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言の葉の魔法

無いものに形を、有るものに価値を


言葉というのは不思議なもので、誰にもその実体が認識されていない物事を言葉で表すと形を与えることができる。

また、今ある言葉にも別の言葉を付け加えたり置き換えたりすることで新しい価値を生む。

このような時代を生きていくうえで「無いものに形を与える」という行いは必要性がとても高いように思える。

停止した思考のまま時が経つと考える理由を失う。「なぜそのようなことを考えるのか」と自らを閉ざす人が増え、そこに能力の格差が生まれる。

乗り遅れない為ではなく、自らで創っていくために。

傷つかない為ではなく、目的を達成するたに。

使う人の心のありようで、言葉は変化し、気づけばその人の人格まで決めてしまう。言葉を持たない人は、ただただ沈黙を貫く。時に必要なことを成さないのは、まさしく後退であり、退化に等しい。

今、今日の自分は何をしたいか。

何ができるようになりたいか。

どうなりたいか。

一日を言葉で積み上げていくこの作業は、あとから信じられないほどの価値を生む。

あなたが今、自分に対して、そして他者に対して使っている言葉は、そして沈黙は、どのようなものだろうか。

私は黙っておくくらいなら、笑っていたほうがいいと考えるから、よく笑うようにしている。それが良いことかなんてどうでもいい、私はそうしたいのだから。

空間を切り取って形を与え、色を付けるこの行いは、まさしく「魔法」の類のものだと、私は思う。

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