綺麗に殺し合えば


昨日、殺気立って家で暴れた挙げ句、タクシーで街まで放浪とした私であったが、今日は婦人科と精神科で安定剤を求めに行った。婦人科では、デパスを90錠処方されたが、薬剤師に止められ、低用量ピルだけを貰い、そのまま精神科へ。

精神科は、11時半までに受付をしなくてはならないため、
精神科には、ギリギリに着いた。
父親は、用事のため一瞬その場から離れた。
すると、私の隣に座るおばさんに、話しかけられた。「あんた、こんなきれいな格好をして、病気じゃないでしょう?早く病院から出て働きなさい!親に甘えるんじゃないわよ!」と。
私は、変人に絡まれるのは好きだし、得意なので笑いながら、そうですよねーと相づちを打っていた。
しかし、あまりにも、そのおばさんの声量が大きいものだから、他の患者さんに「静かにしてください!」と言われてしまった。
すると、おばさんは「あんたたちの方が、うるさいでしょう!」と事務員に怒り出した。

私は静かにその場から離れた。

しばらくしてから、その人は診察室から看護師2人に掛かられ、入院病棟へ移るところを見た。

そのおばさんのあとが、私の診察だった。

「父親を連れて来ました。」
そう私が言っても、何も言わないが、父親の姿を見るなり、立ってお辞儀をし、「お父さん、はじめて。」と言った。

父は、先陣を切って「私から、いいですか?あのー、土曜日から、娘が人格が変わったかのように暴れだしたんです。物を投げ壊したり、刃物を振り回したり、犬を殺そうとしたり。」

先生は、驚いた表情を見せ、どうしてそんなことをするの?と言った。

「家族が憎いので、皆殺しにしたいだけです。犬だけ殺したら、器物破損になるから、殺そうとした。私は、そこの千葉刑務所に入るから。あ、皆殺ししたら、八王子の医療刑務所入ります。」

すると、『だめです!絶対にしないでください!』と強い口調で言われ、『躁もあるけど、性格の問題が大きいですね…。あと、あなたは、病気じゃないから、医療刑務所には入れません。でも、人を殺しちゃいけないのがわからない?あなたのことが嫌いな人がもしいて、あなたを殺そうとしたら、どう?』と言われたから、「それ、E先生も同じこと言っていた(笑)まぁ、別に良いと思います。」と私は答えた。

すると、先生は2分くらい沈黙した。

父は、私が法律事務所に、精神科に内容証明の作成依頼をしていることも話した。

「E先生の態度が気にくわないので、謝って欲しい。」と私は言った。

『性格の問題と言われて普通は喜ぶものですよ。あなたは、嫌なのそれが?』

「はい。あと、あいつ、私が何で入院してきたのか何回も聞いてきたから。頭おかしい。」

『それは、私が依頼したからですね(笑)』

『家族皆殺しは、フィクションだけに思い留めてください。処方された薬は、まだ残っていますか?全部飲んじゃってないんじゃないの?(笑)全く同じ処方を出しますから、お父さん、薬の管理をお願いします。』

と先生は言って診察は終わった。

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