あのこは貴族
せっかく試写で映画をいち早く観たり、
初日に映画館出向いたりしているのに、感想を記さないのはちょっとイカンなぁと思う所存であります。(と、言いながらも最近は梨泰院クラスに夢中)
今回は去年の暮れに試写で観た映画がそろそろ公開されるのでその映画の感想を書こうと思う。
「あのこは貴族」
もう出演者が門脇麦と高良健吾ってだけで
わくわく期待感が高まる。
そう、新宿テアトル系のテンション低い感じの
静かに盛り上がる系の作品が好きなのだ。
箱入り娘で主人公の門脇麦演じる華子と
地方出身の苦労が多かったキャリアウーマンの美紀を水原希子が演じてる。
そして2人の共通の接点のある「彼」幸一郎が高良健吾。
私もあまり家柄の宜しくない地方出身者なので
美紀にひたすら感情移入してしまった。
観ながらめちゃくちゃ応援していた。
頑張れ!華子に負けるな!!と。
もちろんそんな主旨の物語ではないのだけど。
私は上京したのが遅かったから特別キラキラしたドリームなんて胸に秘めていなかったけども
勉強頑張って上京して来た美紀にはキラキラドリームがあったはず。
なのにそろそろ現実と向き合わなくてならない年齢。そしてズルズルズルズル続いている男。
結局のところ、華子も華子でお嬢様なりに大変なんだよなぁと。
もっと大変なのは男である幸一郎なのだけど……。
自分の幸せと家柄(生まれてきた環境)を考えさせられる物語でした。
ちなみに今作の水原希子には驚いた。
全く地味なのである。(もちろん、地味でもお美しいが)華やかな役柄が多いだけに意外だった。素朴で地方出身だからなんか良い奴なのが良かった。
常にイメージは「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」や「失恋ショコラティエ」の何時も可愛いお洋服を着て笑顔な水原希子だったから…。
地味で子悪魔じゃない水原希子が見所です。
そんな水原希子の親友役の山下リオもよかった。
「寝ても覚めても」でも良いお友達演技でしたがこちらでも良いお友達炸裂してました。
個人的にじわじわ来た作品なので
是非…1度東京に憧れを抱いた人には観て欲しい。
そんな作品でした。
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