メンバー紹介①「ウィルソン麻菜」 #このひだより
『このひより』運営メンバーの佐々木です。
インタビューギフトのβ版をスタートさせてから1年が経ちました!
コロナ禍の影響もあってなかなか対面でお話を聞くのが難しい状況ですが、コンセプトの“一緒につくる”を大事に、ご依頼をいただいた「贈り手」さん、「語り手」さんの意見をお聞きしながら少しずつ制作を続けています。
できあがる本の中身ももちろんですが、みんなで思い出を振り返る日(=「この日」)の時間そのものも、僕たちはすごく大切だと捉えています。
どうすれば楽しくあたたかい気持ちで過ごしてもらえるか。いろんな工夫を考えていますが、その一つとして「聞き手(ライター)って実際どんな人なの…?」の不安を少しでも和らげたいと、最近思うようになりました。
そこで今回から、運営メンバー3人による「他己紹介」企画をスタート。初回はプロジェクトのきっかけをつくったウィルソン麻菜について、僕の目から見た姿を話してみたいと思います。
メンバー① ウィルソン麻菜
『このひより』は、メンバー3人が共同代表として運営しています。
インタビュー・執筆は全員が担当。一方で、編集や撮影、デザイン、サービス設計などはそれぞれに得意分野を発揮しながら進めています。
3人のなかで、最も「ライター」としての属性を強く持っていると僕が感じているのがウィルソンです。人のなかにある言葉を掘り下げながら、相手のまなざしに自分自身も重ね合わせて、文を綴るのがすごくうまい。
結果として生まれる、やさしくて、でも鮮やかに感情の動きが描かれた原稿にはいつも唸らされます。モノづくりの担い手さんを中心にインタビューを重ねてきた、彼女にしかないスキルだなと感じます。
一方で、意識しているのか無意識なのか(たぶん後者)、内にある熱量が端々からこぼれ出て、人に伝染していくのもウィルソンの魅力。「気づけば人を巻き込んでいる」ことが往々にしてあり、彼女がいなければ『このひより』が成立していないのは確実です。
3人がフラットな関係で運営しているとはいえ、実質リーダー的な役割を担ってくれているなぁと僕は思っています。ただ本人は、自分をリーダーだとは思っていないようですが……(笑)。
『このひより』の最初のきっかけを生んだ人
僕がウィルソンと出会ったのは、たぶん2019年の2月ぐらい。Webメディアの編集者として仕事をするなかで、ライターである彼女に執筆を依頼、その後何度か一緒に仕事をしました。
いつも相手を思いやるコミュニケーションなど、仕事のしやすさを感じつつも、当時はSlackや原稿上の業務的なやりとりが中心でした。
ところがある日、ウィルソンが何気なくしたツイートに僕がピンときて、コメントを返したところから、急に『このひより』の企画が始まりました。2019年の夏、β版がリリースされる1年以上前のこと。
僕もフリーで活動を始めた当時、同じようなことを構想していたことがありました。ただ具体的なサービスを練ることができず、労力もすごくかかりそうというイメージだけで完全に保留状態(実際すごく大変でしたが)。
なので、「うわ、仲間がおった……!」と単純にすごくうれしかったのを覚えています。
そこから2人でアイデアをブレスト。もう1人のメンバー染谷も巻き込み(この話は次回の記事で紹介します)、当時まだ名前すらなかったプロジェクトが動き始めました。
一緒にいるけど、まだ会ってない
その後3カ月ほどかけて議論を重ねて、『このひより』の名前が決まったのが2019年の終わり。そこから数えても、もうすぐ2年の月日が経つことになります。なんて早い。
この間、今に至るまでずっとやり取りをしてきて、一緒に事業をつくってきました。原稿に対しては、お互いにたくさんの赤字を入れ合ってきました。(もちろん、褒め合うことも絶対に忘れず……というか、しょっちゅう褒めてくれるのでうれしい)。
意見がわかれることはありますが、それで何かこじれることは全然なく、彼女が持ち前の明るさで前を向いて話をしてくれるので、救われてばかりです。ミーティングは雑談も多くて、互いの育児の状況とかも涙ながらにシェアしつつ、日々励ましあってます。
ちなみによく驚かれるんですが、僕は滋賀、ウィルソンは関東在住で、実はリアルに会ったことが一度もありません。(もっと言えば、もう1人のメンバー染谷にも、僕は一度も会っていません……!)
2人が関西に来ての、リアルミーティングを昨年計画したこともありましたが、コロナであっけなく延期。その後、僕もウィルソンも下の子の誕生が続き、互いに身動きが取れなくなって今に至ります。
それでも、こうやってオンラインでも信頼関係が築けて、実際にサービスを運営できているってことは、今日はお伝えしたかったことの一つ。
もちろん「会えたらいいな」とずっと思いながらも、関東・関西にいることで『このひより』をお届けできる範囲が広がっているのも事実です。何より、大きなライフイベントが重なりつつある僕らだからこそできる、新しい思い出の残し方があるはず。
制約を力に変える大切さを、僕は日々彼女から学んでいます。
※ 次回の記事では、ウィルソンからもう1人のメンバー・染谷を紹介してもらいます。
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