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【現像 #24】 望遠レンズの「圧縮効果」を楽しもう!
はじめに
望遠レンズと言えば、「遠くの物を拡大して写すことができる」。
まず思いつくのはそんなところですよね。これを「引き寄せ効果」と言います。
その他にも望遠レンズの特徴として「圧縮効果」というものがあります。
今回はそれに関するお話です。
「圧縮効果」とは
望遠レンズの特徴である「圧縮効果」とは、奥行き方向に離れている物同士の距離が「ギュッ」と縮まったようにみえる現象です。
大体、中望遠域(85mm)あたりからその効果が出てきて、焦点距離が長くなればなるほど顕著になります。
有名な例では、コマーシャルで流れたべた踏み坂とか、岐阜城の後ろに大きな月が写ってる写真とかですね。
圧縮効果が出てくると、写真的には以下のような表現が可能になります。
遠くの物が迫り来る感じ
ベタッと平面的な絵になる感じ
いずれにしても、人間の視覚にない感覚なので、面白そうですよね。
作品紹介
それでは作例を紹介したいと思います。
いずれもフルサイズのカメラで焦点距離200mmでの撮影です。一般的な望遠ズームレンズがカバーする範囲かと思いますので、参考になるかと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1714527281857-5wOBOkMXUY.jpg?width=800)
その上部がすぐそばに迫ってる感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1714527294799-vtDwNXh8Dc.jpg?width=800)
かなり前後関係が詰まった感じ(平面的)に見えるかと。
![](https://assets.st-note.com/img/1714527305401-Bq63ncqBdd.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1714527316353-y8DhtBvSVV.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1714554067140-CRTtYkHWDD.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1714527346964-YE7It77B1m.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1714527358642-MosbwmsH3S.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1714527369342-tklUG4hS2s.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1714527396067-dgKox2Xfah.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1714642609481-lRCqBSyFTi.jpg?width=800)
真ん中から左右で違う建物です。
![](https://assets.st-note.com/img/1714642609926-ODqxNWfgzD.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1714642610106-ffEbKtcmgh.jpg?width=800)
地面からも圧縮感が見てとれる。
おわりに
いかがだったでしょうか。
下記記事で、望遠レンズはボケを作る要素であることを述べていますが、今回の場合はパンフォーカスとするのが望ましく、フルサイズならF値は16~22くらいに絞ると良いと思います。APS-Cなら11~16くらい。
なので、開放F値が変化してしまうズームレンズでもそれ以上に絞るので問題ないです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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