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デザイナーってどうやってなるんですか?


#デザイナーになったわけ

少し前から「#デザイナーになったわけ」というタグが気になっていた。
ので、みんなどんな風にデザイナーになったんだろうと思って覗いてみた。

結構な確率でデザイナーになりたかったわけでは無い人もいるようだ。
かくいう私もデザイナーで生活しているんだけど、例に漏れず最初からデザイナーになりたかった訳ではない。

小さい頃の夢は漫画家になりたかった。
夢物語を描いて生きていきたかった。
でも漫画の才能はなかった。
世の中には息をするように絵を描いて、漫画を描く人がいるのを知っている。私はそれ、ではなかった。

じゃあせめて絵を描く仕事に付きたかった。
イラストはそこそこ描けたので、キャラを作ったりする仕事に憧れていた。
縁があってキャラの仕事をしてるひとと知り合うことができた。
その人は自分の思うキャラを私に描いて欲しかったようだ。
その人の言う通りにキャラを作ってもし万が一世に出たとしても、楽しくないなと思って諦めてしまった。

その頃すでにデザインで仕事をしていた私は、漫画の才能もなくて、どうやっても絵を描くことに執着するほどの情熱のない私は、デザインなら、生きていくためのお金が稼げるのだなと思って、デザイナーになった。

昔、デザイナーや印刷屋さんの集まりの飲み会で、印刷屋さんに勤めている女の子に「どうやったらデザイナーになれるんですか」と聞かれたことがあった。
一般的にはデザイン学校に行って、デザイン事務所に入ればデザイナーなんだろうと思う。

じゃあ学校に行かず、フリーでデザインをやっているひとはデザイナーじゃないのか。
そんなことはないだろう。
立派にデザイナーだと思う。

そもそも資格が必要ではないデザイナーっていつからデザイナーなのか。
デザインといっても、世の中色んなデザイナーがいるわけだし、個人的にはデザインをしてお金をもらったらデザイナーなんじゃないかなと思っている。(諸説あり)

ちなみにわたしのデザイナー歴ていうのも、結構出鱈目で、デザインの専門学校には行っていたけれど、地元に帰って友達の紹介を受けて印刷屋さんの適正検査を受けたところ、見事に落ちて、そこに居たデザイナーの人にお仕事もらって、縁と運でフリーのデザイナーになったというラッキーもあるのだ。

そしてちょっと思ってるのが、デザイナーになる人って、社会的なルールが苦手なダメっぽい人が多いんじゃないかな、と。

満員電車無理とか、好きな時に飲み物飲めないとか、食べれないとか無理とか、ちょっとズレた感あるんじゃないか疑惑が私の中にある。
その代わり多少体調が悪くても無理するし、納期が迫ってれば、時間関係なく仕事するし、入稿終わってからじゃ無いとご飯食べれない時もあるし、基本、平日は店の空いてる時間には終わらないし、飲みやご飯の約束はしない。だって終わる時間がわからないから。(そしてどんどん友達が少なくなり、出会いも減っていく・・・)

でもデザインしたものが世の中に出た時は嬉しいし、良かったと言われればやっぱり嬉しい。
それにデザイナーになったことで、辛いことももちろんたくさんあったけど、滅多に体験できないこともいっぱいあったし、色んな人にも会えたし、辛いことはそのうち忘れるので、今となっては楽しい記憶の方が多い。

「どうやったらデザイナーになれるんですか」と私に聞いてきたお嬢さんは、その後デザイナーになったんだろうか、と今でも時々思い出す。

そして、女子のデザイナーって結婚に縁遠い確率が高い。(個人的な周りにいる女子デザイナーの傾向的にだけど・・・)日中、人と新しく知り合っても仕事関係なので、対象外ってことが多いし、そんなにいっぱい仕事してる女子は理解されないことが多いと思うんだよね・・・(かと言って同業者は同業者のデメリットがあるので、同業者でもちょっと違うジャンルの人が良いと思う・・・)

ということで、
私がデザイナーになったのは、社会的に人として色々適応してなくて、たまたまデザインというジャンルで縁と運があったから、デザイナーになったんだと思う。

なので、もし今、デザイナーに成り立ててで、私はダメだって凹んでる人がいたら、出鱈目でも結構なんとかなるものなので、ミーハー心を忘れずに、真面目な気持ちでデザインしてれば、きっと縁とか運がやってくると、多分、思う。(やってこなかったらゴメンね)

やりたいことと、向いてることが別でも、人生楽しく可笑しく生きて行けるものですよ、って思ったりする。

おしまい。



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