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メンバー紹介②「染谷楓」 #このひだより

『このひより』運営メンバーのウィルソンです。構想を練り始めてから実際の立ち上げ、運営までずっと3人で歩んできた私たちにとっては、あっという間の2年半が経ちました。

前回、佐々木が書いてくれた記事(恥ずかしながら私の紹介です)にあったとおり、これまで100%オンラインでのミーティング。サービスのコンセプトづくりも具体的な制作過程も、滋賀に住む佐々木とは実はまだ一度も会ったことがないままここまで来ました!(お互いの背の高さや、マイクを通さない生の声も知らない、という不思議な関係です……)

ただ、実際に本を手にとって検討したり、商品撮影したりするときはやはり「対面」で相談できるといい場面もあるわけで。そういうときは、関東に住む私と、もう一人のメンバーで一緒に出掛けたり、顔を合わせて手を動かしています。

「このひよりってどんな人が作っているの?」を紹介する企画、第2弾。今回は、実は長い付き合いとなる染谷楓を紹介したいと思います。

(執筆&紹介者:ウィルソン麻菜、編集:佐々木将史

メンバー② 染谷楓

北海道のイメージとすっと重なる透明感、友人の中でも際立って穏やかな笑顔。

染谷と私は同じ大学の同級生であり、ともに国際協力を学んだゼミ仲間でした。柔らかな雰囲気のなかに熱い想いを持つ彼女は、ずっと気になる存在でありながら、実は卒業するまでほとんど話したことがありませんでした。

そんな私たちの距離がぐっと縮まる大きな転機となったのが、染谷が立ち上げた『100夢』プロジェクト。「周りの人たちのイメージに合った花を贈り、夢をインタビューして記事にする」という素敵な企画です。

「彼女らしい企画だなあ……」なんて密かに溜め息をつきながら眺めていたら、なんと、その3人目で「夢を聞かせてほしい」と、染谷から連絡をもらったのでした。ほとんど話したことがなかったけれど、染谷も何かしら共通する部分を見つけてくれていたのかな、と嬉しくなって即答でOK。

そこで目の当たりにしたのが、彼女の「聞く力」でした。相槌の打ち方や質問の仕方などのテクニカルな技術……というよりも、何より「話を聞くことを染谷自身が楽しんでいる」のが伝わってくる。そんなインタビューに、私は今まで誰にも話したことがなかったようなことまでしゃべり尽くしてしまったんです。

振り返ると『100夢』は、このひよりとも通ずる「残す・贈る」といった想いを持つプロジェクト。彼女に素敵な写真と文章で残してもらった自分の初心を、私は人生のなかで事あるごとに何度も何度も読み返してきました。(そして名前も知らなかった「ラナンキュラス」が、今では大好きな花に。)

その後も、自分のおばあちゃんが北海道からやってくるときにサプライズパーティーなどを企画する彼女をそばで見ながら、「なんて優しい思い出の作り方ができる人なんだ……!」と思ったのを覚えています。

相手を思いやるから生まれる本がある

私のふとしたツイートに佐々木が食いついてくれた(※前回参照)ことで、具体的に動き出した『このひより』。溢れ出るアイディアを書き留めた、佐々木と2人だけの最初のオンラインミーティングで、ぱっと頭をよぎったのが染谷の顔でした。

『100夢』で磨き上げてきた「誰かの人生を残す」技術や、私がずっと惚れ込んでいる写真や場作りの感性。そして何よりも、染谷が入ってくれたら、『このひより』はもっともっと「贈る人」にも「受け取る人」にも心に残る贈り物になる、と直感的に確信したから。初回ミーティングを終えるときには、佐々木に「誘いたい人がいる」と伝えていました。

ライティングだけでなく、デザインのスキルもある彼女は、私や佐々木が執筆・編集した原稿を本の形にしてくれています。他にも、撮影周りやコンテンツ作りなども率先してアイディアを出してくれる染谷に、私は頼り甘えてばかり。

サービスのご依頼者やインタビューされる方の想いを汲んで、柔軟にコミュニケーションを取れるのも彼女の強みだなあと感じる日々です。安心できるインタビューの場を作ったり、当日の柔らかい雰囲気を彼女のフィルターを通して文章にする力も、本当に尊敬しています。

常に「相手」を思いやる染谷だからこその場作り、文章、そして写真。彼女の視点を通して作っていることも、私が『このひより』を心から推せる理由の一つです。

大事なものを残すことへ、つよい想い

先日、北海道で家族だけの結婚式を挙げた染谷。

コロナ禍で一度中止にしたと聞いていたのですが、やっぱりやろう!と彼女を奮い立たせたのは「家族に感謝の気持ちを伝えたい」という想いだったと聞き、とても納得したのを覚えています。

「今、この一瞬を留めておきたい」

「大切な思い出や気持ちを、何か形にして残したい」

大事なものをちゃんと残していくことの尊さを知っている彼女の写真や文章からは、それがひしひしと伝わってくる。だから、すごく温かい。日々の小さな思い出から、人生の節目の大きなイベントまでを大切にできる彼女と、これからも一緒にいたいなあ。出会いから10年経ってもなお、いまだにそう思わせてくれる人です。

染谷楓

「人生を記録する」をテーマに、写真や文章をのこしています。出会った人の夢を聞き、花を贈る『100夢』プロジェクト実施中。好きな季節は冬。秋から冬にかけて、空気の冷えとともに元気になっていく道産子。毎年雪がふる日を待ち焦がれています。

『このひより』では、贈る人・贈られる人、それぞれの気持ちを大切に言葉にしていきます。ふとしたときに開きたくなる、お守りのような一冊を一緒に作れたら嬉しいです。

※ 次回、他己紹介の最後は染谷が佐々木の紹介をします。私が引き合わせた2人なので、どんな内容になるのか楽しみです。


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