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14‐2 梅すだれ 肥後の国

そんな白梅の咲く延慶寺にはもちろん本堂があった。門戸たちに開け放たれたその中へ入った猿彦は、目のくらまんばかりの黄金の仏像に釘付けになった。漆箔の施された全身は太陽のように光を放っているのだ。

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