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【生】と【死】について

哲学的で重厚なタイトルですが
違うのです
今日の記事はまさに文字通りの
【生】と【死】についてなのであります

先日、とあるSNSで日本語を勉強している
外国人の方の投稿があり
【生】という漢字の読み方が
尋常でないぐらい出てきて困っている
「日本人はどう覚えているの?」
という趣旨の内容でした

このような漢字で海外の人に難しいと言われる
【日】は有名ですよね
よく見かける例文として

3月1で祝、晴れのでした。

私たちはこの文章を何を悩むこともなく
「さんがついたちはにちようびでしゅくじつ、はれのひでした」
と読むことができます。
ここに使われている【日】の読み方が
全部違うことも全く気になりません。
これが海外の人にとったら超難問らしいのです

これと同じレベルの難問として
今回話題になったのが【生】の字
思いつくまま挙げてみると

・生きる(い)
・生まれる(う)
・生粋(きっ)
・羽生(にゅう・ぶ)
・生じる(しょう)
・生田(いく)
・生垣(いけ)
・生やす(は)
・・・・・・・・・・・・・・・・

ここまで頑張って
グーグル先生で調べたら
なんと【生】の読み方は158種類あるそうです
とたんに絞り出す気力マイナス100になりました

とはいえ、きっと日本人なら
ある程度の文章では読み分けはできるでしょう
「羽生」や「生田」のように人名や地名を含めると
とんでもない数になるということでしょうが
これは覚えていくしかない
なぜ私が【日】や【生】の字を
読み分けられるのかなど
考えても「そう覚えているから」としか
答えが出ないのです
母国語をどう覚えていったかなど
もちろん記憶してないですし
耳から覚えて小学校の国語で
一からちゃんと読み書きを勉強したんでしょうね
その話してきた時間、読み書きしてきた時間を
計算することももはや出来ませんが
普通に膨大だと思うので
やはり語学の完璧な習得というのは
とにかく時間をかけて覚えていくことに尽きる

そして面白いのが【死】です
158種類も読み方がある【生】に対し
【死】の読み方は【し】のみです
音読みも訓読みもありません
ただの「し」
いろんな【生】はあっても【死】はひとつ
これはなにか意味があるのでしょうか
哲学的に人間の一生を漢字の読みでも
表現したのか
はたまたただの偶然なのか

グーグル先生に聞いたら
もしかしたら答えは出ているのかもしれませんが
私は少し意味を含ませているほうが
素敵な気分なので
今のところ正しい答えは知らなくていいかなと
思っています

外からの目線で内の素晴らしさに気づく
本当に面白い







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