東洋にいながら西洋に浸かっている 15 石川真理子 2024年7月27日 08:30 西洋では多くの場合、権威や真理を下界、つまり自分の外に置いています。たとえば、天上の神というように、神を天の上に置かれると、自分より外になりますね。ところが東洋では、大きな権威や真理を自分の外側に置かずに自分の中に置くので、これを仏教語で「内道」といい権威や真理を外に求めるのを「外道」と言って区別します。そして自分の内側の権威に気づくことを「自覚」といいます。自分の中に、自分を自分たらしめる仏性の存在に気づくことに重点を置きます。『百歳の禅語』松原泰道私たちは魔法にかけれたように東洋にいながら西洋にどっぷりと浸かっていたのです。そして今もどうやらそのままのようで西洋のアタマと心のまま「これが日本」と豪語しているようです。それは、認めないとどうしようもないことです。外道(げどう)から内道(ないどう)へ自覚はまだまだ遠い道のりでしょうか。写真:魚住心 Leica filmcamera ダウンロード copy #言葉 #哲学 #言葉の力 #禅 #禅語 #松原泰道 15 みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。 記事をサポート