やってみたいと思っている社内施策
やると決めているわけでもないけど、やってみたいと思っているアイデアはたくさんあります。その時々で優先順位をつけなくてはいけないので、思いついても流れていってしまうことも多々あるのが実際のところです。
そのうちのいくつかを書いてみようと思います。今、既に検討していることもあれば、まったく動いていないものもあります。書いたから実行すると決まっているわけでもないのですが、アイデアに対して他の人はどう思うのだろうか、と何かしらの反応を得られることを期待して書いてみようと思います。
① 読書手当
2010年に出版された書籍「日本で最も人材を育成する会社のテキスト」に書かれていたアイデアですが、「読書手当」はとてもいいアイデアだと思っています。
この本には、以下のような著者の考えが書いてあります。
制度の具体的な内容として、以下が書かれていました。
・毎月1万円を上限とする
・購入した書籍の半額を補助する
・書籍の内容は、必ずしも業務と直結していなくても構わない
・補助の支給を受けるには、社内ネットに書評を公開しなくてはならない
目標として全社員が週1冊の本を読むようになることを掲げていました。「どの本を読めばよいか解らない」という人に対しても、社内ネットに書き込まれる書評が道しるべになる、とも書かれています。
② 一定期間の産休・育休期間中の給与を120%にする
なぜ120%なのかと言えば、取らない選択肢ってあるの?と従業員が思える制度にしたほうがよいと思っているからです。今では男性でも取得することを推奨されていて、以前に比べると随分と取得率が上がってきました。昔はゼロでしたが。ですが、育児休暇を取得すると給付金が出るとはいえ、6割程度しか出ないので、唯一の家計の柱になっている人は、取得するのが難しいケースが多いと思っています。
それから、一定期間とは3ヶ月ぐらいかな、と思っています。あまり数字に根拠があるわけではなく、精緻に検討しているわけではありません。女性と男性は同じにしたほうがよいのか、そうではないのか、なども。
実行するにはコストも考えなくては成立しないので、雇用保険からの育児休業給付金は活用した上でプラスアルファをしたいと思っています。ですが、単純に実行しようとすると給付金が出なくなってしまって会社負担が大きくなりすぎます。調べてみると、国の仕組みの問題で、労務のテクニカルな問題を上手く解決しないと実現が難しそうだ、というのが現状の見立てです。
③ ナイチンゲール休暇
ライフネット生命では、社員の未使用分の有給休暇を積み立てて、病気などで困っている状況になっている社員に休暇を付与する制度を運用されています。
以前からこのことは知っていて、実際にお話を伺う機会をいただいたこともあります。
ただ、これも運用がなかなか大変だな…、と調べるほどにわかってきました。実現されている企業があるので、不可能ではないのですが、後に続く企業があまり見かけないのは、その運用難易度からなのかも、と思っています。
それでも、社員の定着率が上がってきており、それに伴い平均年齢も上がってきています。福利厚生の中に安心を提供できるものも用意したいと考えているところです。
④ 女性エンジニアのメンタリング支援
「sister」という、テック業界に特化した女性とジェンダーマイノリティの相談支援プラットフォームがあります。
その志と取り組みがいいなと思って、相談させていただいたところ、弊社女性エンジニア向けに説明会・座談会を実施してくださいました。
実際にメンタリングサービスを受けたいと思っている社員にはトライアルとして会社が費用負担をすることにしました。まだ制度化するまでには至っていないのですが、来年以降でもっと本格的で公式な取り組みに変えていけるといいな、と考えています。
それから、そもそもなぜダイバーシティへの取り組みを強化するのかについて、経営としてもっと言語化していかないと広く理解を得ていくことが難しいだろうとも思っています。この課題については、社内の非公式グループ「ダイバーシティを考える会」のメンバーで議論をしている最中です。
⑤ デザインの力をもっと重要視する
とても抽象的なことを言うと、「優れたデザインはビジネスを大きく推進する力がある」と考えています。
重要だと思ったアウトプットは、コストをかけてでもプロのデザイナーに入ってもらったり、ときには物理的な冊子をつくったりもしました。
こういうことをしているからか、ある社員からは「体裁や形を重視しているように見える」というフィードバックをもらったことがあります。人によっては、ややネガティブな印象もあるのかな…。
社外向けに広報するようなとき、全社員に見られるような資料をつくるとき、などの多くの人に見られるアウトプットにはデザイナーを入れてでもビジュアルでもインパクトがあるものをつくったほうがよいと考えています。今のところ、あまり賛同されないのですが。
今後の展望
アイデアを考えることは多くの人ができることだと思いますが、それをカタチにして実行していくところまで持っていくのは、とても難しいことだと思っています。
だからこそ、アイデアを言語化して周囲の人に伝え、反応を得ることで、より早く実現に向けて動いていく可能性を高めていくことが、実現確率を上げることなのではないかと思っています。
何をしたいと思っているのか、は社内施策に限らず、たまには書くようにしようかと思っています。
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