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仲間の「独立」にインタビューを贈った話 #このひだより

サービスのβ版リリースから、はや2ヶ月半。

この間、本当にありがたいことに「このひよりをプレゼントしたい」という声をいくつも頂戴し、事前のヒアリング招待状の発送、さらには実際のインタビューまでさせていただくなど、慌ただしい年末を過ごしています。

メンバーを信じて早々にご注文をくださった方には、まず何よりも感謝しています…!

一方で、まだ立ち上がったばかりのサービスで口コミ評価もなく、「どんなときに使える?」「ちゃんと本になるの?」と疑問を持つ方も当然いらっしゃるはずです。

そこで僕たちは今回、公式サイト内に『事例紹介』のページを開設しました。今日は年末の挨拶をかねて、そこで最初にUPした記事をご紹介したいと思います。

(執筆:佐々木将史

元同僚の“旅立ち”に贈ったインタビュー

事例紹介では、リリース前におこなったテストユーザーの方や、今後β版を体験いただいた贈り手さん・語り手さんがこのひよりを通じて何を感じたか、実際に仕上がった本はどんなものかを、インタビューを行ったメンバーの視点でお伝えしていきます。

今回最初に紹介したのは、このひよりメンバーの僕自身が贈る側となって、前職時代の後輩(Yさん)にインタビューをさせてもらった話です。

僕も大阪を離れる3年ほど前まで、Yさんと一緒に出版社で仕事をしていました。ちょうどこのひよりの開発を始めたころ、彼女が出版社を退職してフリーで「編集者」×「ブライダルスタイリスト」になると知りました。

そこで、「同じ独立組の仲間として応援したい」「その選択をした背景を聞いてみたい」と思い、旅立ちの記念にインタビューをプレゼントさせてもらったわけです。


「この日」の価値の確信と、「本」が残る意味

Yさんのインタビューは、このひよりとしても「贈り手が同席することで引き出せる話がある」「共に『この日』という時間を過ごすことに価値がある」など、サービスのコアになる部分がいくつも感じられる貴重なものでした。

また、当時はまだサービスそのものを試行錯誤していた最中で、実際に贈るまで時間を要してしまったにもかかわらず、Yさんは「本」を手にした直後、うれしいコメントを寄せてくれました。

「自分の名前で本に残る」特別感が想像以上。編集者として本をつくっていても、自分がオモテに出ることはまずないので、すごくうれしい。

・実際にフリーで仕事を始めて、当時思い描いていた部分とは離れていることもあるけど、それでも勇気づけられた。今の状況に対して、「これで間違ってない」と思えた。

・何年かしたら、また考えや気持ちが変わると思う。そのときに読み返したい

僕自身も、初めて聞く話(仕事をするなかで一番テンションの上がったエピソードとか、編集者になろうと思ったきっかけとか)がたくさんあって楽しかったことに加え、彼女がふと何かに迷いを感じたとき、本を通じて「自分の気持ちを語った日のこと」を少しでも思い返せたらいいな……と素直に感じながら、原稿をつくらせてもらうことができました。

多様なギフトの実現にむけて

この事例集で紹介するのは、あくまでギフトの「一つのかたち」に過ぎません。

このひよりでは他にも、結婚や出産で身内やパートナーに、あるいは還暦や米寿などといったタイミングで両親や祖父母に贈っていただけないかと、さまざまな場面を想定しています。そのなかで、事例を「自分だったら、こんな場面で贈りたいな」とイメージを膨らませていただくための参考にしてもらえたらと考えています。

(なので、次回はまた別のテストユーザーさんの話を紹介します!「娘から父への、還暦のお祝い」のギフトで、僕が編集していて泣きそうになった事例です)

現在、β版でいただいているのは「結婚」や「出産」を残したいというご依頼です。

3件ほど事前ヒアリング(オンラインで30分ほど)や、招待状(贈り手さんが語り手さんに『この日』を過ごそうと伝えるための案内)の発送を終えた時点で、「これはめちゃくちゃいいものになるのでは……」という手応えを持っています。それは、ご依頼がどれも語り手にとって“かけがえのない転機”を残すものであり、シチュエーションとは違えど、僕がYさんのときに感じた価値を十分に伝えられる可能性があると思うからです。

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また、すでにインタビューを終えたβ版のご依頼もあります。そこには他の2人のメンバーが同席したのですが、僕は取材後の話を聞くだけでめちゃくちゃ温かい気持ちになりながら、早く原稿を読みたくてそわそわしてるところです。

年明けには、自分が聞き手を担当させていただくインタビューも控えています。一つひとつ丁寧に向き合いながら、新しいサービスの形を積みあげていければと思っています。

激動の2020年に生まれたこのひよりですが、2021年以降、長くお付き合いいただければ幸いです。どうぞ引き続き、よろしくお願いいたします。


<お問合せ先>
contact@konohiyori.com

<ウェブサイト>
konohiyori.com

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