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自己理解・他者理解のためにクリティカルシンキングを学ぶべき
はじめに
エニアグラムの自己理解で必要な事は、意識的な行動に対し無意識な動機を探る事だと私は考えます。
ただ、ワークショップに参加していると、なかなか無意識な動機を深く探る事ができない人を見かけます。
例えば、自分を表現する際、こんな事を言う人がいると思います。
個人主義者で賞賛を得たい
個人主義でありたいのか、賞賛を得たいのか、1つしか選べないなら、どちらでしょうか?
そして、どんな状態を個人主義と言ってるのか、もしくは称賛を得る状態なのか、詳しく説明できますか?
私は自由でいたいと思う。
あなたの考える自由とは、どんな状態なんでしょうか?
私とあなたの考える自由はまったく違うかもしれません。
深く探れない人の多くは、エニアグラムのタイプの特徴だけで判断している事が多く、それが具体的にどういう事なのか答えられないです。
つまり、自己理解がまったくできていない、ということ。
なぜ、動機を見つけられないのか
ワークショップの特性を理解していない
ワークショップという特性上、短時間で自分を探るというのは難しいと思います。
当たり前ですが、短時間で自分のことなんて理解できるわけありません。
ワークショップはあくまでキッカケでしかなく、日常的に探索しなければならないと思いますが、そういった認識でいない人もいるということ。
本来であれば、ワークショップ後も自分で探索ができるようなワークショップに設計しなければなりません。
本人の思い込みが強い
特に書籍で独学が長い人は、自分は勉強できている、という先入観が強いのかもしれない。
ガッツセンター(1, 8, 9)は、その傾向が強いと聞きます。
前回も書きましたが、憧れが強いのもそう。
適職診断は一様にクソであると認識するべき
一旦話を逸らしますが、
私は、タイプ別に適職を当てはめることは、思い込みを助長させる原因だと思っています。
特に、エニアグラムを教える団体はステレオタイプに当てはめるような事をやっちゃいけないと思う。
「私はタイプ◯だから、この仕事には向いてない(この仕事をしたい)」
「私の今の職が◯◯だから、タイプ◯だと思う(タイプ◯でなければならない、タイプ◯だといいなぁ)」
という思考になっていないか、ということに注意した方がいいです。
仕事が向いてる向いてないに関係なく、組織で出した目標に向かって仕事しているのだとしたら、あなたのタイプと仕事で出す成果はまったく関係ないことに気づいてほしい。(もちろん苦手なことは必ずあるので、そこは頑張れ。)
バイアスという名の呪縛
ともあれ、本人が気づいてない「自分は正しい、間違いない」というバイアスという名の呪縛から解き放つのはとても大変です。
この呪縛は、誤認している本人だけではなく、周囲の人間も他人事ではありません。
「あの人はタイプ◯だから、こういう人間であるに違いない。」と思ったり、
「あの人は自分が理解できないこと言ってるけど、タイプ◯はそうなのかも。」
なんて思っていないでしょうか?
でもアンタ、その人のこと、全然全く理解していませんから!!残念!!!(古いw)
クリティカルシンキングのススメ
私は、自己理解・他者理解こそ、クリティカルシンキング(批判的思考)を使うべきだと考えます。
「ハートセンターの私には、思考することなんてできない」と思っている人、それは思考の仕方を知らないからです。
訓練をすればできるようになります。
また「ハートセンターの言っていることは理解できない」とか言っている人は、ぜひ実践してほしいと思います。
基本的には、前回紹介したCLRで十分だと考えます。
さいごに
エニアグラム団体の認定を受けたい人は、自己理解ができる素養が最低限必要であると、私は考えます。
教える立場になった時、自己理解してないあなたは自分のタイプについて何を教える事ができますか?
受講者の何を理解する事ができますか?
自分のタイプが◯と×で迷ってるなら、私は問題ないと思っています。なぜならば、迷っている意識を常に持っているのであれば、いつか自分で答えを見つけられるはずですから。
一方で、タイプに迷いがなく、完全に誤認している人は、自己理解そのものができていないと思っています。
エニアグラムを習学している人は、最低限、自律的に自己理解が可能な状態であって欲しいです。
そのため、エニアグラムを習学している方は、ぜひクリティカルシンカーになって、自己理解と他者理解を深めて欲しいと思います。
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