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本気の文章講座の本づくりが佳境です

昨年5月からスタートした【本気の文書講座2期】。
3人の方がクリエイティブコースへ進まれ初めての創作、
そして「本づくり」に挑戦されました。
昨年の秋から原稿執筆にとりかかり年末年始を超え、それぞれ脱稿。
デザイン制作が始まり、ゲラの校正を第三校まで行っています。

まさに今、佳境です。

どきどきしながら、息を詰めるような日々。
みなさんの、渾身の作品を最高のかたちに仕上げていく
この張り詰めた状態は自分の本を出版する時にはありませんでした。
私にとっても文字通り挑戦なのです。

もう、ゴールが目の前に迫っています。
長距離ランナーがゴールを目の前にした時もしかしたら、ホッとするだけじゃなくてどこか寂しくなるんじゃない?
ねえ、そうなんじゃない?

私は今、そんなことを思っています。
カバーデザイン、表紙、もくじや扉など、本文以外のところのデザインもすべて揃いました。
すばらしい仕上がりで、ゲラを見るだけで感激します。
胸がいっぱいで、その都度、泣きそうになる。
印刷製本会社にデータ入稿するのはもう、来週。
寂しくて、嬉しくて、言葉にならない。
完成が待ち遠しいけどでも、同時に、終わってしまうのが本当に残念。
だからまた私は本づくりへと向かっていきたくなるんだろうな。


その人の光を引き出すのは、マニュアルではなく個別の添削指導

3期はどうしようかなと思っていたけれど、やっぱりやることにしよう。誰か、ご受講くださる方がいらしたら嬉しい。

私は書くことが呼吸のようになってしまっているので、ふだんそこまで文章を書いてない人、あるいは仕事として書いていない人にとって、どれくらい難しいものなのか、よくわかっていなかったと思う。
だから3期は、少し、カリキュラムをアレンジしようと考えています。
できるだけ、ご受講いただきやすくしたい。
ハードルを下げて、間口を広げたい。
ただ、文章は添削というマンツーマン指導がどうしても欠かせないのです。そこをどうしようか、思いあぐねている。

文章をマニュアル化して教えることも可能ですが、そういうかたちでの文章は(つまりマニュアル化できるような文章)は、chatGPTが書いてくれるから、今後、必要なくなります。

それよりも、多少、日本語的にはおかしかったり、
「え?この視点?この流れ?」
といったような文章だったとしても、それをどう活かすかが、重要になってくる、と私は見ている。
そうなると、どうしたって添削が必要になるわけです。

この書き手が、どうしたら光るのか。

それには、個別に添削指導するほかないのだし、名だたる作家はそうして自分の文体を確立していったのです。

この王道は、時代がどれほど変わろうとも外せないと私は思っている。


写真は魚住心さんが撮影してくださったもの。
【本気の文章講座】のテーマとなっている詩です。
原稿は、夏目漱石をはじめとする文豪が愛した「満寿屋」さんのもの。
万年筆はモンブラン。
いずれも、作家だった父のかたみです。


みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。