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岡田将生のガッカリの真骨頂をドライブ・マイ・カーで目撃せよ!

『イケメンなのに残念な役柄が多いなぁ』

これが私の岡田将生に抱く印象。

1番古い記憶がイケメンパラダイスでイケメンなのに存在感のない役だったからかもしれない。
尽く、観る作品どれも残念系のイケメンなのだ。
残念でなくても大好きな重力ピエロの役どころもなんか憂いをおびてて悲しい。

あのドラマ面白かった!って思い出しても
大豆田とわ子だったり、ゆとりですがなにか、だったりSTだったり、どれもこれもイケメンなのにガッカリ系。

先日アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した
ドライブ・マイ・カーが世間を沸かせていましたがみなさんはもうご覧になったでしょうか?

ここでも岡田将生はビックリするほどすごく残念なのです。

この残念な岡田将生がめっちゃくちゃ物語に爪痕を残すのです。

ストーリーは西島秀俊演ずる舞台俳優が脚本家の妻が亡くなり(物語の編み出し方がとても独特。)
それから2年後に広島での演劇祭に参加することになり……って感じなのですが。

妻が亡くなり喪失感を抱き続ける彼でしたが
演劇祭を通し、舞台を完成させる為に様々な人と出会います。
約3時間。1人の男の人生と個性豊かな人々の出逢いと美しい風景を流れるように観ることができます。(3時間とはいえ驚くほどあっという間だった)

世間では三浦透子さんと西島さんとの空気感が
話題になってますが私はとにかく岡田将生を高く評価したい!!!

生前。奥さんはとてもエキセントリックで魅力的な女性なので他の男の影もチラついていました。
それも暗黙の状態で深く彼女を愛し続け、
亡くなってもまだ彼女の肉声テープで舞台のセリフの練習をしています。
岡田将生さん演じる高槻は何の因果かその奥さんに惹かれ、西島さん演じる夫の家福と共に演劇に関わって行く事になります。

俳優高槻は今でいうと本当に爆弾のような存在だけど、もしも昭和の時代に存在したならば破天荒でどこか憎めない俳優なのです。
感情を抑えきれないとはいえ内に秘めた情熱を外に出すのがちょっと下手なだけと思いたい。そんな役柄。

穏やかで悲しみを胸に秘めてる家福のそばでいつも荒波を立てているといった存在。
とにかくやらかすやらかす…。

破天荒なのにアンニュイな岡田将生の表情が特によかった。劇中、アクサダイレクト自動車保険のCMを思い出さずにいられないシーンがあったけど偶然なのかギャグなのか…。

最近、舞台や演劇にも興味が出てきたので
家福の手がけるような舞台を観てみたい。

素晴らしい映画には、魅力的な役者と最高のロケーションが引き寄せられるのだなぁと。
そんなふうに思いました。
他にも舞台の関係者の韓国人の通訳役の方もとてもいい味をだしてて「僕のことじゃがいもみたいと言ってます…(微妙な表情)」は本当にほっこりした。
え?なんの映画???

ドライブ・マイ・カーです。

まだ32歳。これからの岡田将生くんの活躍に大いに期待しています。

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