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映画「ハウス・オブ・グッチ」を見て、原作も読み始めた。

明日、映画「ハウス・オブ・グッチ」を見に行こうと決めた日だったか、池袋ルミネのくまざわ書店の映像化コーナーで、ど、どどんと「ハウス・オブ・グッチ」の原作を展開しているので、ビックリしてしまった。

あ、これ、原作あったんだ、と。

今、『ハウス・オブ・グッチ』、アマゾンへリンク張ろうとググったら、出てくるのは映画の情報ばかり。映画見る前に、もともとちょっとググってたから、原作があると気づかなかったのも無理はない。検索にかかっていれば、あ、原作あったのかとそこで気づいただろう。

(将来は変わると思うが、今現在、上のリンクはなぜか文庫本の定価よりも高いものが表示されている。なんで1,357円もするのだ。私が買ったのは本体価格900円だ。)

私がいい本屋だなと思うのは、「こんな本が出てたんだ!」と気づかせてくれる本屋だ。

この池袋ルミネのくまざわ書店は、私がよく行く本屋のうち、そのような本屋の一つ。

エスカレーターで6階まで昇ってぐるっと右回りにターンすると映像化コーナーがまず目に入る。うまい作りだ。いやがおうでも目に入る。ここで、あ、これ、映像化されるのかと知ることも多い。

その前に行った時は、あ、発売日を逃してしまった!という『AV女優ちゃん3』を買いに行った時だが、その時も『ハウス・オブ・グッチ』を展開していたかどうかはわからない。ハウスオブグッチという音が脳に入っていなかったので、展開されていたとしてもきっと認識できなかったのだろうな。

実は、見ていたような気がする。『AV女優ちゃん3』の発売日は2月2日で映画「ハウス・オブ・グッチ」の公開日は1月14日だから。見ていたような気がする、見ていたような気がする、見ていたような気がする…。こういうのを後付けバイアスというのだったがな…。

映画「ハウス・オブ・グッチ」は、もちろん良かったよ。上映寸前に、しまった、トイレ行っておけばよかったと気づいたのが唯一痛恨の一撃だったことを除けば。

映画のエンドロールは何があっても最後まで見届ける人だったのだが、あの日は、敗れた。記録も破れた。もう膀胱が限界に近づいていた。人間としての尊厳を失わない方が人生の優先順位が上だと判断した。私より先に退室した人もいたが、私より前に化粧室に入っていったのは偶然ではあるまい。あ、同じ境遇の人もいるんだと思わず嬉しくなった。

エンドロール、途中でたいてい音楽の調子が変わるよね?曲自体が変わるのか曲調なのかはよくわかっていないのだけど。一応、そこまでは頑張った。「キングスマン:ファーストエージェント」のときは、エンドロール途中で重要なおおっと唸るワンシーン出てきたし。まあ、たいてい曲調変わったあとは何も出ないだろうとの判断で、退室した。

しかし、昨日見た「大怪獣のあとしまつ」ではすべて終わってから重要な予告が出たが。

映画「ハウス・オブ・グッチ」でエンドロール途中か終わりに何か日本語で情報出てたよという場合は、こっそりでも堂々とでも教えていただけませんか。堂々の場合は、こちらのコメント欄へ。こっそりの場合はTwitterかGmailで。TwitterはDM開放しています。TwitterもGmailもアカウントはkonton57です。ここのnoteと同じ。

映画「ハウス・オブ・グッチ」見終わってしばらくして思ったのは、これ、人物の描き方、切り取り方変えたら全く別の映画になるんじゃないかってこと。

以下、映画のネタバレ含みます。

マウリツィオがすべてを捨てて、パトリツィアの家に転がり込むところ、最高にいい男じゃねーか!と拍手喝采だったのだが…。

最後はクズ男に変身。

映画は尺の関係もあるだろう、なんかこの辺の変貌が唐突な感じはどうしてもした。

マウリツィオ、最初見た時、優男で、しかも、どこかで見たことあるような雰囲気の顔だなと思ったら、これも見終わってしばらくしてから気づいた。ビル・ゲイツじゃねーか。ビル・ゲイツが優男とは思わないけど、俳優の演技力で、マウリツィオはそういう男に見えた。ウブ男で、同性の自分から見て、どうしても嫌いになれないタイプ。

映画では、どうしてもそんなイヤなやつに見えなかった、最後まで。

描き方次第では、殺されて当然くらいにももっていけたんじゃないかなと思う。

パトリツィアもいい女だよなあ。

あれがレディー・ガガだってまったく分かっていなくて(苦笑)、いつもするように映画見終わってからネットでいくらか調べていて、驚愕した。アメリカの有名な歌手が演じるとはそういえば聞いていたけど、アメリカの歌手まったくわからないので気にしてなかった。レディー・ガガ、名前だけなら、ああ、知っていたさ!紅白にも前出てたよね。でも、顔見てもそうだとわからないのさ。先入観なしに見ているので、いい女だと思ったの、ある意味いいことじゃないか!

パトリツィア、彼女もめちゃくちゃ悪女に描くこともできたと思う。

でも、なんかやっぱり憎めない描き方だった。

マウリツィオのお父さん、めちゃくちゃかっこいいなあと思ったら、元俳優だった。映画の場面で、最初冗談かと思ったら実話なんだな。これは原作にも書いてあった。

文庫本の上巻P26からP27 

ローマのホテル・プラザのロビーにいた美貌の彼に、イタリアの映画監督、マリオ・カメリーニが目をとめ、スクリーン・テストを受けるように誘った。(中略)ロドルフォの顔立ちは繊細で表情豊かで、当時の様式化された映画にはうってつけだった。

これは映画を見た直後に思ったんだけど、お父さんであるロドルフォが、結局正しかったよね。

そして、パトリツィアは「娘のために」なんてセリフも吐いていたけど、結局一番かわいそうなのは、その娘だったなあ、なんてところは切なくなった。

それと、全編通じて、痛快なほどに、スクリーンを見ていてもむせぶほど、タバコを吸うシーンが出てきた。私はタバコの煙が大嫌いで、世界的な嫌煙権の広がりを隔世の感で喜びを享受するとともに、一方で行きすぎじゃないかと贅沢な憂いも覚えている。

この監督、絶対愛煙家だよなと映画を見ながら思った。宮崎駿の「風立ちぬ」は確か喫煙シーンが多くて、そこは批判されていたと思う。昔はあんなもんだったと思うし、タバコの煙大嫌いな私でも、別にいいじゃん、というか、そんなところ批判してどうするの?と思う方だ。

喫煙シーンはかっこよく描かないようにするってのが、おそらく今の映画界(特にハリウッド)でもあると思うのだが、そういうのに真っ向から対決するかのような姿勢、俺は大好きだ。

はたして「リドリースコット たばこ」でググったら、リドリー・スコット監督が風邪ひいて咳き込んでいるとき、高倉健にタバコやめた方がいいと毎朝助言されてたなんて話が出てきた。

やっぱりねぇ~~。

あ、ところで、監督が「リドリー・スコット」という人だと、今調べて知りました。ほかにどんな作品があるかもまったく知らず。

知識があって映画を見ると理解により深みが増すのは間違いないが、全く知識がなくてまっさらな状態で見るのも楽しいです。

映画を見てから、あとでいろいろ調べて、へーそうだったのか!というのが、現状、私の映画の見方。そのうち知識が増えていったら変わると思うけど。

知識が増えてから、もう一度見たいと思っちゃうんだよね。まあ、どうしても見たければ、見ちゃえばいいし。


ところで、『ハウス・オブ・グッチ 上』買ったのは、ごめんなさい、池袋ルミネじゃないんです(ルミネカード持ってるから常時5%引き、年間何回かは10%引きなんだけどな!)。

hontoポイントが大量にあるのでジュンク堂で。移動途中、あ、そういえば最近全然来てなかった西武池袋百貨店の中の三省堂に立ち寄り、どんな本を売り出してるかなあとちょいと新刊コーナー立ち寄ったら、なんだかその日は、この本に吸い寄せられて、思わず久しぶりに立ち読み没入しちゃったよ。

この本、『スマホ脳』を読んでなかったら、まず手にすることなかったね。前にも本屋で見たことあったはずだけど、なぜかこの時は手に取ってみたんだよね。

上の『現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全』の素晴らしいところは、スマホ時代の本の読み方、情報収集の仕方を指南しているところ。まあ、それはまた機会があれば項を改めて。

んで、その『現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全』と『ハウス・オブ・グッチ』を買い求めにジュンク堂書店池袋本店に行ったのさ。

ごめん、もうちょっと続くんだよ。

でね、ジュンク堂では『ハウス・オブ・グッチ』が扱いが小さいの。代わりにというわけでもないけど『ファイトクラブ』がドドンとたくさん面陳列されてるんだよね。2列にわたってだよ。なんで?

映画「ファイト・クラブ」、確かにめちゃくちゃ面白かったよ。今の家買う前、結婚してから7年住んだアパート時代、VHSで見たよ。二十歳+1歳まであと1ヶ月を切った娘がまだ生まれる前じゃないかな、見たの。

なんでこのタイミング?

あ、『ハウス・オブ・グッチ』まだ上巻のp46です、読んでるの。これ書いていたら、読むの進まん(笑)。




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