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一人温泉旅【箱根・小田急山のホテル】編

芦ノ湖のほとりで寛ぐ

箱根芦ノ湖半にある【小田急 山のホテル】さん。

ここは、何度も訪れている「常宿」です。
他にも色々おとずれてみて、やっぱりここがいいなと、思えるのです。


  • 建築の美しさ

  • 敷地の豊かさを含む立地条件

  • 清潔度を含めたお部屋の居心地の良さ

  • 温泉の質と大浴場の施設的レベル

  • ホテルスタッフの洗練度

  • お料理

などなど、トータルで満足できるのです。

ホテル外観。現在の建物は昭和50年頃のもの
ラウンジにはシンボリックな暖炉が
時を重ねたからこそ醸し出される美しさ。
デスクもほどよくクラシックです

本格的なお籠もりならお部屋食で

いつもは一泊二食付きのスタンダードプラン
「シーズンセレクション」を利用するのですが
先日、初めてお部屋食のプランを利用してみました。
朝食と夕食をお部屋に運んでくださるというもの。
冷蔵庫のドリンク(アルコール含む)もフリーです。
スタンダードプランよりもかなりお値頃で、お財布にも優しい^^
ぐったり疲れていて、本気で休みたい!!と思っていたので
このプランをチョイスして大正解でした。


御夕食の「和食セット」です。
このお品数で十分でした。
こちらは朝ごはん。キッシュやサーモンなども入っていて充実
冬になると暖炉に灯が灯ります
目の前は芦ノ湖。美しい光景も贅沢な気分を盛り上げます

フレンチも和食も、常に期待以上

多くの人にとって旅の楽しみに食がありますよね。
私は普通に美味しければ良い、というタイプなのですが
実はそういうことってあまりないのです。
たとえば、奇をてらったお料理とか、食材がすごく珍しいとか・・・
そういうことは求めていない。
それよりも、いただいて、ホッとするようなお味が良いのです。
山のホテルさんは、
フレンチも懐石料理も、絶対に裏切らない、どころか、
いつも期待以上です。
懐石料理をいただく度に、
「ここの料理長さんは、きっと優しい人なんだろうなぁ」と思います。
濃やかな配慮が行き届いているのです。さりげなく。

それは、フレンチにもいえます。
今回はフレンチディナーをご紹介いたしますね。
つい先日、7月終わりのメニューです。


アミューズは枝豆とミョウガのフリット。チーズと炭のパン
前菜は夏野菜のテリーヌ
冷製スープはトウモロコシ。
ノンアルコールのサングリアをいただきました
お魚料理はスズキのポワレ
イベリコ豚のソテー 夏野菜とリゾット
デザート。お腹いっぱいです。

もとは岩崎男爵の別荘

山のホテルの敷地は、もともとは岩崎小彌太の別荘でした。
三菱財閥創業者・岩崎弥太郎の甥が、小彌太です。
華族や政財界人がゲストとして招かれ、園遊会などもあったそう。
ホテルになったのは戦後で、しばらくはハイソサエティな人たちの別荘代わり。日本が次第に豊かになって行くにつれ、一般の人にも愛されるようになりました。

実は、今の建物を設計したのは、椎名英三さんという建築家のご友人。
椎名さんから伺って、びっくりしました。
(椎名さんとは仲良くさせていただいているのです)
そんなこともあって、なお一層、好きになりました。

「常宿」といえるホテルがあるって、なんだか嬉しい

かつての文豪や画家などは、お気に入りの宿があって、一ヶ月から時には数ヶ月も滞在し、創作活動をしていました。
うん、そうなんだな、わたしはずっと、そんな生き方に憧れていました。
文筆業を選ぶ理由の一つになっています、間違いなく。
でも、こうして実際に「常宿です」といえるお宿ができてみると、つくづく思う。嬉しいコトだし、ホッとする。
あちこち、行ってみたいお宿はあります。
実際に行ってみて、やっぱりここがいいな、と思う。
山のホテルは私の「ホーム」になりつつあるようです。

みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。