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日記

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2021年6月の記事一覧

推しがいる暮らし

推しがいる暮らし

野の花を積む人
川を指差して喋る老人
路肩に肩を並べて一冊の本を読む小学生たち

どこからか線香と蓬を焼くにおいが混ざって香る。

隣に住むおばちゃんが朝炊いたお赤飯をくれた。お孫さんの誕生日だそうだ。

仕事前に家から出てきたおばちゃんに「いってきます」と言ったら「へっ」と笑って手を振ってくれた。

光のさすまにまに、暮らしは輝く。

北海道に住む推しのためにたんぽぽ染めのTシャツを作りました。

2021/06/05 ただいまをひたすらに生きている

2021/06/05 ただいまをひたすらに生きている



何かになるために何かをしているわけではない。
何かをした結果が何かになってるだけだ。

友達になるために仲良くなるわけではない。
仲良くなった人を友達と呼ぶようになっただけだ。

コッペ工房を開くために物を作っているわけではない。
好きなものを作り続けた先にコッペ工房があるのだ。

緑の窓辺を作るために植物を育ててるわけではない。
植物を育てていたら窓辺に緑が増えただけだ。

幸せだってそうだ

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2021/05/14 愛しき面倒なものたちへ

2021/05/14 愛しき面倒なものたちへ

ボタンひとつで物事が成り立つのならそれはそれでいい気もするし、便利なことは確実だ。それでも寒い日にはマッチを擦りストーブに火をつけ、暑い日は窓を開けて車を走らせている。

結果はすぐ欲しいから、ボタンひとつで完成したらそれはそれで楽なのだけれども、一つ一つの作品に手間をかけて、ああでもない、こうでもない、満足いかない、上手くいった気がすると色々なレイヤーを重ねては物を作っている。その隙間に何かが宿

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2021/04/30 積み重なる時間と交差する人たちに感謝を込めて。

2021/04/30 積み重なる時間と交差する人たちに感謝を込めて。

Jeg ble tretti år gammel.
Tusen takk alle samen.
Olu giitu.

一日くらい飛ばしても気が付かないような当たり前な日々を積み重ねて僕らは生きている。
それでも僕は一日も飛ばさずにここまでたどり着いた。ここまで?どこまで?わからない。わからないけれども、気がつけばたくさんの人に囲まれ、できることが増え、振り返ると後悔するような出来事も抱えてここ

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2021/03/23

2021/03/23

絶体的な存在を求めて生きてしまいがちな僕ら。
過去も未来も時間も世界も平和も自然も流動的で、目を離した隙に変わってしまう気がして不安になる。

ただその中で、君がいて僕がいて光が差して輝く瞬間は確かな実感としてあり、それをたぶん幸せなんていう曖昧な輪郭がかたどっているんじゃないかなと思った。

2021/02/21 花ではなく木

2021/02/21 花ではなく木

花ではなく、木。
そう意識を向けて暮らしていたら、職場のおじさんが桜の枝をくれた。

花はあくまで副産物。
主体は木。

自分が花ではなく木であること。
身体に枝がめぐる。心の中心に幹がとおる。

花を咲かせることは大切だけれども、それはあくまで一部でしかなく、咲く花もあれば咲かない花もある。

そんなことを思いながら桜染をすると、力強い色がでた。Tシャツや靴下、布地に染めて、さてなにを作ろうか。

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2021/01/21

2021/01/21

ないなんて思わないけれどもある実感が湧かない。そんな一粒の雪みたいな存在にバランスを崩されてしまう自身の弱さを憂う。

どんな時代が来ようが、好きなことを好きだといい、やりたいことをやることが僕が僕たる所以だと、かろうじて自身のか細い輪郭を保っている。それでも気がつけば欲深く行為への見返りを求めてしまう。あぁなんて業が深い。「対象を愛するのではなく、自分が対象に注いだエネルギーを愛すのだ」と言った

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