことも知っている。

だから,結論としては
「家にお金が入るはずだったのに…!両親に申し訳ねえ!!」
といったところか。
もう23歳なんだから,奨学金を借りるなりして自立した方がいいんかな。
悩む…。

私は苦しい出来事をすぐ忘れてしまう性分なので,
自分用の記録として書き残してみた。
お付き合いいただき,ありがとうございました。
明後日ぐらいから本調子で頑張りやす。

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