読書感想文〜雨ニモマケズ〜
「宮沢賢治」
この名を知らない日本人はいない
と言い切っても過言ではない!
しかし小学生や中学生の頃の
国語の教科書に載る
「雨ニモマケズ」の詩や
少しの小説の一部以外は
実は読んだことがない人も多いのでは
ないでしょうか
って勝手に国民の総意であるかのように
語り始めましたが
かくいう私がその1人なのであります
先月書店でポプラ社から出版された
いくつかの作品が収められた
この「宮沢賢治集」が平積みされていた時
私は思いました
「はて、私は『雨ニモマケズ』以外の作品
なにか読んだことがあったっけかな」
よし!これも時節!
人生初のいまさら二郎ではなく
いまさら宮沢賢治
(全然うまいこと言えなかった)
今日の感想文です
宮沢賢治 「雨ニモマケズ」 ポプラ社
<目次>
・ポラーノの広場
・四又の百合
・「春と修羅」より
・「疾中」より
・「雨ニモマケズ手帳」より
<解説>
「雨ニモマケズ」は、1931年11月3日、病床で手帳にえんぴつで書かれた詩です。
(中略)生涯をかけて努力し実行して中途で倒れた賢治の切ない願いが、率直に訴えられていて、感動をよびます。死に近くいきついた無私の姿がここに示されています
「雨ニモマケズ」は言わずもがな
誰もが諳んじられる有名詩
私もよく引用させてもらう
大好きな人生句の作品であります
目次を見ていただくと
さながらモーツァルトのような
クラシック作品のようで
いくつかの詩集からのいくつかの抜粋
この時点でかっこいい
「ポラーノの広場」は宮沢賢治の中編の作品です
改めて宮沢賢治はこんな作品を書く人なのだ!
と思いながら読みました
児童書のようで大人の作品
童話のようで純文学
どこかの国に原作があるのかと思わせるほどの
描写力に感嘆
私は先日の自分の「詩」もそうですが
「詩」の良さとかルールとか全くわかりませんが
絵画ときっと一緒で
読んだ人がいいなと思えばそれでよろし!
な分野だと思っていて
(いや、きっと詩も絵画もいろいろあるのでしょうが)
「詩」を読む機会などそうそうないので
読んでいる時間を楽しみました
それでもやはり
最後の「雨ニモマケズ」はこの作品の生まれた背景を知らなくとも
やはり心に刺さる作品だなと思います
私がいつか書いた漫画の記事で
土田世紀さんの「同じ月を見ている」
という作品で
死刑囚が最後にこの「雨ニモマケズ」を
泣きながら諳んじる場面は
号泣必須なのです
私のように
実は読んだことがない人もいるかと思います
宮沢賢治をサラッとさらうのには
とてもちょうど良い作品集かと思います
ぜひ、この機会に手にしてみてください
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