人の温もり

お子さんが辛い時に、私たち教師は抱きしめてあげることができません。

ヨーロッパのどこかの小学校が、再開にあたり保護者に出したお便りの一文らしい。

これを聞いて、うーーーーーーん。とずっと考えている。
なんとやるせない事か。
日本も例外ではないはずである。

私は学者ではないのでうまく文章で表現できないが、人の温もりが人を育てる部分はめちゃめちゃあると思っている。

つらい時はもちろん、嬉しい時だって、頑張っている時だって、壁を乗り越えた瞬間だって、私は抱きしめて伝えたいことがある。共有したい思いがある。
言葉だけでは伝わらない何かが、人の温もりにはあると思う。

今、マスクをしているという状況でさえも、弊害があると思っている。
人のコミュニケーションにとって表情などの非言語情報は9割と言われている。
言語の理解が難しいお子さんだと、もしかしたら10割かもしれない。
だとすると、表情が見えない状態は不安が大きいだろう。

今、大人の社会ではリモート化がすごい勢いで進んでいる。
しかし、テクノロジーがどれだけ発達しても、人間の発達を考えたとき、人格形成を考えたとき、テクノロジーでは埋められない部分がたくさんあるはずである。

なにか間違った方向へ行かないといいなと思っている。

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