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UEFA EURO2020 おわり、寂しい

新型コロナウイルスの影響によって本来開催されるはずだった2020年からの1年延期という形であったが、最高に楽しくてエキサイティングなEUROだった。決勝戦はスコア1-1,PK3-2でイタリアが優勝。大会が終わってなんとも言えない寂しさがあるので優勝したイタリア、準優勝に終わったイングランドのことを記事に残します。

W杯やChampions Leagueも同様に、大会が終わると寂しくなるよね。

決勝が終わって名残惜しさから、本大会のテーマソングであるMartin Garrixさんの「We Are The People」をエンドレスで聴いています。

 
イタリア

今大会優勝したのはイタリア。53年ぶり2回目のEURO制覇らしい。

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また、イタリア代表は試合前の国歌斉唱が世界一カッコイイチームとしても有名(?)。選手全員が全力で国歌・マメーリの賛歌を歌う姿は、見ていて毎回鳥肌が立つよね。

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さて、

イタリア、めちゃくちゃ良いチームだったと思う。

本大会予選の段階から負け知らずで好調をキープしたまま本大会にイン。

チームの完成度、全員のハードワーク、監督のマネジメント、すべての要素で素晴らしかった。まさに「チーム」って感じ。また、総合力だけでなく、開幕戦のトルコ戦を3-0で完勝してからそのままの勢いで優勝した印象もある。こういう短期決戦では勢いがモノを言うってところを示したチームの1つだった。また、日替わりでヒーローが変わると言われ、予選からロカテッリ・ペッシーナ・キエーザといったあまり代表経験のない選手が活躍して決勝まで進んだ。特にキエーザ。バケモノですね。大会が進むに連れて圧倒的なパフォーマンスで攻撃陣を引っ張っていた。彼の武器はスピードと思い切りの良いシュートだけど、一番の武器は若者らしいハングリーさだと感じた。目が獣を狙うライオンみたいで凄いんだよ。「俺が点を取ってイタリアを勝たせる」っていう気持ちが出まくっていた。今後はもっとスーパーな選手になるのだろう。超楽しみ。

ジョルジョ・キエッリーニ

イタリアは大会を通して点も取れていたし、上で触れたように、中盤を含む攻撃陣は勢いがあった。でも、やっぱり守備のチーム。特にキエッリーニ。

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大会MVPを受賞したキーパーのドンナルンマ、ずっと好パフォーマンスを続けていたボヌッチ、彼らの活躍も素晴らしかったけど、個人的にはキエッリーニかな。これまで様々なタイトルを獲得し、イタリア代表の酸いも甘いも経験してきた彼だけど、決勝トーナメントに入ってからのパフォーマンスは驚異的だった。特に決勝戦。相手はイングランド、若い選手が多く、スピード・テクニックどれを取ってもハイレベルな相手だったけど、これまでの経験で培ってきた読みの鋭さやポジショニング、あと、単純にミスをしない。凄い。延長戦でスターリングを一人で止めたあのプレー、本当に鳥肌が立った。

彼は現在36歳で、残りの代表キャリアもあまり長くないだろうから、このEURO2020を獲りたい欲が人1倍強かった気がする。キエーザ同様プレーに気持ちが溢れすぎていて最高だったよ。カッコ良いおじさんって感じ。キャラクターに富んだ人間性も素晴らしいし、若手を引っ張るリーダーシップもある。本当におめでとうございます。

イタリアは今回EUROを獲れたことで、マンチーニがこれまでやってきたことは間違っていなかったという証明にもなるし、大きな自信にもなったと思う。少し後ろの高齢化が気になるけど、来年のW杯も楽しみです。優勝あるかも。


イングランド

私が応援しているチーム。いや、優勝できたでしょ!!!という印象。

今大会の出場チームの中でも揃った駒で言うとトップクラスだった。

ケイン・マウント・スターリング・フォーデン・ラッシュフォード................あげたらきりがない。言葉通りプレミアリーグオールスター、言うなればアベンジャーズと言いたいくらいのチーム。イングランド代表史上最も華のあるタレント集団だったと思う。優勝できたでしょ!!!!!!!!!

(大会を通して、正直あんまり強いとは思わなかったけど)

しかし...予選からもうザ・イングランドという地味で塩辛い試合ばかり続き、このタレント集団のチームをどうやったらこんなに地味な試合にできるのだろうと何度も疑問に思った。朝の4時からこんな試合やめてよって、割とムカついていた人も多いはず。

基本的に守備が硬くて、攻めはショートカウンター気味の得点が割と多く、安定した戦いを見せて決勝まで辿り着いた。揃っているテクニカルでクリエイティブな駒達を最大限に活かす綺麗な試合などは全くなく、どれも、気づいたら勝ってる、みたいな感じ。※その中でもウクライナ戦はみんなイキイキしてたかな(スコア4-0)

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これ、もうラグビーだよね。個人的にめっちゃ好きな画像になりました。

そして決勝。観客75%、約6万人のホーム ウェンブリースタジアム。

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結果的にイタリアにPKで負けるわけだけど、やっぱり優勝できたでしょうよ。。。と思う。サウスゲートの采配に文句はあまり言いたくないけど、先制した後からずっとイタリアにボールを持たれていて、試合的にはずっと後手に回っていた。で、延長戦。試合、決めれたよね...?PK要員的な意味合いでラッシュフォード・サンチョを入れるなら延長戦のもっと早い段階で彼らを入れてイタリアを掻き乱せれば、点取れたんじゃないの。。。?(この辺でタラレバはやめる、いいことじゃないからね。)

その後のPK戦はもう...

EURO初タイトルがかかったPK戦。緊張するなという方が無理がある。しかも今回のイングランド代表はピッチピチの若いチームだしね。経験はまだまだ浅い。

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上から、ラッシュフォード・サンチョ・サカがPKを外して敗戦。

あまりにもショッキング。でも、3人には拍手を送らないといけない。

23歳・21歳・19歳、この若さで、あの異様な雰囲気のウェンブリーでキッカーを務めたのだからね。きっと耐えきれないほどのプレッシャーだったと思う。本当にお疲れ様。

Football's Coming Home.というセリフのもと、2018年W杯の時も相当盛り上がったけど、今回ほどリアリティがあった大会は久しぶりだろう。

フットボールを取り戻すチャンスは直近だと来年のW杯。ここで負けた経験はまだまだ若いイングランド代表チームを大きく成長させる糧になると思う。本当に未来しかないチームだからね。期待してるぞ!

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最後に

さて、こんな感じでEURO2020終了。

あっという間の一ヶ月。仮眠して起きたり、仕事前に早起きして試合で叫んだ後そのまま仕事を始めたり。Twitterで繋がっているフットボールファンの方々と色々言い合いながら試合を観たり。本当に最高の一ヶ月だった。

寂しすぎる。

また、大会を通して感じたのは、やっぱり観客がいるスタジアムは素晴らしいということ。「無観客の方が選手の声や球際の激しさが聞こえるから良い」なんて嘘だね。

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ハンガリー・ブタペスト「プシュカシュアリーナ」観客数100%

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決勝戦のスタジアム イングランド「ウェンブリースタジアム」観客X%


本当に素晴らしい光景。見ただけで泣いちゃう。

これこそフットボール。ヨーロッパ凄い。日本も頑張ろうね。

気が向いたら、ベストイレブン的なことも書こうかな。

では。

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