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「かわいいおばあちゃん」になりたい?

将来の夢は?  と聞くと、20人にひとりくらいの割合(※わたし調べ)でこういう答えが返ってくる。

「孫や子どもや近所の人など、みんなに好かれる穏やかな老後」

を夢見てのことらしい。

なるほど、それは素晴らしい夢ですね。

でもちょっと待った!  「かわいいおばあちゃん」って、歳をとったら自然になれるもの? そもそも「おばさん」と「おばあちゃん」の境目はどのあたりになるのか。

わたしが現時点で「かわいいなぁ」と思えるおばあちゃんを参考に、どうしたら「かわいいおばあちゃん」になれるかを考えてみたい。

わたしが知る限り、その人は、ある日とつぜん「かわいいおばあちゃん」になったわけではない。彼女は「おばさん」と呼ばれる年代のときも「かわいいおばさん」だった。子どもたちは「お母さん」がもちろん大好き。近所に買い物に出かければ、「○○さん○○さん」とあちこちから声をかけられる。友達や兄弟姉妹からはさまざまな相談事がもちかけられ、たとえそれが解決しなくても、彼女と話をするだけで不思議と笑顔を取り戻していた。

決して美人ではないけれど、いつもにこにこしていて、赤ちゃんからお年寄りまで誰にでも優しく、みんなに平等。それが彼女の最大の長所だ。

彼女の娘時代や子ども時代をわたしは知らないけれど、たぶんそのころから性格は変わっていないだろう。おそらく「かわいい娘さん」であり「かわいいお嬢ちゃん」だったに違いない。

「かわいいおばあちゃん」は1日にしてならず。歳をとったからといって、急にかわいくなるはずなどない。「かわいいおばあちゃん」になりたかったら、今からでもすぐに「かわいい人」になることが必須ではないだろうか。

この法則を発見して以来、わたしは「かわいいおばあちゃん」になることはすつぱり諦めた。そして別の目標を掲げることにした。

ロッケンロールばばあになる。

嫌われても歳をとっても、やりたいことをやる。そんなロック魂を持ったばばあ。これならなんとか手が届くかもしれない。

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2017・7・20(木)からコラムの連載始めました。

テーマは「ロッケンロールばばあになる方法」です。

毎週木曜更新予定。どうぞよろしくお願いいたします。





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