共謀家族〜お父ちゃんの言うことは絶対!!!の巻〜
共謀家族を観賞。
この映画を見るにあたっての2つのキーワードがあって
「映画を1000本観れば、世界に分からない事はない。」と
「1000の事件を研究すれば、解決できない犯罪はない」です。
この一見似たような言葉が不思議と水と油のように
弾き合うんです。
この映画、めっちゃ面白かった。
自分の娘が不運にも辛い事件に巻き込まれて、娘は母と罪を犯してしまいます。
そこで映画好きのお父さんが、家族を守るべく、映画1000本で培った知識で、完全犯罪を目論み、警察と対立するといったお話。
もうね、人間ドラマがね…。
とにかく終始緊張しっぱなしでした。特にグロいシーン(暴力的描写はあるものの)も無いのに、ハラハラしてそして気がつくと私も映画が大好きなものだからいつしかお父さんの味方になっちゃってました。
そもそもこの家族は中国からタイに移住してから、小さいながらも会社を経営し、地域に根付いた会社経営でとにかく人柄がいいから人々に頼られ、信頼もあるいい人なんですよね。犯罪を犯すわけがないんです。
そんないい人が大事な娘の為に、完全犯罪を…。(思い出し泣き)
警察との攻防戦に
途中、とっても胸が苦しくなりました。
警察側にもこの完全犯罪をどうしても暴かなくてはならない理由があるんです。
双方家族をかけての盛大な戦いになる訳だけど
方や家族4人。方や警察組織。
とにかく警察局長のおばちゃんがめちゃくちゃ怖い!!!
このお父さんも警察局長も2人とも似た者同士のようで…言っていることも似ているし。
ただ、映画を見てるから云々以前にことお父さん頭が切れるんですよ。
完全犯罪の計画を完璧にしても私だったら小さいところから綻びそうです。(松本清張作品の見過ぎ)
実際、警察官に怒鳴られたらビビっちゃうし、
完遂出来なそうです。いや、普通に厳しいでしょう…。
警察側も幼い娘(妹)に詰め寄ったりなかなかやることがえぐい…。
始めは年頃のお姉ちゃんはお父さんに反抗的な態度なのだけど、この事件で奇しくも父親に心を開き家族の絆が結束し信頼関係も復活するんですよね。切ない。
家族の苦悩と幸せな暮らしを守る気持ちが混沌として、予想を二転三転と裏切る展開が面白かった。
私も映画たくさん観てるけど、全く想像のつかないエンディングでしたが、観賞後色々考え抜いた結果1番腑に落ちる結末だったと思います。
そんなエンディングから最初のシーンまで総て
計算されてると思うと。
ほんとこの映画の物語の起承転結は素晴らしいと思います。
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