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【出会いにも最適】夏の高尾山を満喫♪其の三

はからずも続き物になってしまった。

男坂の階段のところまでいかなかったのは、その先が真っ暗で怖かったからじゃないぞ。怖かったからでは。ちょっと怖かったけど。

経験上、明かりがある近くの葉の上などに虫が多いのだ。だから、真っ暗なところは探索からは外す。

お気づきだろうか。山頂から降りてきたときはまだ薄暗いだけだった。オオゴキブリの幼虫を見終わった時、すでに山の影と木に覆われたところは、懐中電灯なしには、大の大人が恐怖を感じるほどの暗さだったのだ。

後ろが明かりに照らされているところから、ほの暗いところに向かっていく恐怖。こんな経験も夜の高尾山ではできるのだ。これについてはまた後ほど触れる。

さて、女坂を下りながら、電灯のある近辺の葉上を中心にチェックしていく。向こうからは、はるかに明るいLEDの白い光を放ちながら捕虫網を持った二人組が登ってくる。

特にめぼしいものも見当たらず、再び男坂と女坂の分岐点となる。

そのままケーブルカーの駅の方へ。

夜景が綺麗だ。女の子が喜びそう。

トイレチェックをしようと戻ってきたのだが、その前に自販機コーナーで小さい女の子がはしゃいでいる。

お母さんともっと小さい妹と。網と小さい水槽タイプの虫かごも。

あ、そこにいるのは、アゲハモドキ!

憧れの蛾!!以前、やはりこの近くで一度だけ見た。そのときはけっこうな数がいて、乱舞していた。私の体にもぶつかってそのままアスファルトの上に不時着したりして、感動しまくった。

ここ、高尾山でしか出会えていない蛾。子供のころからの憧れの蛾。

自販機の明かりに吸い寄せられたアゲハモドキは、至極簡単に女の子に仕留められた。

ああ、写真撮りたかった…。

これなにぃ?とか母子で会話しているので「アゲハモドキですよ」と割り込んだ。

「モドキということは、蛾?」「そうですよ」「今日は虫少ないんですかね?」「どうなんでしょう、久しぶりに来たのでわからないですね」

なんて会話しているうちに、虫かごに入れられた。

しばらくして、パパが合流。合流しても父親は会話には入ってこずに母親が「放すわよ」ということでリリース。

そのアゲハモドキは再び自販機の明かりに吸い寄せられ、無事、何枚も写真が撮れた。

背景ともども、これがお気に入りの1枚。

この翅のすれ具合、頑張って生きてきたんだね。

アゲハモドキが見られたことで、かなり満足。上の画像はファイルの時刻で19時31分48秒。このあと手乗りに挑戦するも失敗。見失う。

トイレチェックしてから、女坂経由でまたオオゴキブリ幼虫ポイントまで行き、折り返して帰るとこのとき決めた。

そう決めて踏み出した直後、なんか降ってきた。

うちの近くではB公園でしか見たことないミヤマキマダラカミキリだ。ちょっと遊んだ。

ケーブルカーの駅のエレベーターの入り口、カメムシ臭い。光とともに吸い込まれるようにそちらに向かう。もっと擦れているアゲハモドキがいた。他にカメムシも。しかし、逆光でよくわからない。

トイレはいまいちだった。

ビアホールの入り口のある階段に再び行く。おっと、でかいキリギリス系。クツワムシとかウマオイとかツユムシとかいまいちわかんないんだよな。とりあえず撮っておく。調べるのは家に帰ってから(結局まだきちんと調べずわかってない)。

あ、ヤブキリのメスかな。

役に立つぜ。最新の昆虫図鑑。

撮っているうちに尿意をもよおし、今度はトイレチェックのためでなく、用を足すためにやっぱりトイレに戻る。

なんと、今度は、わらわら虫が飛んできていた。

これだからやめられねぇ。

まだ全然同定してないよぉ。

トイレを出た後、つい、またさっきのキリギリス系(きっとヤブキリ)を撮りまくる。

名残惜しくもその場を去り、進む。

さっきのお母さんが言うとおり、虫、少な目かなあと思っていたその瞬間、

でかい、でかい、でかい!!!

シロスジカミキリだ!!!

シロスジカミキリは小学生の時に地元のちょい雑木林で一度見たきり(ただし産卵していた!)、やっぱり憧れの虫。

大感激!

もう今日は満たされた、これで帰ってもいい、あとはおまけだ、できればオオゴキブリの幼虫撮れればそれでいい。

そんな思いに浸っていると、また、虫が降ってきた。

ん、これはノコギリカミキリだな。ノコギリカミキリは地元ではとある場所で初めて見て、それきり。あとはやはりここ高尾山で見た記録が撮ってあった。それくらいかなあ。

ともに300ミリレンズ(35㎜換算600mm)で1.400メートル離れたところから、つまり、同じ条件で撮っている。サイズの違いがわかるでしょう。

ともにつかんで遊んだ。

その前のミヤマキマダラカミキリもつかんだのだが、動画は撮らなかった。撮っておけばよかったなあ。

ともにつかんで離したツーショット。近くに置いたのに、ノコギリカミキリがどんどん動いてしまって。

興奮冷めやらぬ、それから数分後。

上の写真は以前撮ったもの。右が女坂で左が男坂。

これを撮った場所あたりのちょうど右側、斜面側でカサカサ、ガサガサという物音がした。枝が落ちるような音も。

こ、これは…!

胸が躍る。

そのときはほぼ真上だったが、今回は斜め上。

ムササビか?

ちなみに7年前の2015年8月15日、撮ったのがこれ。

今回は、もっと近い感じ。

カサカサ、ガサガサ。

バキッ。

え?


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