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都知事選が終わって

私の現在の職場は東京都にあるので、都知事選前、終業時刻後に時々その話題になった。

私の上司は、投票日の前日、石丸さんがいいよォといっていた。かれは非都民だが(あれ、これ非国民みたいでよくない表現?)。

娘さんが18歳になって初めて選挙に行くという同僚は、夫婦と娘で3人の候補者に分散していると言って、苦笑いしていた。

選挙当日の投票締め切り時刻の前から、私は今と同じファミレスにいた。

ツイッターで「開票速報」がトレンドにあがっていたので、開票される前に、私も以下のツイートをした。

インプレッション数が1.1万を超えて(今現在)、私のツイートとしてはずいぶん表示された。

あの開票し始めた瞬間に当確出るって、なんなんだよ。

出口調査でわかるって、出口調査一度だけ聞かれて拒否したことあるけど、そりゃ、統計というのはそういうものだろうけど、自分の投じた票とは無関係にもう当選者が決まったということと同じでしょ?

少なくとも感覚的には。

これじゃあ、投票に行っても関係ないじゃん、ってなるよ。

選挙速報が投票率を下げているってこと、マスコミは自覚した方がいいよ。

マスコミの選挙前の報道では、現職の小池百合子に、2位ではダメなんですかの蓮舫が対抗馬、この二人のどちらかという印象を持った。

もう出ているのかなとツイッターを漁ったのが20時を10分ちょっとすぎてからだったか。

驚いた。

蓮舫、2位にもなれないのが痛快という種のツイートも散見された。

選挙前に見た動画のうち、ホリエモンが、石丸さん、最初ネットで炎上していたけど、話したらけっこうまともで、けっこういくんじゃないか、すると面白いんじゃないかと予想していた。

この動画かな。私が視聴したのは6月27日のようだ。

私はここ何年か(コロナ以前からかな)の経験で、ネットの話題は、ネットの中でおおむね閉じていて、ネットを頻繁に使っている人が思うほど世の中に影響を与えていないと思っていたので、ホリエモン、その予想はさすがに外れでしょと思っていた。

外していたのは私だった。

確かに通勤電車を見ると、大半の人はスマホ画面に没入しており、のぞき込むとゲームをしている人や政治とは無関係の動画を見ている人が多いが、ネット記事を読む人も実際には少なくはないだろう。

改めて上の動画を一部見直したが、お年寄りでもYouTubeをけっこう見ているというようなことをホリエモンが言っていて、なるほどと思った。

実際に若い人はかなり石丸伸二に入れているし、熟年層以上も比率こそ下がるが、無視できない投票割合になっていた。

いろいろ流れてくるツイートを見て、時代は動いてきているのだなということはうれしく思った。

4年前に『女帝 小池百合子』を読んで以来、全都民がこの本を読んでいたら小池百合子の再選はないと思っていた私だが、当確後の落ち着つき払ったインタビューを見て、あ、この人で良かったんだなと不覚にも思ってしまった。

小池百合子は声が美しく、話し方に品がある

おそらくトレーニングもしていると思う。

女として最大の武器である(同時に弱点にもなり得るが)若さをとうに失ってからの気品は、改めての最大の武器になるだろう。

とにかく、あの声、話し方にはやられる。

選挙翌日、そしてそれ以降、職場では都知事選の話がまったく出なかったのは、正直意外であり、拍子抜けした。

私自身も仕事でいっぱいいっぱいで、その話を振る余裕もなかった。

そして、選挙後、ネットでは2位だった石丸伸二、3位だった蓮舫を叩く記事、投稿にあふれている。

こんなことも記憶にあるかぎり初めてだ。

特に石丸伸二へのそれがすごい。

あのままでは、今後選挙に出ても現状を変えたい人の受け皿にはなるだろうが、1位は難しいだろう。

私自身は選挙後のインタビューの様々なやり取りを「面白い」とは思ったが、これでは多くの人の支持は取り付けられないだろうなとも思った。

知名度アップという点では、石丸伸二にとって最高の選挙だったとは思うが。私も全然知らない人だったし。

一般に、選挙速報でのインタビューのやり取りは、たいていがすれ違っていて、なんだこりゃ?と内容面で思うことが多い。お互い、言いたいことを言っているだけに終始することが多い。

今回の石丸伸二のそれは、それが誰でもわかりやすい形になっていたという点で、私は評価している。

とても頭がいい人だとは思うが、それゆえ、頭がそこまでよくない人には支持されにくく、実はそれが人口の大半だということに気づくまで、あの態度は変わらないだろうな。

あ、僕も頭悪いです。

それと蓮舫は、まあ、あれでいいんじゃないの。朝まで生テレビに出ていたころから(今も出てるの?)知っているが、ある意味、全然変わってないかな。

私が学生時代に見ていた朝まで生テレビ、パネリストからずいぶん政治家になってるもんなあ。猪瀬直樹もそうだよ。蓮舫と選挙後抱き合っていた辻元清美も。今度、誰が政治家になったかまとめたいな。

日本の人口は、平成6年6月1日の概算値で1億2389万人。

東京都の人口は、平成6年5月1日の推計で、14,170,275人。

日本人のおよそ11.4%が東京都民。日本人のおよそ8.8人に1人が東京都民。

ざっと日本人のAB型の人よりちょっと多いくらい。B型の女、もしくはB型の男よりちょっと多いくらい。(日本人の血液型、A、O、B、ABの比率を4:3:2:1として計算)。

都民でなくても、都知事選の結果は日本の未来に影響与えるわけですな。

それにしても相変わらず低い投票率。本当に現状に不満だらけだったら、投票率は上がり、現職は当選しないはず。投票していない人も含めて、確かにこれが総意だなと思う。



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