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「好きな事」の抽象度を上げる


初めまして。これなが と申します。
東京で古着屋を5店舗運営している会社の取締役をやっています。
普段は【海外で古着の仕事】【日本の店舗で接客業】【倉庫で商品の管理】【人材のマネジメント】
などをしています。

好きな事を仕事にして生きていく。
その上で、「好き」の抽象度を上げることは重要だと思う。

■ 具体と抽象

抽象と具体については、詳しくはこの書籍に詳しく書いてある。
(面白いので読むのをおすすめします!)


簡単に言うと、たくさんの具体の上にピラミッド型に積み上がっていく、上側が抽象(的)と言える。

例えば、こんな感じ。

【第8章 議論が噛み合わないのはなぜか】
【第7章 「おにぎり」は具体か抽象か】



古着で例えれば、
ニルバーナTシャツ、メタリカTシャツ…これらの抽象度を上げればUS物バンドTという括りになる。

US物バンドT、USミリタリー、USワーク…これらの抽象度を上げればUS古着となる。

US古着、ユーロ古着…これらの抽象度を上げれば古着全般となる。

さらにあげれば、洋服、アパレル、サービス業、ビジネス…となる。

■ 抽象の階段を登る


僕は古着が好きです。古着が好きだから古着屋で働いている。

働き始めた時は、具体的な洋服(特にバンドT)が好きだった。

そして、何年も働くうちに、仕事を通じて「好き」な対象は具体的なもの(商品)から、抽象的なもの(会社やビジネス) へ変わっていった。

洋服その物→ 古着(洋服)全般 → 担当店舗 → 古着屋という仕事 → ビジネス 

本にも書いてあるけれど、抽象度が上がると言うことは、選択肢が増える=自由になると言うことである。

「好きな事を仕事にする」その「好き」の範囲が狭まった状態は、長い目で見ると不自由を感じる。

バンドTだけが好き (他は好きではない) な状態よりも、具体的な商品に限らず、

古着屋の店舗や会社を運営する事、その根底の人材マネジメント、販売戦略、商品戦略を考える事などもひっくるめて、古着のビジネスが好きと言える方が、

1日のどの場面を切り取っても「好きな事をやっている」という実感が得られる。

■ 具体的なものほど移ろいやすい


世の中、具体的なものほど移ろいやすく、抽象的なものほど普遍的で移ろいにくい。移り変わってしまい、「好き」の対象を見失ってしまうのは、その先の人生も不自由になってしまう。

ちなみにこれは仕事に限った話ではない。

恋愛や家族、友人との関係においても、
その人の「容姿」「性格」といった具体的なものよりも、その人との「関係性」「過ごした時間」のような抽象度の高い事を愛情の起点に添える方が、長く関係性を保てると思う。

■ 「好きな事」の抽象度を上げるには?


それは、今現在の「好きな事」の「周辺」にある様々な事に手を出して見ることが良い。初めは好きでは無くても、徐々に愛着やモチベーションが上がってくるかもしれない。
#単純接触効果  #作業興奮

ゴルフをやった事がない人が、ゴルフの楽しさを体感する事はできない。

好きな事で生きていくためには、現在の好きな事と一時的に距離をとる事も必要。それは一見矛盾するようだが、人生の時間軸を10年、20年と長く取れば、必要な作業のように思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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