見出し画像

女子力という言葉が嫌い

恋人と食事をしながら「言葉が合う/合わない」の話をした。私は嫌いなものが多く、嫌いな言葉も多いのだけど、恋人はそういう言葉を奇跡的に使わない。すごいよね。というところから。

例えばどんな言葉が嫌いなの?と聞かれて「女子力」と答えた。「ああ、おれも似たような言葉、ちょっとなあって思うよ。『女子会』。」なんでだか聞くの忘れた。今度聞こ。

私が女子力って言葉を嫌いなのは、完全に思考をサボった言葉のように思えるから。女子力ってなんだ?筋力的な?ゴリゴリ?は?ちゃんと考えて使ってる?みたいな。(極端だな〜)

可愛いコスメには「女の子らしくて可愛いね」、サラダを取り分けてくれたら「(普通に人として助かる、ありがたい、気がきくので)ありがとう」、別にそんなことしなくていいのに無理に押しつけてくる女の子アピールは「フリルのついた暴力」(岡崎京子『pink』参照)と言ってくれ。(それじゃ通じないか)
なんとなく流行ってるからそれで済まされると思って「女子力〜」などと言うな。思考の細分化ができてないバカか、もしくはサボってる=ないがしろにされていると解釈してしまう。ので「女子力」っていう言葉が嫌い。

便宜上そういう言葉を使うことだってもちろんあるのだけど。
言葉を自由に使っても大丈夫なシーンで、わざわざそういう言葉を選んで(選ぶことをしていないのかもしれない)しまっているのをみると、残念だなと思う。
別にそんな、みんなに同じこと期待してるわけじゃないし、使っててもその人のこと嫌いになるわけじゃない。全然気にならない。近しい関係の人にだけ、できたら言葉を選んで欲しいなって思う。

恋人とは、使う言葉が似ていて、普段から自然と言葉を選んで話しているのがわかるから、頭の中もそうなっているだろうから、ある程度うまくやっていけるんだろうなって思います。

考え方を含め、恋人のこと好きになってるんだから、嫌いな言葉が出てこないのは、別に奇跡でもなんでもなく自然なことだ。そもそも言葉から、考えを読み取ってるし。あたりまえだけど、思考は言葉で行ってるし。

使う言葉に大きな差がないって大事なことだ。林先生は、結婚の条件として「言語能力に大きな差がない」をあげていたそうです。ニュアンスは違うけど、そりゃそうだよな。同じ言語使ってても、わかりあえないことなんてままあるもんね。

#言葉 #恋愛 #日記 #恋人 #女子力 #生活 #岡崎京子

急に雨が降ってきた時の、傘を買うお金にします。 もうちょっとがんばらなきゃいけない日の、ココア代にします。