子どもが育つ関わり方

僕が実際に保育の中で経験したことと質問されたこと、見てきたことなどの実例から話していきます。
今回は子どもが育つ関わり方を話していこうと思います。
ぜひ最後まで見て、毎日の子育ての参考にしていただければと思います


それでは行きましょう

1つ目は、物事を的確に伝えているということです。

お子さんに声掛けをする時に、分かりやすくシンプルに物事を伝えられている方は
自信を持って下さい
ちゃんとしなさい!とか前を見なさい!きちんとしなさい!
といった言葉たちは無意識に使ってしまうものですが子どもからすると意味不明な言葉なのです。
こういう言葉を無意識に使ってしまっていると年中無休で叱っているのにちっとも子どもが言うことを聞いてくれないという現象が起こってしまいます。
僕も実際に保育士になったばかりの頃は何度叱っても子どもが言うことを聞かないということにとても悩んでいました。
でも僕が実際に試してみて子どもが変わってきた良い声かけの例としては、
ちゃんとしなさい!きちんとしなさい!などであれば
背中を伸ばしなさい!などと言い換えてみると良いですね。
落ち着きなさい!には○時になるまで座りましょう!
薬飲まないと治らないよ!から
薬を飲むと熱が下がって明日から元気に公園で遊べるよ!
といったように具体的に伝え始めたら子どもがみるみるうちにかわりました。子どもは叱られて無視をしているのではありません。
何をすれば良いのか具体的にわからないから行動に移せないだけってことに気がつくことが出来ました。
こんな声かけをもう出来ているって方はすごいです。素敵です

2つ目は、えらいね!おりこうだね!という言葉で褒めていないことです

部屋を散らかさないでおりこうだね!とか
ご飯をこぼさないで食べて偉いね!
こんなふうに伝えるということは、

部屋を散らかしているのは悪い子
ご飯をこぼして食べたら悪い子 というふうに行っているのと同じなんです
天の邪鬼な考えに聞こえるかもしれませんが、子どもはすっごく敏感なんです。
ママはそこまで思っていなくても子どもはそう感じてしまいます。
ある地点に到達しなければ意味がない。と子どもが条件付を始めると親の顔色ばかり伺うようになっていきます。
以前の動画でもお話していますが、このような場合には、ほめるのではなく「認める」方が
子どもにとても効果があります!
認めるときの言い方は、お部屋の例であれば
「部屋を散らかさないからいつもきれいで気持ちいいね!」となったり
ご飯のはなしであれば、
「ご飯をこぼさないで食べたから、今日は雑巾がけをしなくていい!後片付けが楽になって助かる!」などと伝えてみると良いですね

あなたの行動で助かった!と素直に事実のみを伝えるだけでいいのです。

3つ目は
あかちゃん言葉を使わずに話せていることです

赤ちゃん言葉を使わない子どもなんていないでしょ!
そう思いますよね。
もちろん小さい舌っ足らずなお子さんが「だいちゅき」とか「まんまおいちい!」
こんなふうに言っているのは全然OKです!
でも大人が一緒になって「にゃーにゃーだいちゅきなの?」とか
「まんまおいちいでちゅか?」
とつられて真似をしていると子どもはいつまでも赤ちゃん言葉から卒業することが出来ません。

蛹がある日突然蝶になるようにランドセルをしょったから言葉が突然変化するということはありません。
いつまでも「くっくはく」なんて言ってたらお友達にバカにされてしまいます。
赤ちゃん言葉を使って良いのは3歳ごろまでだと思っています。
子どもは大人から日本語を聞いて言葉を獲得していきます。
こどもが「おんも行く」といっていたら「お散歩行こうね」と言い換えて伝えてみて下さい。
幼児期にこのような言葉の訓練をしているか否かは小学生になった後の作文で大きく差が出ます。
言葉が豊かになるということはそれだけ深い思考が出来ているということ。そして、自分の感情を整理する源になります。

ひとつ注意点があって、子どもが「おんも行く」といった時に、そうじゃないでしょ!親指でしょう!言い直しなさい!とはしないことです。言葉をいちいち矯正していると
「細かく注意される」と思って子どもは話さなくなってしまいます。
お子さんと会話する時にただただ大人が正しい日本語で会話する。その程度でOKです。
そうしているといつの間に赤ちゃん言葉は消えてしまっているはずです。

4つ目は、子どもに根掘り葉掘り聞いていないこと

お子さんが保育園や幼稚園から帰ってきた時に、その日の出来事を話すことはあると思います。そこで、「今日は誰と遊んだの?けんかしなかった?」
       「お勉強はあったの?」と思い切り遊んで疲れて帰ってきた途端に
矢継ぎ早にママから質問の嵐では「ちょっと休ませて」と子どもも感じてしまうはず
とはいえお子さんの外での行動や何をしてきたのかというところは気になりますよね。

そこで聞き方を変えてみましょう「今日はなんだか嬉しそうね、いいことあった?」とか
その逆もしかりですね。「今日は疲れてそうだけど、どうしたの?」とさり気なく話しかけてみるのです。
子どもが話し始めたら話を遮らずに意見もしないで、「そうなんだ」「それはよかったね」
と相づちをうつだけで十分です
たとえお子さんから、「今日は○○とけんかしちゃったの」と言われたときも
「何が原因なの?叩かれなかった?先生は見ていたの?」と過剰に反応して沢山質問してしまうのもNGです
子どもはただただ喧嘩してしまったという事実を聞いてもらいたいだけなのです。
ちょっと悲しいことを言うことになりますが、ママになにかしてほしいと思っているわけではないんですよ
休息の場に帰ってきた子どもをまずは休ませてあげましょう。でないと家がゆっくりできる場所になりませんよ。

今回は4つ紹介していきましたがいかがだったでしょうか?
今日紹介したことが全て出来ていたらすごいなと感心してしまいます。

このようなこと全てを意識しながら関わっているとママも疲れてしまうので、ふと思い出した時に実践してみる。そのくらいの気持ちで取り組んでみて下さい。

お子さんが大きく変わる楽しさが味わえるはずです。


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