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窓際のおっさん40 会社に逆らうとしたら基準はどこからか?(4/5) 基準紹介 問題者の傾向や行いを数値化して伝える

 前回はどう具体的に線を引くか(会社に逆らう基準自体)のおっさんの自説について、量的な面での判断基準の目安を、解いた。

 今回はその続きとして、前回の③~⑤について、問題者の傾向や行いを数値化して捉え、会社に逆らう判断基準とする、おっさんの自説、後半について紹介する。

<③一方的の度合いの変化量を感知する>


 これは、人間関係で考えた方が分かりやすいと思う。一つ許すとエスカレートしていくタイプがいると思うが、要はそういう相手と一線を引くという意味である。

 前々回の「問題職員T」の例で言うと、奴は最初はおっさんの挨拶のタイミングなど、ちょっとした苦言やダメ出しだけだったが、頭を下げると徐々にエスカレートし、最後は仕事で必要な、PCの画面の遮光板の設置についての文句や、真っ当な報告書の写真へのイチャモンなど、明らかにおかしい要求に発展していった。

 会社組織には、こういう人間が必ずいるので、この手の問題者の早期発見には、要求の変化量をよく感知して見極めたら良い。

 また、問題職員T程でなくとも、徐々にひっそり仕事の要求を増やしてくる上司などは案外多い。

 ちゃんとこちらの能力や余裕に合わせて変化させ、頑張った分を報いるのであればよいのだが、上司が勝手に描いた二次曲線のグラフに順応させ、それを当然かのように屁理屈を述べる人がいる。

「主任なんだから平の2倍ね」とか「係長なんだから残業出ないの当たり前でしょ(社内規定では出るルール)」とか意味不明なノルマやルールなどがその例だ。

 そういう人の要求(残業時間の要求、仕事量の要求)をまとめ、脳内でプロットして作図すると、変化量が明らかにおかしいことに気がつく。
 極端な二次関数になっていて、非常に一方的な量の増加をしていることが分かったりする。

 こうした調子に乗った要求は、口で言っても伝わらないが、例えば業務量や残業削減の目標を数値として視覚的に伝えて再検討させれば簡単にボロが出る。それを突きつけて理不尽を訴えると良い。

 無論それでも通じないから問題者ではあるのだが、そうなれば単に感情的で問題のある人だと証明がついたと考え、会社に何を言われようが、適当な頃合いで放棄するか、逆らってしまって問題ない。

 ちなみにどう転んでも、この類の数値計算は非常にいい証拠になるので、常に検証しておいて無駄にはならないだろう。

<④周りから、明らかな理不尽について、それぐらい我慢せよ等と説得された時点で撤退を意識する>

 集団に属していると時々あるが、理不尽に対して、周りが「それぐらい我慢しろ」と訴えてくるパターンがある。
 教育だとか、マインドセットだとか言って正当化されがちなのだが、当然のことながら、人には許容量に個人差がある。

 また、それ以前に、いくら同じ人間でも、他人の苦しみを理解することは難しいので、つい激励を言い訳に言ってしまいがちでもある。

 だが、そうした人間の真実にもかかわらず、疑いや躊躇いもなく我慢を促してくる人が組織に何人もでてくるのであれば、そこは組織としての自浄作用が弱まっている証拠であるので、改革ののろし(会社に逆らう準備)を上げてよいと思う。

 確かに何時間も残業して、難しい判断をたくさんしなければならない仕事も世の中にはあるのだが、そういう仕事は誰にでもできるわけではない。
 個人は基本、弱い人間であると常に客観的に捉えることを続けなければ、視野狭窄して、他者への我慢の強要に走り、いずれブラックな職場に収束する。

 周囲に理不尽への我慢を求められることは、集団にいる限り何度もあるだろうが、そういう人が多数派を占めて居ると感じたり、あるいは決定権を持った人がゴリゴリにそのタイプだった場合は、逆らって問題ないだろう。

<⑤答えありきの存在とは気が付いた時点で一線を引く>

 自分の思いどおりになることが全てで、理屈は全部後付けという人が、残念ながら組織には常に一定数存在する。
 そういう人は「答えありき」で行動している。

 例えば
「こいつは厳しく鍛えてやろう」
「こいつの残業は〇〇時間まで」
「ミスは許されない」
「絶対に俺のやり方が正しい」

 いくら上司でも一体お前は何様だと思うのだが。。。こういう分かりやすい単純な考えで動いている人には、その特徴が必ず隠れている。

例えば。。。

・振り返ると100%自分の意見を採用している
・いつの間にか成果を100%自分の手柄のように言う
・常日頃から完璧主義で部下のミス厳しい
・自分のチョンボは笑って誤魔化し、他の人の逸脱や甘えは厳しく叱責する

 こういう人が上司だった場合は、十分に「答えありきの存在」と証明できる証拠を拾い放題なので、証拠を冷静に集めてから逆らってよいだろう。

 逆らうタイミングの目安だが「4カウント3エビデンス」とおっさんは考えている。4回やらかし、3件以上証拠があるという状態だ。

 慣れれば、大体3回ぐらいでそういう系の人物だと確信が持てるので、そこから記録を取り始めるとすると、実質「6カウント3エビデンス」かなと思う。
 体感としては結構長い道のりだが、経験上早ければ3カ月、長くても概ね1年程度で反旗を翻す準備ができる。

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