見出し画像

アフリカ・タンザニア体験記①~⑲を振り返って

こんにちは、藤井このみです。
先日、ようやく私が20歳の頃にアフリカ・タンザニアに滞在した約一カ月間の日記を転記し終えました。
(①はこちら

今から17年も前の話ではありますが、日記を読み返してみて感じることは、このアフリカ滞在期に感じたことが、確かに今の自分に生きているということです。
当時、途上国と先進国の関係性、豊かさとは何かについて、たくさん考えさせられました。
途上国を助けに行くぞ!という意気込みで行った現地で、人々の幸せそうな笑顔や、国への誇りに出会い、逆に私は日本人としてどうか?と直面しました。すぐにどうすれば良いか、結論が出た訳ではありません。
ただ、ずっと頭の片隅にありながら17年生きてきた過程で、その自分なりの答えが見つかった気がしています。

タンザニアから帰国後の私は、明らかに行動が変わりました。
まず、本当に小さいことで言うと、お湯の出るシャワーに対して感謝があふれるがあまり、毎日水シャワーを浴びるようになったのと、電気も有難すぎて、しばらくは夜もろうそくのみで生活していました(笑)。

タンザニアでたくさん感じた、「これって日本はどうなんだろう」という疑問に関して、ノートに書き出して調べものをするようにもなりました。

また、「スラムは日本にもあるよね」とタンザニアで韓国人の友人に教えてもらった言葉を頼りに、国内でホームレスへの炊き出しなど支援活動を積極的にやっているNGOを調べあげて、そのNGOが主催する大阪釜ヶ崎での1週間のワークキャンプに参加したりもしました。

思いついたことをとにかく行動に変えてみた、大学生残りの2年半。
自分の知っている世界を広げるたびに、「もっと知りたい」という好奇心が沸いてきて、とにかく一生懸命学生時代を駆け抜けた気がします。

大学卒業が近づくにつれて、当然自分の進路についても悩むようになりました。大学で専攻した国際協力の分野で職に就くのか、全く関係のない一般企業に就職するのか、はたまた大学院に行くのもありかも?と選択肢が多すぎて、絞り込むのにも一苦労だった記憶があります。

ただ、どの局面でも、大事にしてきたことがあります。
2つの道があったとしたら、どちらがより成長しそうか?チャレンジングな道か?と自分に問い、より難しいと思う方を選択してきました。
その道を歩んだ先に、より自分に誇りを持てそうな未来があるような気がしたからです。

結果的に、まずはベンチャー企業に就職することを選び、そこでたくさんの先輩に鍛えていただきました。
そして、その後、より大きく自分の将来を描いた時に、会社員ではなく自分で会社を作り、社長業をするという選択に行きついて今に至るわけなのですが、そこまでの経緯は、また別の記事にて。

ただ、今感じている、タンザニアで感じた「日本人としてどう生きていくのが良いのか」という問いに対しての私なりの答えは、
国際協力うんぬんの仕事内容や職業ではなく、
私自身が理想の未来を大きく描き、それに向かって全力で生きている大人であることが一番大事だということでした。
その自分で周囲の人に関わることで、全力で生きるカッコイイ日本人を増やすことにも繋がるかもしれない。
そう思って、今日も仕事をしています。

「あの時見たタンザニア人のように、私は今生き生きしているかな?」
そう考えるだけで、やる気がふつふつと沸いてくる、17年前の自分の体験に感謝。今日も全力で仕事をします!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?