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わたしのマーニ


『カンパーニュ』の意味を知ってるかい?
素朴なハードパンに付いている名前でもあるが、
語源を知らない人は、
まだ調べずに聞いて欲しい。

『しあわせのパン』が
とっても素敵な作品であることを伝えたいから。


私はたまに、無性にしんどい日がある。
そういう時は大体理由が無くて、
ただ無性にしんどくなる。

とにかく、朝起きた瞬間から
「こりゃもうダメだ」
と直感で思う。

そういう時に必ず見たくなるのが
『しあわせのパン』という映画だ。

映画の解説や評論は
他に行っている人が沢山いるので、
私はただこの映画にどれだけ救われるかを
語りたい。


まず主演が大泉洋なのが良い。

完全に主観の好みになるが、
大泉洋は私の大好きな俳優だ。

しかもこの作品の大泉洋は
ユニーク感やハイテンション感のある
キャラクターでは無くて、
原田知世が演じる奥さんのことを
暖かく見守る
希少価値の高い大泉洋なのだ。
(同監督作品、
『ぶどうのなみだ』に出る大泉洋も
普段とは少し違う真面目キャラで結構好きだ)

また、原田知世のキャラクターも良い。

ちょっぴり繊細で
根から優しさが溢れる良い女。

弱っている時に見るには
嫉妬や羨みの感情が浮く心配も無い、
もってこいのキャラクターなのだ。
(大泉洋の愛が伝わりすぎて
嫉妬心が幾らか湧くという可能性はあるが)

しかもこの夫婦、
呼び方が可愛い。

「水島君」「りえさん」

君付けとさん呼びなんて、
理想的夫婦の象徴だ。

この夫婦は実際とても仲が良くて
だけど嫌味な部分は感じない。

自然体で、とても可愛い。

顔や雰囲気だけでなく
風景や建物の1つ
また色味など、全てが
可愛いで包まれているのだ。

で、肝心の内容だが
これといって大きな進展や
スリルは無い。


人間を描いているハートフルドラマ
といった感じだろう。

頭を使って見なくても
人間味や感情が伝わりやすい
映画だから、気合を入れる必要もない。

だから、気が滅入って
何もする日がない時(または出来ないとき)
ボンヤリと見ているのに
もってこいの作品なのだ。

アクションやミステリーに慣れている
人々も、たまにこういった映画を
見てみて欲しい。

途中で眠くなってしまっても良いと思う。

それでお昼寝して、
少し元気が出たら
いつもの好きなジャンルの映画を
見ても良いと思うし。

とにかく自分で言ってしまうのもなんだが、
メンタルが弱い人にも非常に優しく作られた
優しい映画なのだ。

あと、食べ物を美味しそうに撮るセンスは
ピカイチである。

作り立てのパンのシーンや
野菜のスープを作るシーン。

それを美味しそうに食べる人々。

見るだけで食欲が湧いてくる。

まさにこの作品は
『私的・どうしようも無い日に見る
映画No.1』だ。


何故この映画を今日記事にしたかというと、
今日私は朝起きた瞬間から
どうしようもない日だったからだ。

だから、久しぶりに
この映画を見た。

それでやっぱり
「こういう日にはこの映画が1番だ」
と思ったわけである。

自分にとって
「どうしようもない日に見る用の映画」
の1つくらいある人もいるだろう。

無い人は是非見てみて欲しい。

エンディングの曲まで最高だから。

エンディングの曲を聞けば
少し元気になるくらい、
きっと気に入ると思うから。



おいおい、『カンパーニュの意味わい??』
という方も是非ググる前に
この映画を見てみて欲しいな。


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