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30年後の気づき、井上ひさし説

先日、読書感想文で井上ひさし「12人の手紙」を書きました。

この記事で「読みたくなって買いました!」など
メッセージを貰ったりして
note始めて間もないですが
選本人として役割をなしているかと思うと
大変嬉しく思いました。

その中で同記事を読んだ小学校時の同級生から
「井上ひさしさんて母校の児童会歌の歌詞書いた人じゃなかったっけ?」
というメールが来ました。
まず、「児童会歌」の存在を
全く覚えてなかったのですが。
今は統合されてなくなってしまった我が小学校。
統合っていうのも
都内あるあるの近所の小学校との統合ではなくて
地元の中学校と統合されて小中一貫校となってしまいました。
(今は中学1年生を7年生と呼んでると知り
震えました)

それはさておき
実は母校の校歌が地味に有名で
サトウハチロー作詞なのに加え
あのイエローモンキーの
ベースの広瀬さんが出身校で
どっかのライブで小学校の校歌を歌ったのが
ライブビデオに納められていました。
私はその映像を見た時
イエモンの曲ばりに歌えたのですが
一緒にみていた友達が『え?』ってなり
私も『え?』っと混乱した記憶もあります。
いや、話したいのはその話じゃなくて

『母校の児童会歌が井上ひさし説』
について調べたんですがネットを駆使しても
もう30年前の情報はなかったのです。
しかし、問題はその児童会歌の歌詞なんです。

それでは、聞いてください。

♩澄み切った空がなく〜ても
   みんなの友情ここにある〜
澄んだ川がなく〜ても〜
   みんなの団結ここにある〜
友情〜団結〜たか〜めあい〜
みんなの〜心を〜結んで〜いこう〜
明日に〜むかって〜は〜ば〜たこう〜

井上ひさしの読書感想文から
同級生のメールで
児童会歌なるものの存在を思い出し
そして蘇る歌とメロディー・・・。

「わー!その歌あった!思い出した!」と
テンションアゲリシャスなのもつかの間
みなさん、お気づきだろうか。

冒頭の
『澄み切った空がなくても〜澄んだ川がなくても〜』

なにこの歌詞。
昭和の素直さに爆笑しました。
今なら間違いなく
学校にクレーム入れる毒親ホイホイな歌詞。
小学生相手に高度成長期の
忠実な東京の風景描写。
夢も希望もない。
いやー、当時全然気にしてなかった。
死ぬほど元気に歌ってた。
これが30年後の気づき。

井上ひさし作詩説の真意は
もはや闇に葬られましたが
この嘘のない鋭い描写は井上ひさし説を
裏付けるのでは無いかと思いました。

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