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【2021.11.26の日記】

たまには徒然なるままに
40代の無職が売りだった私は
自分が希望しようがしなかろうが
生きていくために社会復帰の道に
押し出されようとしている

有り難く思う反面
社会に復帰しないと生きていけない現実は
少し心を暗くする

生きていく努力をしなくなったら
人間の根本が終了するので
ここら辺で休憩は終わりなのだ

そんなこんなで
この2ヶ月ほど目まぐるしい毎日を過ごしていた
「明日は久しぶりに夕方まで予定がない」
この事実は私を学生のような気分にさせ
その結果、安直な夜更かしをさせた
私の夜更かしと言ってもたかが知れている
最近、時間がなく電車移動の時ぐらいだった
読書を思い切りする事ぐらいだ

読書の秋がやってくるということは
私にとってそれは村上春樹の季節でもあるので
私は毎年なんかしらの春樹を手に取る
今年は1番好きな
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を選んだ
もう何度読んだかわからない作品だけど
今回は数年ぶりの世界の終わり。
本は何度も味わえるし、自分の経験値や社会的立場が変わればまた印象も変わる

そうしてちょこちょこ読み進めていた春樹だったが、夜更かし中に思い出した。
「ああ、今日は三島由紀夫の命日だったか」
春樹を途中で放り投げ
本棚から三島由紀夫を探す
なんでも良かったけど
なんとなく手に取ったのは「潮騒」だった

朝はこれでもかと寝坊した

予定もないのに寝坊も何もないのだけれど
誰に対しても何に対しても気を使うこともないが
きっと社会人のあるべき姿への寝坊なのだ

せっかくの休日なのだから
朝早く起きていろんな事をしよう!
な、タイプでは無い
誰にも咎められることなく寝坊を楽しみ
お昼にノソノソ起きる
好きな事をする前に
徹底的な家事をしないと気が済まないのも性格だ

クイーンサイズのベッドからシーツを剥がし
大きな4つの枕からカバーを外し洗濯機へ放り込む
洗濯機を回しながら
新しいシーツをベッドにかけ
長毛種の猫を飼っている家の儀式として
コロコロをひたすらかける
次は枕カバー、そして掛け布団
ベッドメイキングだけで1時間かかる重労働だ

洗濯ものを干し
掃除機をかけ
雑巾で水拭きをし
猫のトイレ掃除をし
その後に人間のトイレ掃除
ゴミをまとめて捨てる

この一連の家事が私のルーティーンなのだ
一人暮らしが長いことが
家事の手抜きの仕方が
わからなくなっている証拠だと
ここ近年思っている
私のような人は他人と暮らす事はかなり難しい

やっと自由時間だ
今日は夕方からの食事まで3時間ある
やらなきゃいけないことなど山ほどあるけど
今日は休むと決めている
春樹と由紀夫をリュックに入れて
いつものコーヒースタンドにきた

なんでもない休日が嬉しくて
家事の多さに辟易し
春樹と由紀夫の並行読書を楽しむ時間を
春樹と由紀夫を一緒に読む事になったいきさつを
日記に書いておきたくなっただけの日



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